初めてのパトカー
キキキィー!!
タイヤ痕が残ってしまうような、ドリフトのワンシーンのように
警察は勢いよくパトカーを止め、扉が開いた。
それぞれのパトカーの中から警察が2人ずつ出てきて、ヤンキーの元へ走っていく。
黙って警察に従う者・逃げる者・反抗する者
数十人もいると、どう行動するか何パターンかに分かれる。
過激だった反抗する者の中には、刃渡り20センチを超える小さなサーベルのようなものを持ってる人もいて
僕は初めて、人が手錠かけられるのを目の前で見た。
ドラマみたいだ。
なんてそのドラマの主人公である僕はテレビの前で感動する視聴者に成っていた。
ある程度ヤンキーどもが警察の監視下に置かれると
僕は警察にパトカーの中へ入るよう促されたが
パトカーのドアは外側からは開けられない
ドアのカギをまわした後にカギが開いてパトカーの中に入ることができた
車の外装・内装共に高そうなセダンの車で、腰を後部座席に下ろした
普通の自家用車とは違う感覚
これは...革だ。
安っぽい革じゃなくてちゃんとした高い感じの革質で
後部座席に座るお咎め者はこんな高級な素材にお尻を...
なんて贅沢な...
あ、いや、これを最後の晩餐と人は呼ぶのか。
パトカーの中にいると、携帯盗んだやつがひょっこりきて
携帯落ちてた。
自分が盗んだわけではなくて拾っただけだよ。
なんて感じで警察に渡しに来たが、僕はそれを許さず一言放った。
「he steal iphone 」
警察は驚いた顔をしながら彼を捕まえた。
なぜsteal(スティール)って単語知ってるかって?
へへっ、元バスケ部だからさ?
この単語を知っててよかった。
この時が人生で本当にバスケしててよかった瞬間だった。
携帯を盗んだこいつとナイフ持って2人が
警察に捕らえられて、もう1台のパトカーに乗せられている
その横で僕を乗せたパトカーは、パスポートとかなんかが必要らしく
無料で警察が僕の家まで送ってくれるらしい。
タクシー(パトカー)を発進させる時
ヤンキーの1人が中指を天に向けその手を僕の方向に向けてきた。
それをみて僕は満面の笑みで
親指を彼とは真逆の真下に向けその手を奴の方向に向けた。
窓ガラス越しだから出来た事。
出発して家を目指して車を走らせてる中、何故か、高い音の注意音が僕の鼓膜を揺らす。
運転手を見てみるとシートベルトをしていない。
ええっと。隣にいるのは国家権力の警察様だ。そんな方が職務中そんな交通違反なんて....
何度見てもそのオスはメスにささってなくて、
高い注意音が鳴り響く...
「siht」
その言葉の後に、カチャ っという音が響き、注意音は鳴りやんだ。
シーン
二人の間に少しの沈黙が流れ、言わなきゃいけない「next right 」さえも流れて
車は少しして行き止まり違う人の家の前に止まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます