第45話 現れる影 ―Lead of "core"―
一年A組の部隊は本来のルートを外れ、迂回路へ。
接近しつつある地中からの大群を回避する選択をしたレイは、部隊が十分に【太陽砲】の射程圏内から離れたと判断すると、即座にその砲を撃ち放った。
「【太陽砲】、発射ッ!!」
機体とパイロットとを一つにする。言葉ではいくらでも簡単に言えるが、実際にやるとなるとそうもいかない。
自分がSAMなのだと思い込む――自らを騙すほどの暗示をかけてようやく達成できる荒業なのだ。
ゆえに、通常のパイロットではヘッドセットを付けても『シンクロ』を成せる者はそう多くない。出来るのは極度に自己暗示にかかりやすいタイプの人間か、心に『コア』の侵入する隙間を広く抱えた者くらいだ。
彼にとっては不幸なことかもしれないが、早乙女・アレックス・レイはその後者の条件を満たしていた。
姉や仲間を見殺しにした罪の意識は彼に自己否定を強いる、「凹」の部分。『コア』という「凸」はそこにぴったりとはまり、SAMに乗っている間だけその罪悪感を和らげてくれる。
カナタやレイがSAMを居場所と定めるのは、きっとそれが理由の一つになっているのだろう。
楽なのだ。彼らにとって、戦うことは過去から目を背けるのに都合のいい手段だった。
轟音が響き渡る。
数キロ離れた地点で起こった爆発は地盤ごとそこを崩壊させ、地中の【異形】たちを死滅させた。
首を背後に回して、レイは炎上する森を眺める。
――美しい。
まず思ったのは、そんなことだった。
揺らぐ赤い炎、上がる黒い煙。人がいたら阿鼻叫喚の様相を呈していたであろう火災も、土砂崩れによる砂煙も、空気中に漂う小さな粒が描いたアートのようなものに彼は感じた。
「ねえ、リーダー。あれ、消火しなくていいの?」
「現実世界でならやってましたよ。ですが今、ボクらには消火するための機材もなく、大規模な水魔法を発動するだけの魔力の余裕もありません。後ろから火が迫る状況になりますが、やむを得ませんね」
レイに問うたのはユキエだ。
彼女の質問はもっともであるが、何せ今回の作戦には明確な制限時間がある。どれほど【異形】を倒そうが、正確に輸送任務を終えようが、ゴールにたどり着かねば元も子もないのだ。
とにかく迅速に作戦を終える――これだけは譲れない。
「分かったわ。……それで、あなたの魔力のほうはどうなの? 【太陽砲】の燃費はいいとはいえ、負担は大きいはずよ」
「心配はいりませんよ。まだボクはピンピンしてますか、ら――」
どくん。
一際強く鼓動が脈打ち、一瞬、息が詰まった。
次いで訪れるのは、ぐにゃりとした視界の歪み。それは数秒で終わったものの、不快な残像はしばらく留まり続けた。
「リーダー? どうしたの?」
「い、いえ、何でもありません。きゅ、急に尿意が……」
言い訳としては苦しいか。
そう思いながらも咄嗟にこれしか出てこなかったレイは、歯を食いしばって意識を強く保たんとする。
「長期の任務に耐えうるように、機体内には袋状の簡易トイレが用意してあるわ。これも練習だと思って、それで用を足して。スーツは一人で脱げるわね?」
「あ……は、はい。すみません、音とか聞かれると恥ずかしいし、通信切りますね」
レイの口調の切迫感から彼が本気で催してしまったのだと思ったのだろう。ユキエは真剣な声音で彼にすべきことを伝えてくれた。
大真面目に教えてもらった手前、本当に用を足す練習をしようかと考えるレイだが、すぐに首を横に振った。
そんなことは後でいくらでも練習できる。今は自分の異変について突き詰めるのが先だ。
(前回【太陽砲】を撃った際は、こんな不調は起こらなかった。やはり考えられるのは『同化現象』か……)
レイがSAMに乗った期間はドイツでの三年と、来日してからの四ヶ月弱。
同年代の他の者より搭乗回数が多かったことを踏まえれば、この年数で『同化』が始まってもおかしくはないが……なぜ今なのか、と彼は思わずにはいられなかった。
ようやく過去を見つめ直し、大切な人に出会えたというのに――このまま戦い続けたらその大切な彼らとの未来を望めなくなるのか。
「行きたい……生きたい。ボクは、彼と……」
彼が戦いを望むならついていきたい。彼が生きることを望むなら、側にいたい。
あの笑顔のためならレイは何だってできる。だが、心を失ってしまえばそれもできなくなるのだ。
――消えたくない。
渇ききった喉を震わせて、彼は言った。
その声を聞く者はいない。レイもカナタも互いに言えないまま、自身を蝕む『同化』への恐れと向き合うほかなかった。
*
それから数度「三等級」の【異形】と遭遇し、撃破した少年たちは最初の補給ポイントに到達した。
SAMの格納庫と物資の倉庫、小規模な飛行場があるだけの拠点を見渡して、一旦機体を降りた彼らは一息つく。
「小休止は十五分です! 慣れない作戦で身体が強ばっているでしょうから、伸びをしたり深呼吸したりでリラックスするのを意識してください!」
全体に聞こえるように声を張るレイ。
穏やかに流れる微風に髪を揺らしながら、彼は胸に手を当てた。
その様子を目ざとく見つけたカナタは、レイへ小走りに近づきつつ訊ねる。
「れ、レイ? どうしたの?」
「少し、緊張してしまったようです。ボクらしくないですよね……心配かけて、すみません」
「あ、謝ることじゃないよ。きっ君だって一人の人間なんだから、そういう時だってある」
気遣ってくれるカナタの優しさにレイの胸は痛んだ。
レイは自分に嘘を吐かない――そう信じきっている純粋な少年の顔を見られずに、彼は俯く。
「緊張するとトイレが近くなったりするものね、リーダー?」
と、そこで悪戯っぽく笑って言ってきたのはユキエだった。
「ちょっ、言わないでくださいよ!?」
「れ、レイ、トイレ行ってなかったの? ぼ、僕にはあれだけ口ずっぱく言っといて……」
「そ、その点については謝りましょう。僕の意識が甘かったです。――はい、ではこの話はおしまいにしましょうね!」
顔を真っ赤にして話を切り上げるレイに、カナタは苦笑いしていた。
コミカルな表情を装って相棒に真実を語れないことに、レイの中でどうしようもない嫌悪感が湧き上がった。
「冬萌さん、物資のほうは?」
「日野くんの荷物は既に所定の位置に置いてきたわ。これで彼も戦えるようになるから、部隊の編成と配置の修正、頼むわね」
「了解です。すぐに変更の旨を皆さんへ伝えましょう」
身体の変化はもちろん気になる。だが、今は個人の事情を考えている場面ではない。
クラスのリーダーとしての務めに戻るレイは【メタトロン】のコックピットに戻り次第、頭の中で形にしていた配置の変更を部隊に言い渡した。
イオリ一人だけだった「魚鱗」陣形の先端にマナカも置き、ツートップ体制へ。マナカが受け持っていた所に入れ替わりでイタルを入れる。
「俺の位置、犬塚の真後ろかよっ……こんな前で戦えんのかな、俺」
「日野っちならいけるって! おらおら、前向きに行こうぜ~っ!」
「なんでこんなテンション高いんだよ、こいつ……」
「先程から妙にハイになってしまったのですよね、彼」
溜め息を吐くイタルを底抜けに明るい声で励ますシバマル。
挨拶ついでにその訳を語るのは、リサだ。
一方、陣形の先頭では、ペアを組んで戦うことになったイオリとマナカが会話を交わしていた。
「よろしくな、瀬那。俺、月居や早乙女みたいにはやれないかもしれないけど……精一杯戦うからさ。お前も全力で支えてくれると嬉しい」
