過去
「どうして暗くなってるの。」
さっきの反応きっと何かあるのだろう。
「…え。えっとね、嫌な過去思い出した、から気にしないで。さてと帰ったら、弾いたよ。でもスラップはしないでね。」
「なあ、なんかあったんだろう。…聞くからさ。」
「どうせ聞いたら捨てるでしょ。」
今にも泣きそうになる紅乃がいた。怪しい雲行きになってしまった。聞くんじゃなかった心の底から後悔した。こうはしたくなかったがやるしかない。
「紅乃来い。」
ベースになって強制連行をした。…しかし何があったのだろうか。家に帰り、説明書を読み返した。どこにもヒント書いていない。すると紅乃が出てきた。
「さっきはごめん。」
「聞こうとし過ぎたな。こっちも悪かったよ。それよりも、部屋から出るから。買った服着たらどうよ。」
「うんそうする。」
何とか戻ったようだ。
「もういいよ。入ってきて。」
白の長袖のワンピースを着ていた。
「さてと、勉強するか。」
勉強道具を机に広がる。
「何の勉強なの。あっ懐かしい数学だ。」
紅乃は楽しそうに見ている。
「本業疎かにしてると没収されたまうから。早速だ分からない。」
「えっとここはベクトルの分解こんなふうに。何でできないの。」
少しだけ煽られた。
「何でできるんだ。」
「えっとね。一応勉強したから」
「えっと楽器で勉強するのか。」
「えっとね一代目の主人が大学行くてなってそれで私もって受験並みにやったから。」
そっか中古のベース買ったからそりゃいるよね。
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