性に対する考えの話

私は性嫌悪なんだと思う。まだそんなに調べておらず、分からないので、「思う」と書いている。




これまでにそういった経験は一切ないから、自分の中にトラウマがあるというわけではない。




じゃあ何が理由なのか。その中には、ただ単に、知らないものを怖がっているだけとか、軽い潔癖症だからといったものも、多かれ少なかれ含まれてはいるだろう。




ただ、一番大きな理由はそこではない気がする。




一番大きな理由は、「そういうことについて考えること=だめ」「そういうことについて好きになること=汚い」という認識を昔からしてきたことなのではないか。




私は家族の中で昔、「そういうことはだめなものだから考えない、話さない」というスタンスを昔確立した。

そのきっかけが何だったのかは分からないが、その男女間のアレコレのを知ったとき―多分中学生の頃だったと思う―、ただただ「汚い」「いけないことだ」と、そう思ったのだ。そこに関して、学校や親から、適切な教育を受けていないからか?

それとも、小学生の頃、それらしき親の現場を一度見てしまったからか?でもその当時には真実を知らなかったし、今でもトラウマというほど気にしているわけではないし…いや気にしているのだろうか。分からない。




そんなこんなで私は「そういうのは嫌いです」という立ち位置を家族の中で持ってきた。でも実は、今は昔よりも許容度が上がった。というか、ピクシブでR18小説や漫画を喜んで見ることもある(ちなみに動画や、三次元のものは見られないし、小説や漫画であってもあまりに生々しい表現は見られない)。一度くらいはそういう経験をしてみたいとも思っている。欲求としては、私も持っているわけだ(自分で…というのは絶対無理だけど)。

しかし家族の中で「そういうのは嫌いです」という立ち位置を持っているため、それを一貫させるために、私はそういう話には一切入っていかない。でもまあ、単純に、親とそういう話になったり、親に「自分がR18をみている」ということが知られたら気まずいというのもあるだろうけども(これは他の人も結構そうだと思う、思春期のエロガキ的な)。

友人ともそういう話はしない、というかこっちは話題に上がらないだけか。




つまり、今現在、許容度が上がってもできないことは、そういう話を他者(家族でも他人でもオフラインでもオンラインでも)とすること、共有することだ。未だに、「いけない話をしている」という気持ちになる。ここに書くのも、本当はかなり勇気を要した。

そしてその根底には、やはり「性的な物事について考えること=いけないこと」「性的な物事を好きになること、欲すること=ダメ、汚い」という認識があり続けているのだろう。その証拠に、家族を含めた他者がそういう話を(匂わせでも)していると、私は嫌悪感を抱かざるを得ない。




といいつつも、世間一般的な話に流されて、「この年になっても彼氏がいないというのはおかしいのか、一度は持つべきなのか」というように考え込んでしまったりもしている。この話は今回の話題とはちょっとズレそうなのでこの辺で。




さて、どうやら、最近の若者はそういった経験が少ないとかなんとか言われているらしい。その中には、私のような考え?を持っている人もいるのだろうか。




前述の通り、私は他者とそういう話をするのがとてもとても苦しいので、少なくとも今のところは、友人やカウンセラーに相談…というのもかなり厳しい。家族に相談とか絶対無理だし。だから最もハードルの低い(といってもきついが)ここに書いてみることで、第一歩とした。お読みいただきありがとうございました。

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