「……できることはやるよ。全部、余すことなく」
切迫した口調で返答するマナカにイオリは言葉を失った。
『コア』による精神の侵食が始まっているマナカにとっては、ここは本物の戦場なのだ。彼女という人格はこの仮想世界で死ぬリスクを常に背負っている。
それでも戦場に立つ彼女の覚悟を見せつけられれば、死の危険の一切ないイオリが何を言ってもチープなものになる気がした。
「私のことは心配しなくていいよ、七瀬くん。さっきみたいに君の全力を尽くして、部隊を引っ張ってあげて。君の能力は本物なんだから、私なんかを気にして鈍らせちゃダメ」
「『私なんか』って……お前は大切な仲間だよ、瀬那。だから、そんなこと言うな。月居だってお前を守りたいって思ってるはずだ」
目を離せば消えてなくなってしまうのではないか――そう思わせるほど、マナカの声は儚げだった。
互いに機体に乗っている以上、手を掴んだり引き止めたりはできない。イオリは言葉で彼女の行方を自分たちのもとへ繋ごうとした。
「そろそろ出撃命令が出るよ。おしゃべりは、終わり」
「あ、ああ……。お互いにベストを尽くそう」
それで通信は終わった。
林道を抜けて無人の市街地へ――レイの号令と共に部隊の前進は再開する。
彼らは道路にこびりついた苔(コケ)を巻き上げながら、狭い道に対応するべく陣形を縦に長い形へと変更していく。
動きは円滑。進行は順調。動植物が支配する緑化した無人の街を、部隊は静かに通過していった。
口数少なくSAMを駆る一行の中で、最初に「異変」に気づいたのはマナカであった。
(何、この臭い? 何だか、胸がざわざわする……血の、臭いなの?)
鼻をひくつかせる少女は、モニター下部のマップに目を向ける。
機体の索敵センサーは反応していない。味方を表す青い光点が規則的な隊列を組んで走る様子には、特に異常は見られなかった。
(私の考えすぎなの? ううん――この身体が感じる感覚は、きっと嘘じゃない)
敵がいるのかもしれないと仲間へ伝えるべきか、マナカは迷った。
確証などない。根拠は彼女の感覚だけ。それでレイが信用してくれるとは、彼女には思えなかった。
(どうする? 独断専行は許されない。その状況下で、私は何をすればいい?)
逡巡はあっても、不思議と焦燥感はなかった。
クリアな思考の中で答えを求める少女は、操縦桿を握る手に力を込め、吐息する。
彼女が最も信用し、恋慕する少年に伝えるのだ。彼ならマナカの警告を受け取ってくれるはずだ。
「こちら瀬那マナカ。カナタくん、嫌な予感がするの。聞いてくれる?」
「こ、こちら月居カナタ。……い、いいよ、何でも知らせて」
通信に即座に応答したカナタに、マナカは感じた違和感について仔細を語った。
【魔力液(エーテル)】に似た臭いを先ほどから感じること。その臭いは南方から流れてくること。周囲の様子からして、その臭いに気づいているのはおそらくマナカだけであること。
早口に説明したマナカに、カナタは「僕が前方へ出て確かめる」と言った。
「待って、一人で行っちゃダメだよ。前の『フラウロス』みたいに、新型がいきなり出てくる可能性もあるでしょ」
「そ、そうだね。あ、ありがとう――き、君のおかげで、僕は生きたいと思えるんだ」
死なないために、仲間についていてもらう。マナカの言葉に頷いて、カナタは感謝を改めて彼女へ伝えた。
「ゆ、ユイさん! こちら月居カナタ、前方の哨戒への随伴を求める」
「了解です。――レイさん、私とカナタさんで少し前方の様子を見てきます」
「構いませんが、部隊から離れすぎないようにしてくださいね」
カナタの呼びかけにユイは快く応じ、レイも二人の先行への許可を出す。
【異形】はどこから現れるか分からない。警戒を払って損はないだろう、との判断だった。
「七瀬くん、センサーに反応は?」
「こっちはだんまりだよ。【メタトロン】のほうは?」
「いいえ、こちらもです。しかし――カナタや雨萓さんは何かを感じたのかもしれません。敵襲への警戒は決して緩めないように」
輸送と護衛の部隊は道路を二列で走行し、併走する遊撃隊のカオルとカツミは民家の屋根を蹴り飛ばして駆けていた。
狭い道路を進路にする都合上部隊の陣形を変えているわけだが、いま横から攻め込まれれば部隊の崩壊は免れないだろう。カオルたちが抱えられる敵の数にも限度がある。
大前提として敵を近づけさせない、或いは近づかない。
命を損なわずに任務を遂げるには、それを忘れてはならないのだ。
「もう少しで幅広の旧国道に出ます。少しペースを上げましょう」
「了解。足並み揃えていくぞ、瀬那」
レイの指示に従うイオリに促されても、マナカは首を縦に振れなかった。
嫌な予感は止まない。臭いはどんどん強くなってくる。まるで、そこにいる見えない何かに近づいているかのように――。
「ねえ、七瀬くん、早乙女くん。一旦部隊を止めてほしいの。それか、迂回路を使う。このまま真っ直ぐ行っちゃいけない」
「それは、何故? まだ行路の半分も消化していない現状でこれ以上タイムロスを重ねてしまえば、制限時間までにゴールにたどり着けなくなる可能性があります」
予想通り、正論で返された。
訊ねてくるレイにマナカは論理で説明する術を持たない。それでも、伝えるのが自分の使命だと思えた。『コア』が研ぎ澄ました感覚が、敵の影を掴んだのだと。
「臭いを感じるの。SAMの中に流れる【魔力液(エーテル)】みたいな、血なまぐさい臭い。SAMの返り血を浴びた【異形】が近くに潜んでいるとしたら、それを部隊にぶつけさせちゃいけない」
「瀬那の言うことも信じてあげたいけど……センサーには何の反応もないぞ。どうするんだ、早乙女?」
イオリはレイへ決断を促した。
臭いと言われてもレイには何も感じられない。果たして個人の感覚のみを頼りにした判断をしていいものか、彼は躊躇ったが――
「『コア』の導き、ですか? 瀬那さん」
「たぶん。感じてるんだと思う……【魔力液】の臭いに、同胞がそこにいたんだって。私という触媒を使って、伝えようとしてる」
ブラックボックスとされている『コア』からの訴え。それを端から無視できるほど、彼はSAMを軽んじていない。
SAMは希望なのだ。月居博士が遺した、人類の未来を切り開くための鍵。
その「脳」たる『コア』がマナカをそう導いたのなら、従おう。
「君の『コア』がボクたちを守ろうとしていると、そう信じることにしましょう。――総員、進路を変更します! 次の交差点で右折! 前方に敵が潜んでいる可能性があるため、迂回します!」
レイの指示に部隊の者たちは口々に動揺の声を漏らした。
それでも彼らのレイへの信頼は絶大だった。異論を唱える者はなく、その沈黙を同意と受け取って金髪の少年は礼を言う。
マナカも心中で皆へ感謝しつつ、構えたスナイパーライフルのスコープを覗き、前方の中空を睨み据えた。
「瀬那の武器はライフルか。射撃の成績、良かったもんな」
「うん。『コア』に振り回されてた最近は不調だったけど、今はどんな敵も当てられる気がするの」
「そうか。お前が銃を撃ってる間は、俺が守ってやる。月居が空にいるなら、陸(おか)にいる俺たちがお前を守らないといけないからな」
「ありがとう、七瀬くん」
姿が見えないだけで、敵はそこにいるはずだ。レイは部隊をそいつから引き離そうとしているが、マナカはそれだけではダメなのだと確信していた。
