そして不思議な事にこの小氷河期の時代、

日の本では戦国時代に逆に人口が増加している。


各地で飢饉が起こり、

何万ものむこの民が飢え死にしていた時代、

それ以上に子を産み増えているのである。


現代においても世界の人口は過去最高に達し、

頭打ちになりつつある。


この現代の世界を、

昔の日本に見立てて戦国時代を見た時、

恐ろしく当てはまって見えるのは私だけだろうか。


この当時の日本を、

それぞれが独立国家としてとらえた場合、

今の世界の構造に当てはまらないだろうか。


この時代、日本の各領地(地方)には国境があり、

今で言うパスポートの様な物がなければ、

自由に行ききは出来なかった。


国境には関所せきしょと呼ばれる施設しせつがあり、

そこで入国審査と入国にさいしては、

入国税が取られていた。


そして今普通に使われている標準語も、

通信手段が現代ほど発達していない時代である。


言語は連言れんごんゲームの様に各地に伝わり、

形を変えて方言となった。


当時の首都、将軍家がある京より離れるにしたがいその標準語は形を変え、

その距離が離れすぎた場所では、

もはや原型をとどめないほどに変容し、

まさに異国語さながらだったのである。


現在でも琉球りゅうきゅう(沖縄)などでその原型が、

わずかに残っている。


そして様々な国の国主こくしゅ(今で言う大統領)であるが、

現在わずかに女性大統領が出て来ているが、

戦国時代にも女性国主はわずかではあるが

存在していた。


それはその国の風土や価値観によって変わり、

女性国主が考えられない国(ここで言う国とは今の地方の事。ただしその分布図は今とは大きく違う)もあったが。


それはそのまま現在の国家民俗の価値観の違いに

似ている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

戦国志 夜神 颯冶 @vx9

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る