第3話 コーヒーが飲みたくなるほど甘い恋愛もしてみたいものだ

土曜日


約束の時間




俺は10分前には秋葉原の電気街口に辿り着いたが、もうそこには先輩の姿があった。


涼しそうなトップスに桜色のキャミレイヤードをかけている。


スカートはゆったりとした、同じ色のフレアスカート。大人っぽい先輩にしては、どちらかというと可愛い系の出で立ちに感動を覚える。


(先輩の私服ってこんな感じなんだ。めちゃくちゃ可愛いいが?)




向こうもこっちに気付いて手を振っている。


心の中では、言えるのにいざ目の前にすると言葉が出なかった。




デート術その一だ。昨日買ったデート本に書いてあったこと。まずは、相手の服装を褒めるだったか。


「先輩早いですね」


「予定もなかったし、初めて来る所だったからテンション上がっちゃった」


「そうだったんですね、俺は結構来てるから慣れちゃいましたけど」 


すると、先輩はまた例のいたずらっぽい仕草で




「じゃあ安心してガイドは任せられるね。あの曲絶対見つけよう、今日は宜しく頼みます隊長!」


ぴっと、敬礼するとあの可愛らしいベロを出していたずらっぽく微笑む。


俺も釣られて笑ってしまった。


行こうか、と先輩は大通りの方を目指すが




「あ、先輩」


「ん、どうしたの?」


「あーの……服、似合ってます。とっても」


「え!」


不意打ちだったらしく、顔を赤くして硬直する。


さり気なく、さり気なくと思えば思うほど硬くなってしまった。


天道ってやっぱすげぇんだなと改めて親友を評価した。




「ありがと、到君もいい線行ってるよ。うん、かっこいい」


俺は、シャツにアウターを羽織り色を合わせたシンプルなファッションだったが割と好評なようだ。


天道に言われた通り、下手に奇をてらわず清潔感のある格好を選んだのがハマった。




そして、言われて初めて気づいた。


服褒められるってこんな嬉しいもんなんだな。正直これほど迄とは思わなかった。それとも、相手が先輩だからなのだろうか。




この時点で、俺は昨日買った月刊「必殺デートマニュアル」を教典が如く信用していた。


いかんいかん、デート術そのニだ。男はスムーズに目的地を案内するべし。




「じゃあ先輩、行きましょうか」


「ええ、あと先輩はいいよ。私は到君って呼んでるんだから鏡花でいいよ」


「マジですか?」


「マジです」


俺は、おっかなびっくりと言った。


「じゃあ、鏡花さん?」


「なーに?」


「あっちのレトロゲームの店から見てみましょう」


「うん、任せるよ!」


街のゲーム屋は、だいたい調べてある。まずは近場から、シラミ潰しだ。


俺達は、信号を渡り件のゲーム屋へ入っていった。




✱✱✱




中に入ると、ところ狭しに品物が溢れている。


気難しそうな店主が店の奥で、気だるげに働いていた。


そして、横の先輩は初めての入店にテンションが舞上がっている。


「到君すごいね、これ全部ゲーム?知らないのばっかりだ。あ、でもこれ可愛い!」


「そっちは最新作のコーナーですね。CMで見たことあるんじゃないですか?」


「そういえば見たことあるかも。動物と無人島のゲームでしょ?私これなら、やってみたいかも」


目をキラキラさせて物欲しそうに、パッケージを見つめる先輩は、まるで子供のようだった。


「でも、先輩Swi○ch持ってましたっけ?」


「ん?なんの?」


先輩の目は丸くなった。


「いや、ゲーム機が無いとこれ出来ないんですよ」


「え、そうなの!うちにあるのじゃ駄目なのかな?」


「ちなみに、どういうやつですか?」


「四角い箱みたいなやつで、とっても丈夫そうなの」


あー、懐かしいなそれ。俺も良く遊んだわ。お婆ちゃん家にゲーム機ごと持っていってまで、遊んだわ。


「非常に残念ですが、それではこのゲームは遊べませんね」


「(。ŏ﹏ŏ)」


「そんな、顔しても駄目ですって」


「はあ、ソフトだけなら買えるんだけどな。今度お父さんにお願いしてみよう」


先輩の目はしたたかに燃えていた。こんな娘におねだりされたら、たまらないだろうな。


俺だったら何でも買ってあげたくなる。




「先輩もしこれ買ったら言ってください。俺も買うんで一緒に始めましょう」


「いいの?」


