悪役令嬢は鳥籠の姫。
葉叶
とある誰かの記憶。
『もし僕が君を忘れても
僕はまた君に恋をする』
いつだったか珍しく真面目な顔で彼に言われた言葉が
ふと頭をよぎる。
「本当…馬鹿。」
ポツリと空を見ながら呟いた。
あんな言葉を吐いた彼は今私の隣には居ない。
それは、悲しくもあり同時にこれでいいとも思えた。
「いい天気…」
草原で寝転がりながら空に向かって手を伸ばす。
どう足掻いても手など届かないとわかっているのに…
それでも手を伸ばさずにはいられない。
もし、戻れたとしても私は同じ事をする。
そして、彼との時間を大事にして一人で生きていく。
「…これが…私のHappy Endよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます