2020年7月5日の夢の話

知らない男の人と共に、私は海を、自らの脚力で(しかも裸足で)渡り歩いていた。靴を脱いで川をジャブジャブと歩くかのように(海なのに)




ある時、何やら不思議なオブジェを見つけた。その形状と雰囲気から、ここがエジプトなのだと私は知覚した。かねてよりエジプトを含めたアフリカ大陸に興味を持っていた私は(興味があったのは本当の話)、陸にたどり着けたこと自体も含めてエジプトに着いたことに感激して、勢いいさんで上陸した。




私は知らない女の人、男の人(男は先ほどと同一人物)とエジプトを歩いていた。エジプトのどこなのかわからないが、あまり治安は良くなさそうだ。上陸してすぐ、その辺の空き地のような場所を歩いていたが、スマホを取り出して写真を撮ろうとしたところ、近くを歩いていた見知らぬ男たちから知らぬ言葉で騒ぎ立てられた。言葉はわからないが怖くなった私は、写真を撮ることをあきらめ、スマホをポケットにしまった。




少し歩くと、いかにも都市、ダウンタウンというところに出た。先ほどまで歩いていたところは路地裏だったのだろう。ここは間違いなく大都市であることが判明した。道行く人は色んな肌の色をしているし、年齢も様々。とにかく大量の人が歩いている。我々はスクランブル交差点のようなところで、信号が青になるのを待っていた。私はその間も治安の悪さに恐怖していて、スマホを盗まれないように注意を払っていた。




青になるのを待つ間、旅を共にしていた男の人が私と2人で自撮りをしようと言ってきたので、一緒に自撮りをした。そこに写っていた私の顔は、(悪い意味で)別人のようだった。笑顔なのだが、どうみても年齢が30年くらい進んでいる私の顔だった。




私は男の人に、その写真を私にも送ってほしいと頼んだ。その人は日本人ではないのでLINEというものを知らず、何かしらの連絡先を教えてほしいと頼んできた。私はAirDropという機能を教えてあげようとしたが、そこで信号が青になったので、後でということにして、再び歩き出した。




夜、ショッピングモールで我々3人は何かをしていた。何をしていたのかは覚えていないが、一人ずつ試着?のようなことをしていた。女の人が終わって、次は私の番。私がし終わって振り向くと、後ろで待っているはずの女の人が横たわって死んでいた。体は血塗れで、しかも片脚は骨になっている。たまたまそこを通りかかった、別の女の人が、悲鳴をあげた。私と男の人は、悲しみよりも、「この短時間で人をこのように殺すことができる人間が存在していて、そいつが近くにいる」という事実に恐怖を覚えた。




そのとき、突如周りが暗くなった。私は暗闇の中に、先ほどの遺体を作り上げた殺人鬼の気配を感じた。私は、殺人鬼に我々の存在を察知されてしまうことを案じたが、意を決して「逃げて!!」と叫び、自らもその瞬間に全力で逃げた。




私は一人で逃げた後、民宿のような場所にかくまわれた。


夜も更けて寝る時間となった。女5人くらいで布団を並べて寝るスタイル。私の布団の隣には、私がカナダで仲良くしてもらっていたベトナム人の友人が、そしてもう片方の隣には母親が陣取っていた。




朝、傍らで眠っていた母親が起きて、「何してんの」「そんなとこで寝て、ちゃんと寝られたの?」と言ってきた。昨晩あれだけの騒ぎがあったのに眠れるかよ!と思いながら、私は「うんまあ」と答えた。私と母親以外では、ベトナム人の女の子が起きて洗面所に向かっていた。そして母親も、スマホをおきっぱにして洗面所に向かった。私は母親のスマホを守るため、布団にとどまった。




その後、内装が立派なレストランにて皆で朝ご飯。昨日死んだはずの女の人が、なぜか一緒にいた。朝食が出てきたが、あまりおいしくなかったのと、衛生的に不安だったので、私は食べられる部分だけ食べた。




朝食中、私はトイレに行った。トイレは水洗ではあったが、なぜかドアがちゃんと閉まらない。やっとしまったと思って用を足していたら、ドアががっつり開いていた。ドアはよくわからん複雑な仕掛けだったのだ。しかも便座が高く仕切りが低いので、見ようと思えばお隣さんが見える。お隣の、(旅を共にしている人とは別の)見知らぬ男の人が、ドアの閉まる仕組みを教えてくれた。ありがたいが、がっつりみられた。




朝ごはんを皆で食べている最中、ライブのようなものが突然始まった。めっちゃ盛り上がっている。そして私、旅を共にしていた女の人、男の人の3人が、それぞれ一言ずつ話すことを頼まれた。我々の歓迎会のようなものなんだろうな。私は「アフリカ大陸にくることが夢だったので感激です!エジプトを興奮しながら歩いてます!」みたいな感じで言った。響かない声だなあと思いつつ話した。そこで夢は終わった。




夢は睡眠の質から考えると良くないことなのかもしれないが、私は夢をみたのがきっかけで好きになったり興味を持つようになったりしたものもあるので、夢を見ることが好きだ。例えば夢をみたことで、声優の増田俊樹さんが好きになったし、今回エジプトにもっと興味を持つようになったのは今日の夢がきっかけだ。



ああ面白かった。Google Mapでエジプトのストリートビューをしてこよう。

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