グロリア帝国との戦争
前回、グロリア帝国の首都を落とし、奴隷貿易を阻止することに成功したベルゼブブたちは選挙を行い圧勝する。
「選挙勝利 おめでとうございます。ベルゼブブ皇帝陛下」
「これもバアルのおかげ これで地方も国内も安定的な政権運営が出来るわけで良かった。」
「ロリアルクスではヒヤッとさせられましたがこれで貿易船を動かせますね。」
「うん、ほとんどロリアルクスとペレルの復興事業に回すし、各都市の発展のために市民税法制定案と孤児育成手当て制度の導入も上手く進められそうだね。」
「貴族、諸侯、奴隷貿易商人は敗因をお互いに擦り付けているところから見て次の選挙では全議席確保も有り得るかと。」
「うん、そうだね。」
※絶対君主制国民統一体制とは何かっていうのを説明してなかったよね。
これは何かと言うとベルゼブブは皇帝として国家元首として強大な力を保ちつつも国民も自由な思想や倫理観によって自治統治を行えるもののベルゼブブに忠誠を誓わなければいけないというものであり、部族は違えど同じ国民として扱いを受けることがその一方で納税や勤労といった義務を果たさなければならないというものである。
(現実世界で言うと中国もアメリカも日本もロシアも北朝鮮も同じ国で同じ人種として統一された目的に向かっていくみたいな非現実的な妄想が僕の理想な政治体制であり、平和は核や武器で守るもんじゃなくて人が誰かを思うやる心で実現させるんだっていう気持ちこそが大事だと思う。)
「さて、一番最初は何をしますか?」
「医院を増やすのと学校を増やす。首都のロリアルクスの子供たちと奴隷貿易船にいた子供たちにも高度な教育をさせることで次の世代の政治家や医者が生まれる。そうなれば国は大いに発展するはず 大学と高校を設置と貴族などの特権階級の諸税免税は廃止とする案を提出 それを可決してから貴族身分保障法案を提出 アメとムチを交ぜて馴染ませていくよ。」
「はっ!!」
「諸侯領地割譲法案可決により各諸侯の領地を国土に変換 面積が更に増えるととなりますが反乱の動きを見せています。」
「その動きを利用してリカポス王国に侵攻して責め滅ぼす。その領地を利用して大きな山岳要塞線を建築し、グロリア帝国を囲いこみます。」
「はっ!! 気づかれないように建築を進めます。」
ベルゼブブの計画は計算されたかのようにうまく進んでいく。
まずはアムール地方領主でありハラディーゾン家の当主が反乱を起こし、隣のペレルに進軍するもペレル守備隊2000人苦戦 さらに後方の部隊がネクロマンサー軍に取り囲まれるという大失態でこの反乱は終わる。
その次にマールス家の当主が反乱を起こしリカポス王国と連携したことをきっかけにアンデッド軍及びリッチ軍も侵攻を開始 首都守備隊は大軍に囲まれ、1時間で陥落 他の都市もリッチ軍には勝てず部隊壊滅か部族降伏かでリカポス王国とその隣タラテルト市国、グロリア帝国クラントランド領が征服
「これで6地方獲得 ほとんど山岳地帯なのであまり変わらず。ですが、周りの都市国家が併合を表明し次々と合わせて40カ国 自治都市も10で50の都市が…」
「おぉー それはいいね。一気に都市が増えたらいいなとおもってたところだし、とりあえずは北部制圧といこうかね。」
「そうでございますね。ベルゼブブ様 北部にはまだワールズ王国とテハードン帝国があります。」
「そうだね。グロリア帝国は囲み込んだら一時様子見かな。それに南からリザードマン族が動いてるようだからな。」
「臣下になりに来たわけではなさそうですね。とりあえずバイモンとビフロンスに任せておこう。もし、侵攻の動きなら容赦無く向かい討てっと伝えておいて。」
「くっくっく 分かりました。」
グロリア帝国との戦争準備に入りつつも他の地域で動きを気にしつつも囲いが完成し、全ての都市を繋ぐ道路も同時に敷設したことで軍の行き来から人間の行き来がスムーズに行けるようになり、各都市にも医院や学校などが建てられ、都市発展が進むことになった。
「陸路が整備出来たことでアンデッド軍もタランチュラ軍もコックローチ軍などなど動かしやすくはなったね。」
「はい。これで各都市間の防衛網も構築しやすくなりました。あとは都市兵ですがどうされますか?」
「そのまま城壁の防衛を任せるよ。もちろん、アンデッド軍、タランチュラ軍、コックローチ軍も配置しておくけどね。」
「私はリザードマン族は何しに来たのか見に行ってこようかな。ケロベロスここは任せたよ。」
「分かりました。お任せを」
ベルゼブブは見に来た時にはもう既に争いになっていた。
「我々、戦士パラード!! ベルゼブブを倒しに来た!!」
周りのリザードマンはワーーーーーーーーーーーーーーーーと叫びながら部族の踊りを見せていた。
城塞の上に降り立ちバイモンたちに話を聞くことにした。
「これはどうなってるの?」
「はい、リザードマン族の侵略の儀式だといいずーっと踊っております。どうやら、ボス同士の戦いを望んでるようです。」
「ふーん、やってみようか。」
城塞の下に降りて戦士の前に現れたベルゼブブ リザードマン族の周りには大量のクモが現れ、取り囲まれた。
「あなたがリザードマンの戦士かな?」
「そうだ!! 貴様がベルゼブブか!!」
「そうだよ。」
クモたちがざわめき始め、攻撃態勢に入り始めた。
「いいよ。掛かって来なよ。」
「舐めんなよ!!
ベルゼブブの目の前で止まった。
「へー 水系の魔法か。
至る所に張り巡らせた液状化した鋼の糸が一気に周りのリザードマンを包み込みサイコロ状に切断し一瞬で全滅させた。
周りにはリザードマンの肉片が散らばっていたがアンデッド化させ、キメラを創生させた。
「流石だ。あっという間に壊滅させるのはクモの糸には液状化した鋼を纏わせてクモ同士が張り巡らせた。それに気づかず、相手は逃げる暇も与えずにつつ見込まれバラバラに切断され、今、キメラを創生したようだ。」
「お見事としか言えない。あの短期間に準備 いや この森に入ってきた時から準備をされていたのか。」
「この子を連れてグロリア帝国に向かう。攻め滅ぼそうか。」
「これで北西部はほぼ支柱に あとはグロリア帝国北東部地域のみですね。」
「割と簡単に切り崩しが出来たからとりあえず内政を進めながら南にも進めるように妖精族の村やコバルト族の町を作っていこうか。」
「はっ!! 手配しておきます。リザードマンの国フィージャック帝国がどう動くかも監視しておきます。」
ラインテルン公国、パコルト王国、フェラントリア市国、プロリアスト王国、グロリア公国、リカポス王国、グロリア帝国北西部そしてその他多くの都市国家を併合することで北部の半部以上を領土とする大帝国を築きあげ、更なる躍進を遂げる。
その裏で暗躍する黒い影が…
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