神の子対完璧なる男Ⅰ

 世界中の視線がアルカディアとオストベルグ、サンバルトで暴れ回る『黒の傭兵団』、そして何とか大陸に到達しようと模索するアークランドなど、あらゆる方向に集まり、まさに混沌とした状況下でネーデルクスは一つの賭けに出た。

 これだけ若き新星たちが活躍しているのだ。フランデレンもといブラウスタットでも幾度となく煮え湯を飲まされ続けている。

 ならば、我が国の誇る神の子を以て奇跡を成す。難攻不落の要塞都市、エルマス・デ・グランを落とせ、という命令を受けたのが先日のこと。

 そして今、オストベルグにかかりきりのアルカディアを放置して神の子『青貴子』ルドルフ・レ・ハースブルク率いる総戦力は都市攻略に乗り出していた。

 圧倒的戦力、豊富な攻城兵器。ネーデルクスも遅れてなるものか、と元超大国の威信をかけた最大戦力は――

「うわっちゃあ、こりゃだみだ」

 ものの見事に粉砕されていた。『赤鬼』のマルスラン、『白薔薇』のジャクリーヌ、『死神』のラインベルカ、錚々たる顔ぶれはラインベルカを除き皆一様に「だから言ったのに」としょぼくれた表情で下を向いていた。

 ルドルフはここまでの戦を振り返る。

 初日、威風堂々と大戦力を従えてやって来たネーデルクス軍。どうせ長期戦になる。まずは包囲だ、と要塞都市を囲み始めるも、囲みの外からおそらくはエルマス・デ・グランの総戦力と思しき軍勢に急襲され、唖然としている内に用意していた攻城兵器の多くを失う羽目になった。ルドルフとラインベルカは彼と直接対峙したことがなかったため、信じられない面持ちであったが、マルスランとジャクリーヌは開戦前からとにかく士気が低く、初日から転んでも「ほら」と言う顔つきであった。

 もうこの時点で尻尾を巻いて帰りたかったが、ラインベルカが駄目だと言うのでしぶしぶルドルフは残る。

 二日目、昨日急襲してきた軍勢が何処かに隠れ潜んでいるかもしれない、そう思い身構えていたが、特に何も起きなかった。三日目、四日目、やはり何も起きない。そして彼らは気づく。あれ、実はもう全軍要塞に戻ったのでは、と。

 五日目、攻城戦を開始したネーデルクス軍は要塞内に敵の総大将である『烈鉄』のラロ・シド・カンペアドールの姿を確認し、やはり戻っていたのか、と後顧を憂うことなく勢いよく攻めた。良くも騙してくれたな、と大変な勢いであった。

 だが――

「役者が違うね、これ」

 戻っていたのはラロ含む守戦に必要な最低限の戦力のみ。安心して要塞を攻め落とそうとするネーデルクス軍の背後を突き、ズタボロにして悠々と撤退していった。ただでさえ巨大な要塞都市、それを囲うための巨大戦力全てを三貴士らだけで網羅しようなど土台無理な話。しかも、まあ、相手に情報が洩れているのか、と言うぐらいに戦力配置が筒抜けであり、手の届かないところばかり攻め立てられ、開戦して一週間も経たずして士気はどん底、初日のボロ負けでも元気だったラインベルカですら意気消沈し天を仰ぐ状況となっていた。

 勝ち負けがどうこうではない。そもそも勝負になっていないのだ。やること成すこと全部裏目、しかもやる気皆無とは言えネーデルクス側の総大将はルドルフである。つまり運が悪いのではない。全部、負けるべくして負けている。

 情報はどこからともなく抜かれ、負ける要素がないから運によって引っ繰り返ることもない。勝率ゼロ%、さしもの青貴子もお手上げである。

 なので、彼はとりあえずとても綺麗な文字で「勝てません」と本国への手紙をしたためていた。何だかんだで国家の威信をかけて教育を施された神の子である。まさに神がかった字の美しさを見せるが、今は何の役にも立たない能力であった。

「よし、書けた」

「……お坊ちゃま、その、申し訳ございません」

「ん、ああ、気にしてないよ。今回に関しては相手が悪い。噂には聞いていたけど、そりゃ『双黒』も負けるわ。完全無欠、隙の欠片もないでしょ」

「……はい」

 直接まみえるのは初めてであったが、あのノリに乗っていた超大国ガリアスを打ち破り、この要塞都市を完璧とした男、『烈鉄』のラロ。噂に違わぬ実力者であった。英雄王のような理不尽な強さとは違い、理詰めでへし折ってくる感覚はどう考えたってネーデルクスと相性が悪過ぎる。これが野戦であればまだ戦力差を押し付けるやりようもあるだろうが、相手には鉄壁の要塞都市があるのだ。

