楽しい日々

今、私は陽葵の家に来ている。陽葵には内緒で。

なんと、今日6/24は陽葵の誕生日なのだ。

私は担任の先生とクラスのみんなと陽葵のお母さんに協力してもらってサプライズ誕生日会を企画した。陽葵は、もちろんこのことを知らない。

担任の先生に陽葵だけ呼び出してもらい、時間稼ぎをしてもらった。私は陽葵といつも一緒に帰ってるから、怪しまれないように「ちょっと行かないといけないところがあるから先に帰ってるね!ごめんね!」と言っておいた。

先生が時間稼ぎをしている間に陽葵以外のクラスメートのみんなは急いでそれぞれの自分の家に帰って、荷物を置いて、陽葵への誕生日プレゼントを持って陽葵の家へ行って、誕生日会の準備をする。そこに何も知らない陽葵が帰ってきて、その時お母さんが、私達がいるリビングに入らないように陽葵を2階にある陽葵の部屋に誘導する。陽葵が部屋に入って15分ぐらいした後にお母さんが「陽葵、リビングに来て〜!」と言う。

陽葵がリビングの扉を開けた瞬間にクラッカーを鳴らして「お誕生日おめでとう!!」とみんなで声を合わせて言って、みんなでケーキを食べたりゲームをしたりするという計画だ。


「ガチャガチャ」と鍵を開ける音。その音を合図に私達は息を潜めた。

陽葵が「ただいま〜」と言い、「おかえり!」と陽葵のお母さんが言った。

お母さんが上手く2階にある陽葵の部屋に誘導して、15分ぐらいした後に陽葵のことを呼んだ。


陽葵が降りてくる音が聞こえてきた。

そして、陽葵がリビングの扉を開けた瞬間!

「パンッ!!」みんなでクラッカーを鳴らし、「お誕生日おめでとう!!」と言った。

陽葵はびっくりしすぎたのか固まってしまった。少しすると状況を理解できたのか「みんな?!私の誕生日のためだけに来てくれたんだ!ありがとう!」と言った。


それから、私達は陽葵のお母さんが買っておいてくれたケーキを食べたり、ビンゴをしたり、プレゼントを渡したりなどいろいろなことをした。


みんながプレゼントを陽葵に渡したら、「ありがとう!嬉しい!」と言ってくれた。

私からのプレゼントは、陽葵に似合いそうだと思った可愛いゴムとピンと手紙だ。陽葵は喜んでくれるかなと思いながら買った。


外が暗くなってきて、もう帰らないといけない時間になったので、私たちは後片付けをして、陽葵に「バイバイ!」と告げた。陽葵は、「みんな、今日は私のためにありがとう!咲良、企画してくれてありがと!嬉しかったよ!またね〜!」と言った。

そして、クラスメートのみんなと私は陽葵の家から出て、それぞれの家に帰った。

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