里山の出会いへの応援コメント
「お前に言ったところで仕方がないが、中途半端な気持ちで妖怪の世界に足を踏み入れた結果、怪我したり、命を落とす者、魂を傷つける者、まあいろいろあるのだ」
このセリフ、いいですね。
自然、人、あやかしたちetc、相手を尊重する気持ちをもって接する、または、接しないということで相手を尊重する、さまざまなものたちとの関わりについて考えさせられました。
作者からの返信
私の文章で考えていただいたというだけで光栄です。私の感覚ですが、自然は共存する相手である一方、人が踏み込みすぎてはいけないところもあると思っています。だからこそもっと畏れを持って接する必要があると思うんです。
読んでいただき、コメントまでありがとうございます!
編集済
里山の出会いへの応援コメント
森緒 源です。
拝読しました。
武蔵野に残された自然の中で、人と妖怪の出逢いを、「妖怪の視点から描く会話劇」というユニークな作品ですね。
非常にシンプルなシチュエーションの短編なので、読みやすく作品のメッセージ性も分かりやすく、そういう部分ではとても良い作品だと思いました。
ただし、大人が詠む物語としては物足りない感じがします。
まず何より感じるのが、
「主人公である妖怪の存在感の曖昧さ」
ですね。
一般的に妖怪というのは、「人間に悪さやイタズラをして怖さを与える存在」という認識ですが、何だかこの妖怪は風体がおそらく子供にさえ恐怖感を与えるものでも無さそうだし、言うことがまるで学校の先生か分別ある大人のおじさんみたいな内容なので、ハッキリ言って、
「これなら主人公を妖怪とする意味もあんまり無いじゃん!」
と思いました。
読み物としてのエンターテイメント性を持たせるならば、描写もしくは構成をもうひと工夫する必要があると、私は個人的に感じます。
題材としては面白く出来る内容なので、失礼を承知で言わせてもらうと、
「惜しいな ! 」
と感じます。
…余計なことですが、この作品内容ならば、主人公が妖怪ではなく、可愛らしい妖精などにすれば、ファンタジー作品としてすんなり読みやすい作品になるんじゃないかなと思いました。
以上、大変に失礼なコメントでしたが、ご容赦のほどお願い申し上げます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
私はこう思っています、と読者の森緒様に言うのは野暮だと頭では理解しつつ、なのですが…
「大人が読む物語としては物足りない」ことの改善策として、「可愛らしい妖精」にすればよい、というのは理解しかねます。
そもそも、一般的に妖怪というのは自然の延長にいて、まさに曖昧な存在であると思います。だから魅力的であり、想像を膨らませられるし、人間に対して客観的なメッセージを伝えられると思っています。妖怪の目を通じて人間の世界を見ているからこそ、人間のやっていることに違和感が持てるわけで。ホラーでもアクションでもないので、怖がらせたい話ではないのです。
あと、子供が怖がらない姿である、というところが気になるのは、たぶん、私の込めた思いが伝わっていないのだと思います。子供でも怖がらないのではなく、純粋さを持つ子供という存在だから怖がらず、受け入れられたのです。
正直に申し上げて、人間にいたずらをする妖怪やかわいい妖精が人間の子供とお友達になる、という方が場合によっては子供っぽい、軽いお話の感じがしますけど…。いただいたアドバイスに対して恐縮ですが、しっくりいっていません。
私はこう思いますが、森緒様のご指摘が正しいのかもしれません。返信を書きつつ、改めて思うのが、私にはエンターテインメント性、というのがうまく理解できていないのだと思います。その結果、読み物として、面白くない印象を与えているんだと思います。読む人にそう思われていてはだめですね。
私の中ではこのお話のメッセージには整理がついていて、書きたいことは書けているし、読めばわかると思ったんですけど…。自己満足で終わってしまっているのでしょうね。自分の能力が足りなすぎて何をどうすればよいのか、正直わからないのですが、精進したいです。