あなたの「名刺代わりの好きな本5冊」教えてください
「名刺代わりの好きな本5冊」を選んでみました。
久しぶりに質問系の企画に参加させていただきました。
好きな本はたくさんありすぎて選べませんが、名刺代わりということで、なんだからしいのが並びました(笑)
❏ コナン・ドイル 『シャーロック・ホームズ大全(鮎川信夫訳)』
子供のとき古典ミステリに夢中になったのですが、同じ頃シャーロック・ホームズとも出会いました。水色の背の文庫本を集めていた途中、シドニー・パジェットの挿絵入りの大きく分厚い全集(『事件簿』と『恐怖の谷』は未収録)をみつけました。もちろんすぐ買ってもらい、何度も何度も繰りかえし夢中で読みました。
ミステリとしてはもちろん、キャラクターの魅力やコンビの妙など、好みの根幹になっている作品だと思います。
❏ オスカー・ワイルド 『ドリアン・グレイの肖像』
云わずと知れた名作ですが、こちらも美青年や同性愛、イギリス的頽廃と自分の好みに多大な影響を与えてくれたであろう作品です。
耽美で印象的な描写も多く、読み返すたびに新しい発見があります。とても奥深い名作です。
❏ テリー・ホワイト 『真夜中の相棒』
アメリカ的クライムサスペンスなんですが、ブロマンスと同性愛の狭間で揺れているような、危うい男同士の共依存関係を描いた傑作です。
メンタルの危なっかしいキャラが好きなのは、ここから始まってるのかも……。
❏ トニー・サンチェス 『悪魔を憐れむ歌』
キース・リチャーズのアシスタントとして八年間働いたトニー・サンチェスによる、ローリングストーンズの暴露本です。
破茶滅茶で頽廃的なキースの言動と、バンドの赤裸々な裏話が満載。もう一冊、バーバラ・シャロンの『キース・リチャーズ 彼こそローリング・ストーンズ』という本とどちらを選ぼうか迷いましたが、ショッキング度でこちらを。
いやというほど繰りかえし読んだのに、これを参考に「いかれた」シーンを入れようとしても、ちっとも思うように書けない。フィクションがノンフィクションに追いつけない。そのくらいぶっ飛んだ内容です。
❏ A.ワイル/W.ローセン 『チョコレートからヘロインまで ドラッグカルチャーのすべて』
正しい知識を身に着けないと、好きなミュージシャンのインタビューもちゃんと理解できない。そんなきっかけで衝動買いした、世の中のありとあらゆるドラッグについての本です。ありとあらゆるというのは本当に言葉通りで、そこにはコーヒー、お酒はもちろんのこと、お砂糖まで含まれています。
いたずらに好奇心を刺激するようなものではなく、とにかくダメ! と恐怖を煽るものでもなく。読み物としてとてもおもしろいのですが、さすがにオススメするにはもう古いかもしれません。フェンタニルなど、次々と世に出まわる新しいドラッグは載っていないので……。
普段、好んで読むのはミステリばかりなんですが、名刺代わりと云われるとこういう感じかな、と自分が小説を書くうえで影響が表出しているものを選んでみました。
こういったものを読んできた奴が趣味全開で小説を書くと、似而非BLなロックバンドの話になるわけですね(笑)
こういう企画は久々で楽しかったです。まるっこさん、興味深い企画をありがとうございました!
─ あなたの「名刺代わりの好きな本5冊」教えてください──
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330649920097134
主催者:まるっこ 様 2022年11月23日~2022年11月30日
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