2-10
「助かったぁぁぁぁ!!!」
アルザス兵たちの声が、平原に響いた。
キバもようやく肩の力を抜いて、息をついた。
「キバはやはりさすがだな。この絶体絶命の危機を、切り抜けるとは」
ルイーズがそう褒める。
「いや、これくらい全然だよ。実質ルイーズたちに助けてもらっただけだからね」
「謙遜するな。七王国の国王を味方につけて、利用して見せたのだ。なんたる策略家ぶり。恐れいった。これはますます、我が婿になってもらわねば!」
ルイーズは豪快に笑った。
「……いや、流石にそれは……」
キバはルイーズの勢いにタジタジになる。
これからラセックスとは密に連携をとっていくことになる。そうなれば、ルイーズからの猛アタックが続くことだろう……。
キバはそれを想像して少しだけ滅入ってしまうのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます