分かりません

2日前に男性に遊びに誘われました。

先月も同じ男性に誘われました。

その先々月も同じ男性に誘われました。


しかし、全て私は誘いを断っています。

ただ今回は、遊びの誘いに応じました。


応じた結果、どうにも今から当日の事を考えたらやっぱり憂鬱で仕方がない。約束というものをする事がいつからか怖くなってしまった。

小学生の時の学校帰りの約束のように「今日、遊べる?」の遊びの約束のように当日のお誘いならばどんなに楽だろう。こんな私でも今日は外に出たい!と思う事もたまにあるからこそ、そういう時にお誘いしてくれる子がいれば新幹線のように飛んでいくのに。

前もった約束というのは当日の気分や体調が悪くても行かなければならないことやこんな私のために時間を割いてくれていると思うと当日に断ることも出来ないし、癖で気を遣ってしまうから約束をしてしまった数日前から基本的に疲れてしまう。


それならば、応じなければいいだろう。といった話にはなりますが、私は今年に入ってからこの人と一回遊んだ以外その他の人と遊んでいない。

元お客様と仕方無しに会う日、お母さんとのお出かけ、病院以外は基本的にはずーっと家。末期。

唯一この間、旅行というものにお母さんと行った。だけどやっぱり反動が来てしまって帰ってからは寝込んでるし、何もやる気が起きない日々が続いている。旅行の2日目は観光地なのにも関わらず夜ご飯も食べずに疲れきって夜の20:00には寝てしまうくらいには動けなかった。ただ楽しかったのには変わりはなかった。

だからこそ、会った次の日から寝込むことを覚悟で外部からの刺激というのを受けるために私は誘いに対して承諾をしたわけです。



話が逸れてしまったが、じゃあ、この遊びに誘ってくれた男性に気を許してるのか?と言われるとそうでは無い。

気は許しては無いが、ある意味では居心地は良い関係性。好きでも嫌いでもない。


三年前に私はこの男性から告白された事がある。しかし自分にとっては、最悪なかたちで告白をされた。その日はなんだか相手の男性はおかしかった。

何年ぶりかに居酒屋で飲み放題を勝手に頼みだし、ラストオーダーにはビールのジョッキを一人四杯勝手に頼みだし、お互いに飲み干したが相手はベロベロに酔い、酔っ払う前に頭痛が先行されることが多い私はその大学生のようなノリに付き合った結果、重たい頭痛と戦いながらも横目に酔っ払ってる相手を介抱した。酔いもクソもなかった。

そんな中で二軒目に行った私が行きつけだった水タバコのbarに行くことになった。水タバコのbarと言うと図書館のレベルで静かで空間も狭い中でしんみり皆、自分の空間を大切にして水タバコを味わっているのだが、そんな中で大声で告白された。勢いは止まらずに酒の勢いに任せてなのか私の前髪が崩れるのではないかという具合で酒臭い息を私にかけながら、恥ずかしい言葉を大声で言ってくる。横の席の人がチラチラと見てくる。目の前の人もチラチラと私たちを見てくる。嬉しいどころか顔から火が出そうな勢いで、恥ずかしい。

私が返答に困っていると、相手の男性が御手洗に行くと言い出した。相手の男性が歩き出した瞬間に水タバコの台を落としてしまい店内にはガラガラガッシャーン!という音が響き渡り、店長さんにへべれけになりながら、謝る相手の姿を見て、単純にダサい。と思ったが、相手の男性が御手洗に向かった後に周りを見ると皆が明らかにこっちを好奇心を持つかのような目で見ていることに気づいた。チラチラではなく、堂々と。

傍から見たら無様で滑稽な光景でしかないだろう。人によってはこれを『可愛い』と評価する人もいるのだろうけど。

まるで気分は壊れたマジックミラー号に乗っているようだ。告白をされたはずなのに、羞恥心を超えて屈辱的な気分になった私は、会計を済ませて終電もまだまだある時間だったけれど、相手の男性に解散を提案した。

その日は告白に対しての返事はしなかった。

後日、私は「ごめんなさい」とだけ言い、振った。



それから三年後の今でも年に1~2回は会っている。

あの日の出来事は、お互い無かったかのように何事も無かったかのように普通の顔をして。



その日、私が言われた事は後にLINEで言われた事とほぼほぼ同じ内容だったが、簡単に説明すると

「僕のことに関して一番の理解者だと思っているし、僕も???ちゃんの一番の理解者だと思っている。たくさん救われた。お互いに成長していきたい、ずっと好きでした」といった内容。




……何を『私』というものを分かった口振りで言ってるんだろう。

屈辱的な気分になったのも、基本的には酔いよりも先に頭痛が来るということも分かっていないでしょうに。


???ちゃんの理解者だと思っている?笑わせるな。

まず、私の根本的な悩みは知人に対して誰一人にも相談をしたことが無い。同じような境遇の人も周りにいないから相談したところで言葉を詰まらせてしまうのも分かっているから相談以前に環境自体も話したことがない。1ミリも一言も一切、話したことはない。当時していた仕事のことしか話したことが無い。


僕のことに関して一番の理解者だと思っている?笑わせるな。

楽しい酒の席のはずなのに毎回、不幸自慢をし始めるからそれに私は黙って頷いて聞いて「大丈夫だよ」と、肯定していただけだ。それ以外にかける言葉なんてないでしょう。



この事から当時、告白をされた内容に対して苛立ちしか覚えなかった。

理解者だと勝手に思い込み、何がお互いに成長していきたい、だ?

結局は自分の事しか考えていないことが見え透いていた。私は何も話していないのに私の何を知った気でいるのだろう。表面上繕っている私を見て、好意を持つだなんて面白いなあって。

貴方が求めているのは私ではなく、相手の男性は世間一般で言う高学歴だが、私はごく一般的に社会不適合者と呼ばれるレッテルがあり、どこか自分よりかは下で自尊心を育ててくれて、単に傷の舐め合いをしてくれる人だろう。自分自身が安心したいだけだろう。ボランティアかよ。



そして不思議と告白されながら、ドキドキというものもしなかった。

告白された数日前にされた、ディープキスと呼ばれるものを女の子から酔っ払った勢いで急にされた時のがドキドキしたなぁ、と頭の中で告白された日の電車の帰り道で比較してしまった。



そんなこんなで、今回遊びに誘われる少し前に「???ちゃんはいつも起きてる!もっと寝て!笑」とLINEが相手から来た。私は、ちょっとした意地悪心で「どこの女と間違えてるの?笑」と相手にLINEを返した。

だって、私過眠症状が酷すぎてTwitterに書くことが無さすぎてちょうど過眠の事しか書いてない時期だったのにも関わらず、睡眠をさらに促してきたことが面白くて。これ以上寝る=永眠しろってことなのか?と思うとさらに口角が上がった。

結局、勝手な『私』を描いて私を植え付けてくるところは三年経っても何も変わってないんだなぁと思うと面白かった。



さて、これだけ不満を書いておきながら、交友を辞めないのは序盤に書いた通り、居心地がいいから。

『私』を知って欲しいとも別に思わない。すでに『私』という人物像を相手の中で勝手に創りあげてしまってるだろうから、繕っている『私』を『私』だと思えばいい。

不幸自慢をする所や、私を知った口調で言うところ以外は居心地は良い。



しかし『友達』ってなんだろう。

みんなみんな会うのに疲れてしまうのに『友達』ってなんだろう。

不満が出てくるのに『友達』ってなんだろう。


たまに『友達』について考えると終わりが見えなくて苦しくなる。


そしてこれだけは言えるのが『私のことを好き』では無いと思う。


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