 しかもこの一週間で元々あったアドバンテージはかなり潰され、もうカラ元気も出せない状況。兵士の士気も下がりに下がり、どん底極まる。

 特にラロと交戦経験を持つ歴戦の兵士ほど、士気が低いのはこういうことだったのだろう。彼は長い年月をかけ、対エスタードのネーデルクス兵に格の違いを示し、相手が悪い、勝てっこないと骨身に染みこませていたのだ。ついでに内部にもそれなりのスパイを仕込み、情報も悠々とぶっこ抜きときた。

 現状では勝ち負けの土俵にすら立っていない。

 折角、世界中で良い風が吹いてきても、そもそもこの機に乗じて羽ばたくための力がないのだ。人を率いる者が足りない。策謀を張り巡らせる者が足りない。華々しい戦場を貴び、正々堂々の戦いこそを国是としてきた国の限界である。

 だから、ルドルフは端から乗り気ではなかった。初めから集団に漂う厭戦感に気付いていたのだ。敵の手口も鮮やか、『もし』を考えさせぬ緒戦からの圧倒。これでは戦えぬし、苦労して戦う気も起きない。

「じゃあ、これ陛下に送っといて。無茶ぶりされても僕、神様じゃないので勝てませーん、ってさ。ラロを倒したいなら、他の新星たちに負けたくないなら、相応のやり方ってのがあると思うんだよね。この国には、足りないものが多過ぎるよ」

 ネーデルクスはかくあれ、呪いのように巨体を縛る過去の栄光。時代は進んだのだ。今更、正攻法だけで勝とうなど甘過ぎる。現にラロは何でも使ってくる。ガリアスを相手取った戦、掘り進めれば見えてくる視野の広さ。今の戦は戦場に至る前から決着はついているものなのかもしれない。

 まあ、それを引っ繰り返す巨星がいるから、未だに人は夢を見るのであろうが。その夢のせいでこの国は羽ばたけぬまま、飛んでいるつもりでとうの昔に地べたを這いずり回っている。現場以上に、腐り果てた上がその幻想を信じているのだから始末に負えない。ネーデルクスに必要なのは、ゴミ掃除だと言うのに、誰も――

「あ、あの、発言、よろしいでしょうか⁉」

「ん、君は……誰だっけ?」

「マルスラン閣下率いる『赤』に所属しております、マルサス・レ・ヴァロです」

「あーはいはい。息子君ね。で、なに?」

 ルドルフの『噂』を知る者たちはごくりとつばを飲み込む。この男の気分を害しただけで、いったい幾人の女中が死んだと言うのか。最近はそれも収まって来たという話だが、いつぶり返すかなど余人にはわからない。

 発言一つで首が飛ぶ。国は名門のヴァロ家であっても守らないだろう。それだけルドルフは、神の子はこの国において特別なのだ。

「まだ開戦したばかりです。撤退は時期尚早かと」

「……へえ、僕がそう決めたのに、歯向かうんだ。マルスランさぁ、息子の教育が成ってないんじゃない? まだこの子、百人隊長クラスだよねェ?」

 空気がひりつく。おそらく同期なのだろうが、彼を止めようと、頭を下げさせようと、動き出すも、本人には頑としてそうする気はないようである。

「マルサス」

 父であるマルスランからの制止、しかし――

「自分はまだ戦っておりません!」

 それを意に介さずマルサスは堂々言い切った。その無礼、ラインベルカが反応する。規律を乱す異分子を排除しようと――

「誰が動けって言ったァ?」

「ッ⁉」

 その動きをこともあろうにルドルフが一喝して止める。ラインベルカを止めようとしたマルスランを抑えようとしたジャクリーヌ、その三者は驚いていた。

「……『赤鬼』の息子が戦えば勝てんの?」

「わかりません!」

「それじゃあさ、お話にならないんじゃないのォ?」

「まだ戦っていないのでわかりません。なので、戦わせてください!」

 あまりにも思慮に欠けた発言。それを聞いてルドルフは一瞬下を向いた後、氷のような眼でマルサスを射貫く。その圧力に、若き彼はたじろぐ。

 だが、言葉は引っ込めない。ぐっとこらえる。

「あ、あの、この男は少し思慮が足りぬのです。どうか、お許しください」

「ジャクリーヌの部下?」

「はい」

「でもさあ、総大将である僕の決定に彼、異を唱えたわけよ。それって問題なわけじゃん? 落とし前ってのがさ、あると思うなァ、僕」

「そ、それは……」

 マルサスの同期である『白』所属の少女は歯噛みする。実際にルドルフの弁は至極正しい。たかが百人隊長クラスが、三貴士の上に立つ総大将たるルドルフの決定に口を挟むなど軍規に著しく反している。正攻法では――

