俺のことが好きらしい彼女に無理やり入部させられた話
破魔 由弦
校内ボランティア部の日常の話
第1話
俺の名前は
そもそもこの世の中は捻じ曲がっている。正しいものが数に押し殺されることだったあるし、平等、誰もが幸せにと宣う輩は常に自分が裕福な位置に居てこそそれをいう。この世のどこかで理不尽な貧困にあっているものもいれば、逆にその貧困を見て笑う輩までいる。
そんな捻くれた世界でひねくれている俺は本当に捻くれているのだろうか?
答えは否。否である。捻くれているところで捻くれていると認識されている俺はむしろこの世の中の正しさの塊といっても過言ではない。もっというなら世間が捻くれ者を悪い、おかしな奴と認識する方が間違っている。なぜなら捻くれ者の俺はよく言えば、常に他のものとは別の視線から物事を考えることができるのだから。
つまり、普段から俺のことを指差して「ぷーくすくす、あいついつも1人だぜ? 恥ずかしくないのかなぁw」とか言ってるやつとか超クズ。俺をひねくれ者と言うのならあいつらはそのひねくれ者以下と言ってもおかしくはない。
何故急にこんな自分語りを始めたかというと、決してこんなこと言ってる俺かっこいいと自分に酔っているわけではない。自分の学校での扱いと立ち位置を確認したかっただけだ。
その上で今頃結論をいうが、俺はいわゆるぼっちというやつだ。そこに全くもって異論はない。むしろこのぼっちライフを満喫してるまである。
だからこそ理解できない。
何故こいつは、
「神野くん。用があるわ。付いてきなさい」
何故学校でもトップクラスの美人である
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