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アルザスの奇襲を受けて奮闘する辺境伯軍の左翼。
一方、中央の軍は――明らかな違和感を感じていた。
左翼ではすでに攻撃が始まっているのに、中央には攻撃がなかったのだ。
「敵は横陣で布陣しているのではなかったのか? なぜ姿を見えない?」
中央を任された将軍は敵が見えないことに苛立つ。
そして――辺境伯軍の右翼はそれとは対照的な状況になっていた。
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