不毛な恋愛

@ak0305

第1話26歳の誕生日

私はそのとき(私の誕生日)はある部屋にいた。

そう、三つ下の彼氏の部屋である。

正直好きでもなく、元カレの代用品だと認識していた。

私は、さほど不細工ではない。

さほど綺麗でもないが、男に困った経験はない。

いつも、周りには男がいた。

彼氏と別れて悲しい夜

大好きな祖父がなくなって悲しい夜

いつだって、男がいたのだ。

「かっちゃん、おめでとう。」

そう、彼がいった。

付き合って二ヶ月。

彼は公務員で、少しマザコンで、友達も多く

いつだって優しい男だった。

「ありがとう。」

私は携帯をいじりながら答える。

彼は複雑な表情をしていた。

私はいつだって気づかない。


私の仕事は営業職だ。

毎日大変でこんな中小企業、辞めてやりたいといつだって思っていた。

そして、明日からやっとこの会社とおさらばできるのだ。


「ごめん、友達と電話。」

私は代用品の男にそういい、部屋を出る。

もちろん、本当に友達であった。



「もしもし、」

彼女とは大学時代の友人。

いつだって私の見方である。

私が男に溺れていた夜。

男から騙された夜。

男を降った夜。


いつだって隣にいてくれたのだ。


「彼氏どーなん?」

「んー、まだわからない。

公務員で若くて、よく食べてくれて

見た目は好みだよ。」


私はいつだって、曖昧な言い方をする。


公務員、、、。


それはいつからだったか、魔法のような

キャラメルのような甘さがある。


「うちさー、彼氏、実は結婚してて、、、」


彼女の話は面白い。

いつだって、びっくりするような話題をくれる。

私みたいな隠れビッチが経験しないような話題

経験しても話さないような話題を私にはしてくれる。


一通り、話が終わり、ほぼほぼ、彼女の話を聞きを終え、私はキッチンから部屋に入った。

そして、26歳の誕生日の日にこう告げられた。


私は片手にビールを持ち、2ヶ月目の彼を見ながら

ただ、性欲が増して

ぼーと見つめていた。


「別れない?」


は?

「なにそれ」


何分間の沈黙のあと、彼から正式に別れを宣告。

あとはあっという間に。

部屋はしんみりとし、人生でこんな屈辱味わったことなかった。

先輩に彼氏をとられたときより、相当な痛みが胸を走る。


終電の電車はもうなく、明日から転職をする大企業の合宿の前日、私は別れを告げられた。

別に代用品としか思っていなかった。

でも、なぜ私が降られるのかのか、なぜ、特段かっこよくもなく、むしろ持てる要素もないこの人に

私が降られるのか、理解するまで時間がかかりそうだと

終電もなく、いく宛のない私は

彼のよしみで横に寝させていただき、彼の横顔をみながら、考えた。

正直、このとき、はじめて彼の横顔をきちんと見た気がした。


彼と私の出会いはよく溢れている内容だ。


その日、三年付き合った彼氏と別れて半年。

高校時代によくいる、ギャルっぽい時代に仲良かった友達と飲んでいた。

その半年の期間はセフレをしたり、年下過ぎる男の子を抱いたりと

世間でいう遊んでいたのだ。

でも、疲れていた。

25を過ぎると周りは結婚し、子供をうみ

世間でいう幸せを手にいれていた。

それは幸せだろう。羨ましいと思うばかりだ。


そんなとき、会ったのが彼だった。


ただ、ひたすらに酔い、先輩と楽しそうに飲んでいた。

私の友達のなっちゃんが声をかけ、4人で飲むことに

なっちゃんも私も平日に休みの企業に勤めており

次の日は休みだった。


彼は公務員で次の日も仕事だというのに、2時まで飲みに付き合ってくれ

結局、おばさんの私たちは町に繰り出し

クラブに行く。


隠れビッチの私はその日が初めてのクラブ体験だった。


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