「あ、あのー、こいつがアホなのは当然ですし、あとで土下座でもさせますけど、まだやれるかなぁ、とは思うんですよね。へへ」

 へこへこしながら前に出てきたのはラインベルカが取り立てた少女であった。まだ若いが手段を選ばずに、手を汚すことを厭わぬため死神の隣に立たせている。

「ふーん、君たちはまだやれると思うんだ。君らのボスは最初からあきらめムードだったけどねぇ。そっかそっか……ラインベルカ」

「はい」

 殺せ、そう命令されると思い剣の柄に手をかける。それを征さんとするマルスランをジャクリーヌが抑えたまま――

「手紙、捨てといて」

「承知いたし……え?」

「息子、オカマの部下、兜係、若輩の分際で僕に歯向かったんだ。明日一番、僕を納得させる策を考えてこい。三人寄れば少しはマシなの出るでしょ」

「はい!」

 元気よく返事をしたのはマルサスだけ。それ以外は全員愕然としていた。本当にこの男、ルドルフ・レ・ハースブルクか、と言う視線が集まる。

 常に傍で仕えていたラインベルカすら。いや、彼女が一番驚いている。

「じゃあ、今日はかいさーん。僕は寝まーす」

 そう言ってすたこらさっさとこの場からいなくなるルドルフ。一人を除いて全員、頭の上に疑問符を浮かべていたのだが――

「アメリア、フェンケ、やるぞ!」

 一人だけ空気を読まず元気を漲らせる男がいた。そのあまりの空気の読めなさに、『白』所属のアメリア、『黒』所属のフェンケ、二人は同時にマルサスを蹴り飛ばす。思いっ切り倒れ伏した彼は「何故?」と首を傾げていた。

 だが、今回の山を動かしたのは間違いなく彼であったのだ。


     ○


 翌日早朝、ルドルフは三人が作成した提案書をパラパラと眺める。提出した彼らは必死に考えたのだろう。徹夜をせねばこれだけの提案、まとめられるわけがない。マルサスなど目だけくわっと開いているが、常にふらふらと揺れている。他の二人も似たようなもの。まあ、もう少しは緊張感を持っているようだが。

 三人は立って待つ。如何なる沙汰が下されるのか、を。

 ルドルフは本当に見たのか、と言う速度で目を通した後、大きな欠伸をして、書類を机の上に放る。ごくりと、二人は緊張の極致にいるのか疲労を忘れていた、元凶である男だけが二人に比べ緊張が薄いのか、今にも寝そうであるが。

「どうですか、お坊ちゃま」

 三人の代わりにラインベルカが問うてやる。

 その問いにルドルフは、

「全部ゴミ」

 躊躇うことなくそう言って斬り捨てた。「「ひい⁉」」言葉にならぬ悲鳴をあげる二人、とうとう眠気が限界に達しつつあるのか白目を剥く元凶。

「びっくりするほど粗いね。よくもまあ、これを僕に提出したもんだよ。その蛮勇だけは褒めてあげる。とりあえず、一晩寝たらなんかどうでもよくなったし、その馬鹿引き摺って戻っていいよ。以後、序列には気を付けるように。この国はさ、僕ほど甘くないからね。不興一つで一族郎党、消えちゃうこともザラだから」

「「しょ、承知いたしました!」」

「ふが」

「「失礼します!」」

 マルサスを引きずって颯爽と退出していく二人。そのあまりにもな態度にラインベルカは終始眉をひそめていた。

「君、彼らを怒れるほど行儀良くないでしょ」

「いくら私でもハースブルク家を前に居眠りなどしたことはありません!」

「はは、よく言うよ」

 ルドルフは彼女との出会いを思い出す。死神に取りつかれたような紅き眼、戦えば闘うほどに自壊し、その痛みがさらなる狂気を掻き立てる。傷だらけで歪な少女は、あろうことか出会ってすぐ、自分を――

「しかし、その、今ので全て目を通されたのですか?」

「うん。それが?」

「いえ、その、そんなに文字を読まれるのが早いとは、知らなかったので」

「はは、早く読めるってバレたら今後もそれを求められるじゃん? だからいつもは手を抜いてるの。何事もそれぐらいが良いんだよ、全力は疲れるからね」

「は、はあ」

「マルサス・レ・ヴァロ、アメリア・ケッペル、フェンケ・ラングレー、か。小粒も小粒。『白騎士』、『黒狼』、この辺を見た時の高鳴りは皆無だね」

「……そこまで酷い策でしたか」

「いや、そうでもないよ。アメリアは彼我の状況をきちんと分析できているし、フェンケは目の付け所が良い。こっちがやるべきこと、あっちがやられたくないこと、まあギリギリ及第点ってとこでしょ。褒める気はないけどね」

