火にまつわる罪深い瞳

罪深い瞳を見て今日も目が覚める

それは火にまつわる


永遠の誓いをあげましょ彼に

そうこんなはずじゃなかった!


天ぷらが好きなんて君が言ったせいよ

もう何も残ってないじゃない


写真の整理一枚一枚

眺める時間は残っていないと 投げ入れていく

ああもう箱ごと抱えて 底ごと抜ける


そうはこれは火災現場

今日中に片づけてあなたの車へ帰ろう


君が言ったてんぷらのせいで

好きだと言ったてんぷらのせいで


なにもなくなるなんて 聞いてない

そんなに怒鳴るな

運動音痴 料理音痴 音痴で悪かったわね


もう残ってないわよ 天ぷらなんて

炭ならあるけど

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る