第7話 ソーニャ、学校行事を楽しむ

 今日は球技大会。

 僕——江口大助えぐちだいすけと、ソーニャ・ラーゲルフェルトが出場するのは、男女混合のサッカーだ。

 体操着姿のソーニャが、張り切って、

「大助! 頑張りまショウね!」

「おう」

 運動は結構得意だし、最近はソーニャに射精管理されているおかげで(一日一回まで射精可能)、スタミナも万全である。

 グラウンドの外には琴ねえ、剣道部の剣崎さんもいる。応援に来てくれたのだ。

「大助くーん! ソーニャ、ファイトー!」

「頑張るのだぞ、二人とも」

 他にも、ソーニャを見に来た男子生徒でいっぱいだ。

「ラーゲルフェルトさん、美しすぎる!」「可愛い!」「江口死ね!」

 ソーニャと同居する、僕へのヘイトスピーチもナチュラルに挿入される。

「お前が死ね!」と言い返していると、対戦相手である一年四組の女子が、数人近づいてきた。 

(この子たち、たしかサッカー部だっけ?)

 県大会ベスト4常連の、なかなかの強豪だ。

 リーダー格らしき子が、ソーニャを指さし、

「ラーゲルフェルトさん! チヤホヤされていい気になってられるのも、今のうちよ」

「マサカ、貴方たちは」

「そう——」

 『この試合でコテンパンにしてやる』とか言いそうな女子サッカー部員に、

「彼氏の知り合いを集めて、私を輪姦するつもりデスね?」

「しないわよ!?」

 そんないつもの会話をしたあと、試合で無双した。

 スコアは6ー0。

 僕も1ゴールを決めたが、それ以上にソーニャの活躍がすごかった。

 3ゴール2アシスト。

 往年の名選手・マラドーナを彷彿ほうふつとさせるボールテクニックだった。

 7人抜きまで決められたためか、サッカー部の女子は全員レイプ目になり、うめいている。

「あれは神の子よ……」

 いや単なる、大麻ジャンキーの子だ。

「やりまシター! 大助!」

 ソーニャがハグするためか、両手を広げて駈け寄ってくる。

 だが近くまでくると止まり……真っ赤になって、急にモジモジする。どうしたんだこいつ?

「サ、サッカーは得意なんデス。来日する前に特訓しましたカラね」

「どうせ理由は『足でチ●ポをシゴくため』だろう?」

「オー! 以心伝心いしんでんしん!」

 単に慣れただけだ。

 ソーニャは、自慢げに大きな胸を張り、

「肉便器になった際、両足も使ってシゴけば、2人も多く果てさせることが可能になりマース」

「……つうかさ。スポーツじゃなく格闘技習得したほうが、凌辱防げるんじゃね?」

「言われてみれば!!」

 私の苦労は一体……とソーニャがレイプ目になる。

(でも、今日のソーニャのプレーは……)

 『足でチ●ポをシゴくために鍛えた』だけだと、説明の付かないことがある。まあそれも説明になってねえけど。

「お前、個人プレーだけじゃなく、司令塔としても凄かったな。スルーパスを何度も供給してたし」

 チ●ポをシゴく為なら、個人技を鍛えれば十分なはず。

 だが今日のソーニャには、一流の司令塔特有の『グラウンドを俯瞰ふかんで見る力』があったと思う。

 ソーニャは、出来の悪い生徒を相手にするように嘆息たんそく

「ふぅ……いいデスか? 肉便器になった際も、俯瞰は不可欠デス」

「は?」

「常に凌辱空間を把握し『この男は何回射精したのか?』『さっきは手でシゴいたため、今度は口を使うべきではないか?』などと思考することにより、効率的な射精が可能となるのデス」

 凌辱空間なんて言葉を、始めて聞いた。

「分かりマシたか? 大助」

「ああ分かった……お前が、脳の検査をすべきという事が」

「もーっ! 大助のバカーっ!」

 ポカポカと胸を叩いてくるソーニャ。

 イチャついてると思われたのか、客の男達からブーイングが聞こえる。まさか狂気に満ちた会話をしているとは思わないだろう。

(……ん?)

 ふと、ある事に気付き、ソーニャの腕をつかんだ。

 そしてグラウンドの外に引っ張っていく。

「だ、大助、どうしたんデスか? 次の試合がアルのに」

「無理するな。お前、滅茶苦茶疲れてるだろ」

「……見抜かれてまシタか」

 ソーニャは驚いたような、どこか嬉しそうな顔をした。 

「私はある事情から、十二歳までほとんど外で遊べなかったんデス。だからこうシテ、ワイワイ運動するのがとっても楽しく……て……」

 ソーニャの足がもつれた。

 細い身体を抱きとめ、肩を貸す。

「ダメ……デスね。こんなスタミナのなさじゃ、肉便器になった時に耐えられまセン。これからの、練習課題……」

「いいから保健室行くぞ」

「ですが、グラウンドの『キング』たる私がいないト——」

「意外と傲慢ごうまんだなお前……いいから休んでろ。僕が活躍して、優勝をプレゼントしてやるから」

 己を指さして、

「たまにはカッコいいところ、見せてやるよ」

 ソーニャは頬をポーッと染めた。

 そしてうつむく……ま、まさか照れてるのか? 意外と可愛いところも……

「フル勃起しながら言っても、説得力ないデース」

「それは言うなよ」

 俯いたわけじゃなく、僕のアレを確認しただけか?

「仕方ないだろ。スタイル抜群で超美人なお前に、密着されてんだから」

「〜〜〜〜」

 ソーニャはそれから一言も喋らず、保健室に運ばれた。よっぽど疲れてたんだろうな。

 それから。

 僕は2試合で3ゴール決めて、クラスは優勝した。

 保健室のソーニャに報告にいくと、

「ありがトウ、大助!」

「よせやい」

「ご褒美に……一日一回にしている射精管理を、二回にしてあげマスね!」

 僕にはこれ以上無いご褒美である。









後書き:モチベーションにつながるので、

面白かったら作品の目次ページの、レビュー欄から

☆、レビュー等での評価お願いいたします


あと、ファミ通文庫から発売中のラノベ

『朝日奈さんクエスト〜センパイ、私を一つだけ褒めてみてください〜』

原作を担当した漫画

『香好さんはかぎまわる』

も、よろしくお願いします


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