その他モロモロ。

キャラクターに質問します

「えっ、僕が答えるんですか!?」

 これまでいろいろな質問系の企画に参加させてもらってきましたが、今回は私ではなく、作品に登場するキャラクターが答えるということで……答えさせるのを誰にしようかと迷いました。

 やっぱり主役のルカとテディのふたり? それともリーダー格のユーリ? いつも冷静に周りが見えてるドリュー? なに云ってんの、は私に決まってるでしょってロニーが怒るか? と一通り考えて――ルカとテディ以外に、長篇二作どちらにも出ているキャラがいるじゃないかと気づきました。

 ということで、ジェシ、あとはよろしくー。





質問1 あなたのプロフィールおしえてください


▷ 「はい! ジー・デヴィールというバンドでキーボードを担当しています、ジェシ・デイヴィス・オブライエンといいます! イギリスのマンチェスター出身です! よろしくお願いします!」





質問2 あなたの出ている作品の紹介をどうぞ


▷ 「えっとですね、〈THE DEVIL [Remastered]〉っていう僕らのバンドが売れ始めてからあったいろんな出来事を描いたお話がひとつと、もうひとつは〈THE LAST TIME〉っていうローリングストーンズの曲名がタイトルになってる、僕の先輩でヴォーカルのルカとベースのテディがロンドンの寮制学校ボーディングスクールにいた頃の、ふたりの恋の物語です! どっちも本当にいろんなことがあって……もう、思いだすと……ぐすっ、よくここまで乗り越えてきたなあって……(涙)

 あ、興味がおありでしたら読みに行ってあげてくださいね!」



THE DEVIL [Remastered] ≫ https://kakuyomu.jp/works/1177354054917952203

THE LAST TIME ≫ https://kakuyomu.jp/works/1177354054892121741





質問3 その作品でのあなたの役割はなんですか?


▷ 「役割……なんでしょうね。バンドを始めてからはもちろんキーボードですけど、そういうことじゃないんですよね? そうだなあ、えっと、〈THE LAST TIME〉のほうは、もしも僕がいなかったらルカとテディのふたりは別れちゃってたかもしれないですね。〈THE DEVIL [Remastered]〉のほうは……え、あれ? 僕ひょっとして、これといってなにも役に立ってない……?(汗)」





質問4 今後、あなたはどうありたいですか?目標や希望はありますか?


▷ 「あのですね、実は僕……内緒なんですけど、最近彼女ができたんですよ。あっ、誰にも云っちゃダメですよ? 僕これでもいちおう世界中で人気なバンドのメンバーなんで(笑) で、いま不定期連載中の〈THE DEVIL [Extra edition]〉っていう番外短篇集があるんですけど、そのなかで作者さんがその馴れ初め話を書いてくれるそうなんですよ。なので、そのお話のなかで僕が初……初……あっ、でもこれ、書いてほしいけど書かれたらみんなに見られるってことですか!? そ、それはまずいですっ、やっぱりいいですっ、これはやめて、えっと……希望は、来年書かれるらしい次の長篇のお話のなかで、僕もしっかり活躍することです!

 ――あれ、今なんかどこかで誰かが倒れたような音が」





質問5 あなた以外の登場人物を何人か教えて下さい


▷ 「えーとじゃあ、バンドメンバーを紹介しますね。

 ヴォーカルのルカは、さっきも云いましたけど僕の学生時代の先輩なんです。とってもハンサムで感じが良くて、裏表のない、はっきりものを云う真っ直ぐな人です。ピアノも巧いんですよ、僕、尊敬してるんです。……かなりの面倒臭がりで、わりとなんにもしない人ですけどね(笑) でも、欠点ってそれだけかなあ。


