第3話 森羅万象を捧げよ

空は海のようである。命の原点はなんなのだろうか?神は本当に存在するのか?そんなことは知る由もない。営むだけのラテン人は青い球体に人生を捧げた。涙などとっくに枯れていた。時計の針は止まらなかった。地球はまた動きだした。人類の形ににたプラスチック製の人形が新田に落ちていた。組み合わせることを知っていたウツボたちは倉を奪い取り、改造し、それを神と崇めた。カカオ豆による幼気な攻撃を繰り返される。珈琲の蟹はまだ動きだすのだろうか。ヤニカスのザリガニは焼かれた。人類が知を教えたのだろうか?それは分からない。我々にとっての神は想像にすぎない。双眸と万宗だけに伝わる。八爪の餌食にされた胎児は胎盤に乗せられ置物と化した。雲がすこし赤紫に染まっている噛むと充血し、くねくねと曲がると鯰は捻られる。神の右手を奪い取り流血した知を啜りとり、マイソウラスは這い上がるのである。水は原点にして頂点であり、夜の帝王はまだ血を求めている。緑の屋根に乗りながら見上げる。それはとても恐ろしく美しいものであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る