「心の平安」と「挑戦による幸せ」の話

私には、この世には2種類の幸せがあるように思える。




1つ目は「心の平安」。つまり、自分が心地よい、気張らなくて済む、楽であるということ。例えばジーンズをはいて紺のパーカーを着るとか、いつでも手を洗える状況にあるとか、いつも聞いている音楽をリピート再生するとか。こういうとき、「心の平安」といえる。




2つ目は「挑戦による幸せ」。

ドラマ「孤独のグルメ」で井之頭五郎が言っていた、「挑戦してこそ、未知の幸せに出会えるのだ」という言葉がこれをよく表している(セリフはうろ覚えです)

例えば、新たな人々との出会いを求めてイベントに参加するとか、ちょっと大変そうだけど自分の興味ある分野を専門とするとか、人にものを頼むとか。そういったことをして、結果的に新たな面白い人々との出会いがあったり、自分が成長できたり、ものを頼んだら快く引き受けてくれたりして、幸せを感じられたら、この「挑戦による幸せ」だ。




この2つの両立というか、バランスがとても難しいと思っている。自分がいつどちらを優先するかを決めていかねばならないが、選択を誤ると時に、どちらにもなれないということがあり得る。そうならずとも、どちらに偏り過ぎても、心が辛すぎる状態になったりする。前者に偏ると、「ああ自分はこのままでよいのだろうか」と、後者に偏ると「あまりに大変過ぎて休みたい」というように、辛くなる。だから難しい。




そもそも毎度毎度、このどちらをとる「べき」か…と思案すること自体、結構な労力を要する。毎回自分の思うがままにやれば楽なのだろうが、それで果たしてバランスがとれるのだろうか。私は小さな選択から以上のことを考えて決断しているため、多大なる心のリソースを使う。つまり疲れる。




世の中の人々は、どうやって「心の平安」と「挑戦による幸せ」のバランスをとっているのだろうか。

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