ハプ・ニングは突然に(2)
こいつらはやばいから事情をつけて帰ろうと試みた。
「I have to home(家が必要です)」
※本当は I have to go to home(家に帰らなきゃ)
[what? you dont have home?(は?家ないの?)
やっぱり何言ってるかわからない
「I dont know(わからない)」
「Are you fuc☒ing out of your mind!(頭おっかしんじゃねぇの!!)」
こんなやりとりをしている中、急に左手の感覚が軽くなった。
あれなんだろ?
左手を見てみると握りしめていたはずの携帯がなくなっていて、背の小さい奴が僕の携帯をもっていた
英語話せない観光客から携帯取るとか
頭おっかしんじゃねぇの!!
返してもらおうとしてもなかなか返してもらえず、なんなら奴らは図書館から立ち去ろうとした。
慌てて後を追いかけた
これが警察を巻き込む事の発端だった。
危ないとわかっていながらも明日から働けない。連絡取れないことの恐怖の方が勝った
全然取れない携帯を追う僕の姿は目の前に吊り下げられたニンジンを
ただひたすら追いかける馬のように滑稽で無様で必死だっただろう
冷静になったころには、僕は図書館から少し離れた裏路地にいて
なぜか数人だったヤンキーが数十人に膨れ上がっていた。
僕は拙い英語でまた交渉を試みた
「Return me(私をかえして)」
「What a 〇uck! You speak english or get out from here!!(は!?英語を話せそれか出て行け!)
ほんとうに何を話してるかわからない...携帯だけ返してくれないかな...
八方ふさがりだ、どうしよう
パリーン..!!
奥の方で何かが割れる音が響き渡った
大柄の男が何かを片手に持って近寄ってくる
ビンだ。さっき響き渡った音は瓶の割れた音だった。割れ便を片手に大柄な男が僕の前に寄ってきた。
「get out I will fight you if you are here still」
こいつは本当の本当に怖い 恐い
何言ってるかわからないけどこいつはまじで割れ瓶で殴ろうとしてる人の目。できる目だ。
携帯は諦めて帰るしかない
本気でそう思った時に聞きなれない音...
なんだろう。日本では聞いたことない音
...
よく見てみる見ていると警察だ!
こんな裏路地で何故SOSに気づいたのか分からないがとにかくよかった助かった!!
パトカーが二台、こちらに向かってきてくれてる!!!
ヤンキーどもは驚いて立ち尽くしている。
今だけはパトカー以外の時間が止まった様にみんな固まってある
僕の時間は止まらずにみんなと同じように心臓の音を叩く事が出来た。
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