読者の今昔(いまむかし)

 少し前……と言っても10年以上も前に、漫画の作家さんだったか編集さんだったかのボヤキみたいなものが、本(商業誌)に載っていて。


『昔だったら、物語の展開が遅くとも読者はのんびり読んでくれていた。

 今は、漫画(長編)だったら5ページで展開が読めなかったら読者が読まなくなる、例えば名作『あしたのジョー』は、ボクシングを始めるのに単行本1冊くらいかかっているが、今だったら読んでもらえず名作として残っていないだろう』

 ここまでが、ボヤキ(エッセイ)で書かれていた概要なのだけど、今はもっと早いですよね。

 つまり、作品を読むための世界観の共有の時点で読者が飽きてしまう……という。


 時々、Twitterなんかで、『最初の何百文字かで面白いかどうかわかる』なんて書かれている方がいますが、映画『ジュラシックパーク』の原作本は上巻の半分くらいは生物学のうんちくで(作者が生物学者だから)……いつ、映画の部分が始まるんだろう……と思って読んでたので、その方に言わせたら面白くない小説の部類に入るのかな? っと、『2001年宇宙の旅』もそう言う意味では面白くないですものね。


 ちなみに講談社のもうなくなってしまったWebサイト上では10万文字以上かかれている作品の6万文字を読んで、面白ければ全部読むと書かれてました。

 最初の6万文字が面白ければ、後半も面白いだろう……と、編集部なので書籍化するかどうかの基準ですね。


 驚いたのは、大学生が文章を読めなくなったと大学側が嘆いているとTVのドキュメンタリー番組で言っていた事。


 主婦やヤンキー学校の生徒向けのパート・アルバイトの研修で映像を使っているのは、わかるのだけれど……おばちゃんは、私も含め文字(説明)を読まない種族(笑)


 ……大学の授業でも映像を使わないと理解できない学生が6割って(TVで言っていただけなので、真偽は不明)……おいおいって感じです。

 でも、高校生向けの参考書が一部萌え絵の漫画になっていたり、中学校の英語の教科書(ニューホライズン)のエレン先生(萌え絵? 可愛くなってる)が一時期、二次創作で凄いことになってたりしてたから……あながち間違いでもないのかもって……。


 そういえば、うちの子の大学のリモート授業も、小学生向けかな? ってくらい映像とギャグが入っていた^^; なんだ、これ?


 まぁ、そういう私も『カクヨム』とは別のサイトの流行りもので『ざまぁ』(『』の中身は色々だけど)とか書かれてて、『ざまぁ』なかなか来ないじゃんイライラとか思ったりするので(内容自体が面白ければ気にならないのですが、だけを売りにしてる小説はさっさとその部分が来て欲しい)、そんなものなのでしょう。





※『カクヨム』とは別のと書いているのは、『カクヨム』で読ませて頂いてる作品にそういう……これだけが、っていう小説が今の時点で無いからです。

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