第29話 いざ、学校へ! 1
学校に行くと決めてから1週間がたち、約束の学校に行く日となった。
学校には多くの人がいるだろう。だから、それが関係してか多分モンスターもいるらしい。
ナビゲーターから聞いたからね。ナビゲーターは、『人口に比例して、その場所にモンスターが出てきますよ』……って。
だから、僕は死なないように強くなるために、ここの近くだけでは少ないと思い、隣町までの敵を討伐し続けた。戦略はどこかに隠れてひっそりとという相変わらず暗殺者っぽい方法で。
でも、まだ1週間の間にずっと鍛えていたのに、1レベルしか上がることはなかった。さすが、20レベル超えだなって思う。
ちなみに、そのレベル上げたことによって手に入ったジョブポイントとスキルポイントの振り分けはこんな感じだ。
運び屋Lv7→Lv8
・逃げ足Lv7→Lv8
・俊足Lv7→Lv8
・探知Lv7→Lv8
・幻術Lv7→Lv8
肉体強化Lv3→Lv4
運び屋は置いておいて、肉体強化って大事だからね。こんな感じになった。
「じゃあ、そろそろ出掛ける?」
「あ、うん。待って……ちょっと久しぶりの外出だからね。着替えとかしないと」
「あ、あぁ……うん……ごめん。」
着替えって……そういう系の話題って、返答次第で変に思われてしまうかもしれないから、どう答えればいいのか迷うんだよなー……。
そして、着替えが終わると、こっちにちょっと小走りでピョコピョコと可愛く進んでいた。
尊い……!
「尊い……」
「へっ……!?」
「ん……? もしかして……口に出ていた? うわぁっ!!ごめんごめん!!」
「いやいや……いや、別に……いいですからっ!!」
そして、いろいろとあって、なんとか普通の状態……状況に戻すことができた。
「………。」
「………。」
……わけではなさそうだった。
「それで……今思ったんだけど……楓さんって、どこの高校に通っていたの?」
「……ん? えーっと……千尋くんと同じところだよ」
「えっ……そうなの?僕、見たことないけど……」
「うん……知らない人がほとんどじゃないかな? だって、1週間くらいで不登校になったし。」
「そうなんだ……」
いったいその1週間くらいに何があったんだろうかと聞こうとしたが、なにかやばそうな気がしたのでやめておいた。
まぁそんな、昔のエピソードを話しながらも、生活魔法で前にいるゴブリンを倒していく。
ここも結構成長したんだなって、実感することができる。前は意識してやらないといけなかったけど、いまは無意識にでも前に敵がいたら生活魔法を使ったりして討伐来ることができる。
それに、最初のころは10回くらい生活魔法を使わないと倒すことができなかったけど、今では生活魔法2発でかんたんに倒せる。
すごい成長力だなって思う。これは……もう引きこもりだなんてレベルじゃない。
「じゃあ、友達は?」
「えーっと……千尋くん以外なら……ひとり、かな?」
「へぇー、一人いたんだ」
「……なんか馬鹿にしているような気がする」
「ははっ、ごめんごめん。」
「む〜っ!」
楓さんは頬を膨らませている。まさに可愛いの代名詞になりそうな人だ。可愛い……。っていうか、確認のためもう一度言っておくが尊い……。
「着いたな。……ふぅ、……よしっ、入るぞ」
「う、うん……」
そんなことを考えていると、学校に着いた。僕たちは、緊張して身体を震わせ気味に学校の校門を抜けたのだった。
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