「ええ、俺も気になってたんですけど、一人じゃ始め辛くて」


「じゃあ、約束ね」


「はい、約束です。それじゃあ当初の目的通り捜し物の続きをしましょう」


「ええ、あっちからみて見ましょう!」


先輩はずんずんと奥へと進んでいく。




良かった、楽しんで貰えて。


俺もなんだか楽しい。いつまでもこうしていたいと思う。けど、せっかくここまで来たんだし真剣に探さないとな。


俺は先輩を追って少し昔のゲームコーナーへ歩を進めた。




✱✱✱






目の前にはワゴンがあり、その中に乱雑にカセットが放り込まれていた。


きちんとパッケージされたものも、あったが、中には剥き身でそのまま入っているものもある。


これが、いわゆる中古セールと言うやつだ。だいたいが500円〜1000円くらいで購入出来る。


これなら学生でも手を出しやすいので、この中に、例のゲームがある可能性は十分にあった。




「これだけたくさんあれば、すぐ見つかりそうじゃない?」


なるほど、物量作戦か悪くない。しかし、何の手がかりも無しで探すのは難しいだろう。そこで、先輩の記憶と俺の記憶をすり合わせることにした。


これで、闇雲に探すよりは効果的だろう。


「鏡花さんが見ていたゲームって何系だったんですか?」


「たしか、画面はあんまり動かなくて文章がたまに出て来たような」


「それじゃあアクション以外ですね。ノベルゲームの要素もあると」


「何とかなりそう?」


「その中で俺がやってそうなものとなると、ホラー系か推理系かな?」


勿論ギャルゲーも含まれるが、断じて言えなかった。


「分かった。手分けして探してみよう。それらしいものがあったら二人で確認しましょう」


「分かりました。いっちょやりますか」




✱✱✱




先輩は奥の棚から、俺は取り敢えずこのワゴンから見ていくことにした。


改めて見ると、やったことのある作品がチラホラ出てくる。こういうのちょっと嬉しくなるんだよな。


懐かしさについつい手が止まりがちになるが、そのぶんしっかりと確認していく。


しばらくしてなにか既視感だなと思ったら、部屋の掃除をして昔読んだ漫画が出現し、掃除を忘れて読み更けた事を思い出した。




いかんいかん、つい夢中になっちまった。先輩はどうしてるかな。




あたりを見渡すと先輩の姿はどこにも無かった。


慌てて奥の棚に向かうが、端から端までみたけど見つからない。


時計を見ると別れてから20分経っていた。


ヤバい、怒って帰っちゃったかな!


冷や汗と、焦りで心臓が締め付けるように高鳴る。


そこで、視界の隅に黒い暖簾のれんが目に入った。奥にもゲームコーナーがあるようだ。しかし、その暖簾の奥からはムーディーな音楽が聞こえてくる。照明も薄暗いものに変わっている。


そう、中古屋にたまにあるあのコーナーだ。




「まさかな?」




確かに分かりづらいが、もしかしてこの中に?


俺は一縷の望みにかけて、暖簾をくぐることにした。


いたらいたで気不味いが、帰られたショックよりもましだろうと勢いよく暖簾をくぐる。




トンネルを抜けたら雪国でした、で始まる小説がこの間国語の授業で紹介されていた。


暖簾を抜けたら天国でした、で始まる同人誌がありそうでないなとふと考える。




はっ!一瞬文化的思想で、現実逃避をしてしまった。


あまりの衝撃に軽くトリップしてしまったようだ。先程目の前に飛び込んできものは、裸の女体が大体的に描かれたパッケージと、謎の道具達、ガチャガチャのようなもの(おそらく普通の景品は出ないだろう)等…。




情報量が多すぎて混乱してしまった。そうだ、先輩を探しに来たのだった。


俺は店員に咎められないかと、おっかなびっくりしながら、奥へと踏み入る。 すると、幸か不幸かすぐに先輩を見つけることができた。


「鏡花さん、こんなところで何してるんですか!」


「いや!」


いきなり声をかけたとはいえよほどびっくりしたのか、めちゃくちゃ誤解されそうな悲鳴をあげられた。


数名のお客さんが訝しげにこっちを見ている。


「鏡花さん勘弁してください、俺ですよ」


「ああ、到君か良かった」


「全然良くないですよ。ここは僕らが入っちゃいけないところですから」


「そ、そうなのか。君がやりそうなゲームということでもしかしたらと思ったんだが」


ぎくっ!