たとえ逃げたとしても追ってくる。距離を縮めるごとに心臓の鼓動が早まり、比例するように嫌な予感も高まっていくことが彼女にそう思わせた。
「――たとえ新型【異形】が相手でも、私は負けない。この身を限りなく『コア』とシンクロさせれば、【イェーガー】であっても【機動天使】に劣らないパフォーマンスを実現できるはずだから」
その時、彼女は視線を感じた。
前方から部隊に突き刺さる、何者かの視線。そして、空気を張り詰めさせるような威圧感と、殺気。
――敵の領域に入ったのだ。これまでそこで待ち構え、「監視」に徹していたその者が牙を剥くバトルフィールドに。
「――ま、魔力の揺らぎを感じる! れ、レイ、何かいるよ!」
「私たちが敵の注意引きます、その間に退避を!」
次の交差点を待つ余裕さえ、既にない。マナカだけでなく他の仲間全員がその圧力を感じ取り、先日の『フラウロス』に匹敵する脅威が迫っていると理解した。
「ボクが道を作ります! 君たちはその道に飛び込んで!」
【太陽砲】の射角を調整、照準を右手の住宅街へ向けてレイは叫ぶ。
直後――威力を弱めて放たれた一撃が民家を爆破し、強引に突破口を生み出した。
木っ端微塵となった家々の瓦礫を乗り越えて部隊がルート変更する中、マナカはレイの指示を無視して見えざる【異形】の前に立ち止まった。
「瀬那さん!? 勝手な行動は控えろと小休止の時も言ったのに……!」
「お、おい!? 何やってんだあいつ!」
仲間を先に進ませて殿(しんがり)を努めようとしていたレイは、少女の独断専行に舌打ちした。
イオリまでもマナカを追って逆走してしまい、指揮官の少年は額に手を当てて歯ぎしりする。
「っ、あれは……!?」
その時、彼らは見てしまった。
完全なる未知の存在が、ベールを脱いだところを。
陽炎(かげろう)を描くように虚空が揺らぎ、何もないように見えていたそこに敵の影が現れる瞬間を。
「い、【異形】、なのか……!?」
銀髪の少年は息を呑む。
そう、その存在は桁外れに大きかったのだ。人の形を成した、黒い影。その体高はおよそ50メートルはあるだろう。SAMなど奴の規模と比較すれば、子供の玩具に過ぎない。
顔らしきものは見当たらず、ただ人っぽい形をした、体表が闇のごとき漆黒であるモノ。
容貌も巨大さも未確認。『パイモン』に次ぐ新種――断定的にそれを『巨影型』と呼称して、レイはその討伐作戦に乗り出した。
「これより『巨影型』の新種討伐作戦を開始します! 新種が現れた以上、それを討つのがボクたちの使命! ――冬萌さん、輸送部隊と護衛の指揮権はあなたに預けます。止まらずに進みなさい、今の君たちなら必ず目的地に辿り着けます!」
「リーダー――ええ、分かったわ! 任務は確実に遂行する!」
その作戦と並行して、ユキエらによる試験のクリアも遂げさせようとレイは声を上げた。
部隊が二分されることで個々人にかかる負担は増えるが、どちらも諦めてはならない作戦なのだ。多少の無理は承知で、レイは二つの部隊による二作戦を敢行する。
「風縫さん、毒島くん! 君たちもこちらへ!」
「言われなくても来てるっちゅーの!」
「『フラウロス』戦の雪辱、ここですすいでやるぜぇッ!」
ライフルを構えるマナカ、彼女の隣で薙刀の柄を握り締めるイオリ。【メタトロン】はその二人の後ろについて、その両脇にカオルとカツミの機体を従えた。
上空から敵を見下ろすのは【ラジエル】を駆るカナタと、【ミカエル】の主であるユイである。
七人の少年少女たちによる『巨影型』討伐作戦が、今ここに幕を開けた。
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