音楽の無い歌詞

黒犬

①【私だけでした】

  何かバラード的な音楽聞きながら書いたので、

出来たら暗めの曲とか聞きながら読んだらいい、かもしれない。 



何でも良いんで曲聞きながらの方が良いとは思います。↓

おすすめは「手首からマンゴー」って曲。










 あー 寝たくない寝たくないや 

 もっと楽しくなりたいのよ


 この頭の中にずっと深くへばりついている劣等感たちよ

 そろそろ自分のおうちに帰ってみない

 ねえ、一晩だけでもいいのよ

 

 もう人の目を気にしなくてもいいの

 だってあんな場所もうやめちゃったんだから

 ねえ。聞いてる? ねえ、聞いてる?

 あんたに聞いてんのよ くっだらないプライドさん

 

 家に帰ってるんだよ もう蔑まされたりしないんだよ

 もう悔しい思いも 叫んだりしなくていいんだよ

 ねえ、聞いてる? ねえ。聞いてる?

 誰に言ってんだろ、あたしとうとう頭おかしくなっちゃったのかしら


 誰かがいる気がしていたの

 ずっと話し相手はキミだけだったの

 ねえ、返事してよ


 振り返っても 誰もいない あれ。


 あれ、あれあれ?

 おかしいね おかしいね

 ずっとキミと話していたのに


 これじゃまるで わたし

 さいしょから一人だったみたいじゃない


 ねえ、おかしいねおかしいね

 はやくでてきてよ たった一人の友人なのに酷いじゃない


 これじゃまるで 私は――


 ああ、そっか


 私は一人だった


 なんだろう 怖くなってきたよ


 夜が怖いよ


 朝が怖いよ


 夜よ 私を包んでちょうだい

 夢から覚めたくないよ

 しあわせなゆめを 奪わないで――


 閉じたカーテンから差し込む光が嫌で

 あたたかいふとんから起きるのが嫌で

 やりたくないことをやるのが嫌なの


 ああ、頑張れないよ 身体が重いよ

 ああ、歩けないよ  足が震えるよ


 だれもいないよ 私しかいないよ


 私しか、いないよ―――

  

 ああ、寂しいな ずっとこのままはいやだよ





    

 ああ、しょうがないから、 一人で歩くよ 


 誰かと出会いたいから 一人でも歩くよ


 足は震えるけど とにかく歩くよ


 誰も励ましてくれないけど 歩くしかないよ


 歩くよ 歩くよ 歩くよ――


 がんばっての一言は


 わたしがわたしにいうよ


 がんばって。がんばって。


 まだ折れないで おねがい


 もっと上手にできるはずだから


 がんばって。がんばって。

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