「顔引きつってる、まさか本当に」


「違いますって!俺を信じてください!」


必死に弁明するが疑いの目で先輩は俺を見ている。


「だ、駄目よ到君!女性は優しく扱ってくれなきゃ。感度を3000倍なんてされたら死んでしまうわ。あと触手も絶対無理たから!!」


ずいぶん偏ったコーナーに足を踏み入れてしまったようだ。先輩が先程から抱きかかえているパッケージは最早タイトルもモザイク入る代物だった。




「俺はそんな怪しいクスリを投与しませんし、触手は理解出来ない派です。どちらかというと、メイドとかちょっとした催眠ものの方が好きです!」


木を隠すなら森の中だ。大きな誤解を解くためには、小さな真実を犠牲にする事で難を逃れる事もある。


決して小さな犠牲では無かったが、先輩に鬼畜男と思われるよりはましだろう。


「そ、そっか良かった到君がそういう人じゃなくて。でも、こういうのってやっぱり男性用に作られてるのよね?ということは、どこかこういうことをみんな望んでいるのかなって思っちゃって」


「例えば良く雑誌とかイメージで、女の子はアボカドとエビが好きなもの、おごらない男はダニ以下の認識だとか、将来の夢は花屋か本屋は誰しも通ってきたとか言われてますけど全部当てはまる人なんかいませんよ」


