感想を送り付けた結果。(若気の至り)良い子のみんなは真似をしないでね。

 一度だけ……まだWindowsの影も形もない、ものすごく昔に、一度だけ。

 プロの作家さんにクレームもどきの感想を送り付けたことがあります。


 その作家さんは、プロの漫画家さんで私は小学生の頃からずっとその方の漫画を読んでました。(今も全巻あります)

 その方が、少女漫画で見なくなったなと思った頃、BL小説家(商業誌)として活躍を始めてました。

 

 当然、私もその作家さんが大好きで、ジャンル問わず買いあさりました。

 私の押しキャラは、『主人公の事が好きだけど主人公は他の人が好きで報われず、でも、主人公の支えになっている』わき役キャラ。

 少女漫画でもBLを書いてもその辺のキャラづくりは変わらないなぁと嬉しく思ったものです。


 でも、話が進んでいくうちに、ふと思い出しました。

 私の推しキャラ、また死んじゃう。


 そう、その作家さん、その立ち位置のキャラを事故や主人公をかばうなりして殺してしまうのです。


 私は焦りました。

 だってお話が、いつもの流れに……。放っておいたら、次巻かその次あたりで殺されてしまいます。


 編集部の『感想はこちらへ』宛てに、初めてお手紙を書きました。


 ただ、殺さないでだけでは弱いです。

 全作品の死んでしまった押しキャラたちが載っていた作品名とどうやって死んだか、書き連ねました。


 ……結果、最終話まで私の推しキャラは生き残ることが出来ました。良かった。


 ただ、感想を送った次の巻で、私の感想の手紙が本のあとがきで紹介されていて、のたうち回りましたが……。

『私の作品をここまで読み込んでくれている方がいて感動しました』って。

 懐の深い作家さんです。

 あんな長々と自分が作ったキャラたちの死にざまを書いた手紙なんて、うざいだけだっただろうに……。


 プロの作家さんに感想の手紙を送り付けたのは、後にも先にもこれ1度だけです。

 多分、今なら送って無いです。いや、押しキャラ死んだら泣きますけどね。




注)住所が雑誌社(編集部)宛てになっている感想のお手紙は、編集部で開けて読まれるので、その事を前提に書きましょう。

  私は作家さんの担当の方も読むことを前提にして書きました。

  担当さんと編集部に味方になって欲しかったからですが^^;

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