戦闘奴隷の少年-消えない過去と消えた笑顔-
kiriyu
1
──ただ、俺はお前とっ
純白の手を彩る鮮血。
──熱い、痛い。苦しいっ
それは少年の腕の傷の事ではない。見えない何かが少年の胸を
「生きてっ」
何度見たか分からない夢、慣れることのない夢。小さな少女が少年にだけに聞こえるように小さく叫ぶ。いつもそこで目が覚めるのだ。首に下げられた『角』のペンダントを握りしめ、込み上げてくる思いを抑える。
瞼に差し込む光に目が眩つき、思わず顔を
まだぼんやりとした視界だが、体を起こし、大きく広がる湖へと
目が
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