「そんなこと書かれたり、思われてるの?花屋以外当てはまらないわ」


「要するに人それぞれなんですよ。テレビで、ゲームや映像作品の影響で罪を犯す人がいますが。作品に罪は無いんですよ、受け取る人がどう行動するかだけなんですよ!」


先輩をちらりと見ると、存外感心している様子だった。


よし、このまま勢いで話題を流してしまおう。


「そもそも、香川県の某条例も〜〜。」


こうして、論点をすり替え自然に先輩の手からソフトを棚に戻し暖簾をくぐり、気だる気な店主に軽く睨まれながらも、店の外まで無事避難する事が出来た。


一店目からかなりハードだったな。


「到君は博識なんだね!そこまで、社会を慮おもんばかっていたとは」


「いえいえ、それほどでもないですよ」


普段はピンと張った弓弦が如く、凛とした印象を受けるが素の先輩は悪く言えば少しポンコツだった。


まあ、そのおかげで侮蔑の対象となる事は避けられたのだが。


さて、これからどうしたものか。


取り敢えずは‥。


「先輩次は表通りにあったお店を探しましょう」


「ええ、まだまだ探しましょう!」


危険なコーナーを置いていない店を中心に回っていこう。




✱✱✱






俺達は合計6店舗ほど探したけれど、あの曲が入ったソフトを見つける事は出来なかった。


日も傾き、真っ赤な夕焼けが街を林檎色に塗り替える。


そろそろ引き上げ時だった。


「鏡花さん、最後にどこか行きたい所はありませんか?ゲームじゃなくても構いませんよ。せっかく来たんですから好きなところに行ってみましょう」


「うーん、そうだなぁ。来る前はメイドカフェって所に一度は行ってみたかったけど‥‥。到君メイド好きだし、興奮されても困るし」


「いや、しませんよ!」


「ふふふ、冗談よ。そうね、ちょっと疲れちゃったからどこかの公園で休みたいかな」


「じゃあ、近いですし不忍池に行きましょう。途中に美味しいたい焼き屋さんがあるんですよ」


すると、先輩は目を輝かせて喜んだ。


「本当!私たい焼き大好きなんだよね♪しっぽの先まであんこが入ってない方が好き派」


「分かります!しっぽまで入ってない方が俺も好きです。箸休めというか、生地だけ食べたくなるんですよね」


「そうそう、なぜか同じ生地なのにしっぽが一番美味しく感じるんだよね」


俺達は、ほんの小さな事で共感し合って大きな笑い声をあげた。


先輩とは、初めて一緒に出掛けたし学校でも頻繁に関わっているわけじゃなかった。


でも、心が通っている気がした。


それがなんだか不思議な感じだが、悪くは無かったし、来て良かったなとただ思えた。


この時間が続く限りはずっと先輩と過ごしていたかった。




目的地の手前でたい焼きを買い俺達は、大公園の中にある、不忍池にやってきた。


夕暮れ時で人もまばらで、真っ青な蓮が池の中に繁茂している。時折現れる大道芸人のような人は今日はいなかった。


「鏡花さんあっちに座りましょう」


「ありがとう♪」


俺達は手頃な椅子に腰掛け、一休みすることにした。どっと、疲れが押し寄せてくるようだったがそれはそれで心地の良い疲れだ。




「やっと一息つけるね」


先輩はたい焼きを頭からかぶりつく。小さな口をもぐもぐと動かす様子はいつでも見ていられるほど可愛らしかった。




俺も、手の中にあるたい焼きを頭から豪快にかぶりつく。仄かな湯気が立ち昇り、口の中いっぱいに甘みが広がる。




「今日はこれて良かったよ」


不意に先輩がこぼす。


俺も同じこと思ってましたと、返すと快活に笑った。


「ははは、到君プレイボーイみたいなこと言うね。もしかして、慣れてるの?」


「まさか、女の子と二人で出かけるなんて初めてじゃないかな」


「そう‥‥。寂しいね」


「傷をえぐるのは楽しいですか?鏡花さん」




ごめんごめん、と先輩はまたいたずらっぽく微笑む。


だんだん、先輩のノリが分かってきた気がする。全然嫌な感じはしなかった。まあ、天道あたりに同じことを言われたら拳が解放されるだろうが。




さて、デート仮?も終盤だ。


「必殺デートマニュアル」のデート術その3によると、ムーディな場所で告白とあった。


確かに、この場所は静かで夕日が最高のロケーションを実現している。


しかし、色んな言い訳が渦巻き言葉に出来なかった。


そうだ、今日じゃなくてもきっと言えるときが、いつかきっとくる。




「本当に?」


「‥‥っ」


言葉につまった。どうして?


先輩を見ると、先程たい焼きを頬張っていた人とは別人のように真剣な顔で俺を見つめていた。




「‥何がですか?」


「到君顔に出過ぎだよ。何か迷ってると思ったら、諦めた顔をしたから。本当にいいの?」


「いいんですよ‥本当何でもありませんから」


俺は努めて明るく振る舞ったが、緊張の影は鋭い先輩には隠しきれなかった。




「‥‥‥必殺デートマニュアル」


「!?」


今度こそ絶句した。何故それを先輩が、知っているのだ。WHY?


「昨日駅前の本屋さんで買ってたでしょう?偶然見つけて、同じの買っちゃったの」


先輩はポシェットから、かわいい付箋が飛び出した俺の持っているのと同じ本を取り出した。


「全く同じだ」


「そしたら、ちょくちょくこの本と同じ事到君してたから。到君のファッションもこれ完コピでしょ?」


「今とても死にたいです」


ヤバい、めちゃくちゃ勘違い男だと思われてるよこれ!


気合入りまくってるじゃん!何必殺て?最後はホテルへGOじゃねぇ!


絶賛必殺されてるわ!!




「到君、勘違いしてるかもしれないけど私の話聴いてる?」


「ちゃんと聴いてますよ。勘違い村の勘違い野郎ですがまだ何か?」


俺の脳内BGMはドナドナがエンドレスリピートで流され始めた。もう、帰ってすぐ寝たいよ。




「そうじゃないって。意地悪で言ってるんじゃないの」


「じゃあ、何なんですか鏡花さんがドS先輩ってことは分かってますから」


「全然分かってないからそれ!‥本当にもう‥‥‥嬉しかったのよ、デートだと思ってくれてるんだって」


「え?」


「私だけじゃないって、分かったから。だから、最後はムーディな場所に来たのに」


先輩は、珍しく耳まで赤くして俯いてしまう。俺の言葉をまってるようだった。


嘘だろ?


だって、俺と先輩はこないだ会ったばかりなんだぞ。そんな夢みたいなことあるわけが。


でも、先輩は冗談をいっている風では無かった。いつまでも、黙っているわけもいかないだろう。俺は意を決して切り出した。


「鏡花さんの今日の服、あの本の巻頭を完コピでした。それって俺の為なんですよね」


こくこく。


「第九も、鏡花さんの事もまだ思い出していないけどいいんですか」


こくこく。


彼女の顔は最早夕日と同じ色になりつつあった。


言おう、言ってしまおう。


「‥‥俺はあなたが好きです。好きになりました。これから、あなたをもっと知っていきたい。その時間を、恋人として過ごしていきませんか!」


真剣に、真摯に、ガチで告白した。


一世一代というやつだ。


あとは、鏡花さん次第だろう。


「私も、到君の事が‥‥好きです。ずっと一緒にいてください」




安心>幸福>照れ。俺の脳内の感情のヒエラルキーだ。


最悪の事は避けられたという、安心が大きい。しかし、じわじわと幸福が止めどなく溢れてくる。幸せだ。


先輩は、ようやくいつもの調子を取り戻したようだった。もう少し、あの初心な先輩を見ていたかったから残念ではある。そんなこと、言ったら怒られてしまうだろうな。




「えーと到君?あの本によると最後はホテルへ行くらしいんだけど、この近くにあるかしら」


「いきません!」


「そっか笑」


全く、先輩は意味分かって言ってるのだろうか。多分分かってからかっているんだろうな。しょうがない人だ。


でも、そんな彼女が好きだから本当にしょうがない。


「風邪引きますよ。もう行きますか?」


「そうね、流石私の彼氏だね!ありがとう」


暮れかけの夕日は、いつ沈んでもおかしくなかった。


立ち上がろうとすると、急に影になった。ついに日が落ちたかと思ったがそうではなかった。


目の前に人が立っていたのだ。

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