現実に不思議な事は沢山あると再認識させられました。
明るい語り口で書かれていて読みやすいです。
こうした作品に付き物の重い記憶の内容が、明るい語り口の治療体験記の間に挟みこまれている構成なので、最後まで読み終えた時に変なモノが残らないのも好印象。
ラストでは、自分が救われ、解放されたかのような後味を感じました。
誤解されてる事が多い多重人格(解離性同一性障害)。
私自信が、同症状の方と向き合っていた経験があるので、細かい事柄の中に「これアル」要素が沢山散りばめられています。
一般の知識として、そして多重人格に悩む人達の目に触れて欲しいと感じる作品でした。