 ラインベルカはまたしても驚いていた。そもそも彼が他者の名前を把握し、他者に機会を与え、眼を向けていること自体が驚きに値するのだ。

 彼は今までそんなこと、一度だってしてこなかったから。

「まあ、ネーデルクス病にかかってないことだけは褒めてあげようかな。マルサスのさ、あの態度超笑った。今頃、あの二人とか親父にシバキ倒されているだろうよ。言い出しっぺのくせに、作戦立案はほんとセンスゼロなのも笑える」

 いや、そもそもこんなにも彼は笑うような性質だっただろうか。

「だけどね、誰かが言わなきゃ、何も起きないんだよねえ。何事も」

 フランデレンの戦い、英雄王との戦い、それらを経て彼は確かに変わった。自分だけ、と言う空気は薄れていたが、それでも本国で彼が昨日今日のような寛容さを見せたことはない。だからこそあの場の全員が驚いたのだ。

 ラインベルカが驚いていると、ルドルフはおもむろに机を漁る。

「んー、これ、全軍に回しておいて」

 そして、ちょっとくしゃくしゃになった羊皮紙を彼女に手渡した。

「こちらは?」

「今日からやること。僕はさ、やらないで良いかなって思ったんだ。正直、少しやり合っただけで相手のレベルはわかった。たぶん、今のネーデルクス、いや、今の七王国を見渡しても、エルマス・デ・グランに座す『烈鉄』に勝てる奴はいない。英雄王を肌身に感じた僕が言うんだ。この要塞抜きであれ、方向性は違うけど巨星クラスだしね、たぶん。勝ち筋があるとすれば、僕しかいない。だけど、これで勝ってもさ、ネーデルクスって国は何も得られないわけ。徒労だよ、正直」

「勝てばこの要塞都市が手に入ると思いますが?」

「それに何の意味があるんだって話。むしろ堅牢な壁は勘違いを助長させるだけ。痛い目見るなら早い方が良いし、傷も浅いと思ったんだけどなぁ」

 ルドルフは嗤う。

「戦っていない、ね。言うじゃないか。そこまで言うならやらせてやろう。僕を掲げてなお、容易い壁じゃないぜ、『烈鉄』は」

 言い出しっぺ、彼の頭の中に在る情報では力こそ父譲りだが、戦術理解及び柔軟性に欠けるきらいがある、とあまり良い評価ではなかった。

 だが、百聞は一見に如かず、一番欲しい人材がいたのだ。

「ま、やってみましょうかね」

 自分にはない資質。粒は小さくともゼロでなければどうにでもなるのは、運と同じ。ああいうのがいるのなら、諦めないと言うのなら、それもまた良し。

 ルドルフ・レ・ハースブルクは微笑む。

 ゼロであった確率が、今僅かに、揺れた気がしたから。


     ○


「ラロ様、この動きは」

「……神の子、か。どうやら一筋縄ではいかぬようだ」

 ネーデルクス軍の動きを耳にし、『烈鉄』のラロ・シド・カンペアドールは笑う。明らかに軍勢の動きが昨日までとは異なっていた。昨日までの彼らは間違いなく厭戦気分であり、少し散らかすだけで退くだろうと見ていたのだが――

 今の彼らは全包囲をせずに少しずつ展開しながら、抜け道を丹念に探していた。蟻一匹の穴すら逃すまいと目を光らせ、徐々に展開していく。戦う気はなし、逃げるならばどうぞ、とでも言うような悠長な動きである。

 が、この緩手が苦しい。

 攪乱しようにも、ああも密集して動かれると突けない。

「時期が良くないな」

 そして、この要塞都市を明け渡すのはありえない。そして今は後詰めを要請しようにも少し時期が悪かった。よもやピノが海で後れを取るとは考え難いが、『もし』そうなった場合、こちらに戦力を寄せていることが致命傷になる可能性もある。

 最も重視すべきは王都の安全。そう考えた時、ガルニアと言う騎士の島より現れる侵略の方が恐ろしいだろう。

 彼らがアークランドの海上での動きまで掴んでいるとは思えない。だが、ラロは現に今、籠城戦における最善手を封じられた状態であった。

「やるしかない、か」

 ならば自分で勝ち切ればいい。ガリアスや巨星が率いる軍勢、『彼』であればともかく、ネーデルクスと言う時代遅れの軍勢に遅れなど取らぬ。

 ラロは嫌な予感を一蹴し、完璧なる将として立ち塞がる。

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