 ベースのテディも、同じ学校の先輩です。学生の頃からルカとつきあってて、当時は……ちょっと問題もあったみたいですけど、最近はかなり落ち着いてきましたね。まあ、未だにアップダウンが激しいところはありますけど、悪い人じゃないです。ときどき滅茶苦茶ですけどね(笑) あっ、でもお酒にすっごく弱いのに、後先考えないで飲むのだけはやめてほしいですねえ……僕らバンドメンバーとかスタッフとか、周りにいる人で酔った彼を介抱したことがない人っていないですよ。みんな被害者。


 ドラム担当のユーリは、ちょっと見た目は怖いですけど、実際はとても面倒見のいいお人好しです(笑) すっごく頼りになる人でもあります。ジー・デヴィールの創始者ですよ! 彼がバンドを作ったんです、ルカとテディを見つけて、声をかけて。ユーリは本当にいい人ですよ、あんなに強面なのに(笑) やっぱり目かなあ、目つきが鋭いんですよね。ひとりずつ撮ったピンナップ用の写真とか見ると思いますもん、これ、下に『WANTED指名手配』とか書いたらぴったりだなって(笑)


 最後にドリューですけど、彼はいつも落ち着いてて、すごくよく周りを見てるんです。まるでフィールド全体の敵味方の位置とボールの行方を全部把握してるみたいに……あっ、彼は元サッカー選手なんですよ! 僕、最初にそれを知ったときすっごい感激しちゃって、サッカーの話で盛りあがってすぐに気が合って。ほら、僕マンチェスター出身ですから! ドリューも頼りになる人ですよ。そうだなあ、ユーリが僕らをぐいぐい引っ張っていってくれる存在なら、ドリューは縁の下の力持ちって感じかな? あっ、担当楽器はギターです。でも……ドリューはちょっと控えめすぎるところが欠点といえば欠点かもですね。スポーツをやってただけあってすごく筋肉質ないい体格をしてるのに、なんだかサーカスの熊みたいなんですよね」





質問6 一言どうぞ


▷ 「えー、なんか今、僕、感激してます。だって今まで、僕がこんなふうにひとりで目立って活躍したことなんてなかったですから! これを機にですね、僕ももっとお話のなかで重要な役割を……いや、いっそ僕を主役になにか一本書いてもらうとかもいいですよね! 今度の短篇だけじゃなくて、なんなら10万文字超の長篇を――」

「ついこのあいだまで童貞だった奴がなに云ってんだ」

「わっ! ユーリ、いつ来たんですか!」

「ずっといたんだが?」

「えっ……」

「で、誰が指名手配犯ヅラだって?」

「いっ、いやその、それはっ」

「俺もずっと聞いてたよ……なんかごめん。俺、そんなにみんなに迷惑かけてたんだ……。被害者か……ジェシにそんなふうに思われてたんだ……。ショックだよ、もう俺、酒飲むのやめるよ……」

「あっ、いやあの、でもテディ、お酒をやめるのはいいですけど、また代わりを始めるとかは――」

「俺もかなりショックだ。控えめすぎるのが自分の欠点だとはわかっちゃいるが……サーカスの熊ってなんだ(怒)」

「そっ、それはそのっ、大きいけどおとなしいっていうイメージで云っただけで……! でもごめんなさいっ(汗)」

「まあまあ、いいじゃないか。別にジェシも悪気があったわけじゃないんだし」

「ルカ……! もちろん悪気なんかないですよ、僕、みんな大好きですから!」

「……ルカは揉め事が起こるのが面倒臭いからそう云ってるだけだろ」

「……。」

「あんたたち、なにやってんのよ。ちっとも一言じゃないじゃないの……いいわ。私に任せなさい。

 ――ジー・デヴィールのすべてがわかる〈THE DEVIL [Remastered]〉と〈THE DEVIL [Extra edition]〉、公開中! 読んでね♡」

「……さすがロニー。自分が出てない話は見事に省きましたね……まあいっか。ではでは、長々とありがとうございました!」









─キャラクターに質問します──────────────

https://kakuyomu.jp/user_events/1177354055087994687

主催者:野林緑里様 2020年12月1日~2020年12月7日

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