第十話 王様探しゲーム当日の朝HR

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  〜修一saide〜


 次の日の朝、教室は凄いことになっていた。


 男子は、ウールルルと獣のような歓声をを挙あげ、女子はキャーキャーうるさい。

教室の中は謎の熱を帯びてカオスだった。


まあ、原因は俺の目線の先にいる神田紫穂だ。今日はメガネを外してコンタクト、結んでいた黒いきれいな髪を腰あたりまで伸ばしていた。

まあ可愛い、いやめちゃくちゃ可愛いな。

でも初めて見せる姿に緊張しているのか自分の席に座ったままうつむいている。


よくわかるぞその気持ち、自分がおかしくないか気にしてるんだよな。

俺は昨日交換した連絡先で神田にチャットを送る。


「おはよう 大丈夫だ神田。可愛いぞ」8:14 既読


 神田は素早く顔を上げて俺をキョロキョロ探す。

そして俺を見つけると嬉しそうな、安心したような笑顔を向けてきた。

おい、あの子笑ったぞ!後ろの男子は盛り上がっている。

そしてこんなことを話始める。


「あの子どこから来たんだろう」

「やっぱお嬢様学校からじゃない?」

「可愛いなうちのクラスの女子は足元にも及ばないぐらいだな」

おいお前ら、後ろの女子に刺されるぞと心の中で注意をしてあげる。


やはり誰1人として彼女が神田だと気付いていないらしい。

そんな時だった。クラス一のイケメンと称されている、らしい龍馬と言う男が神田に近づいていくのが目に入った。

龍馬という男は顔は整っているが性格はゴミだと一部の女子が言っていたのを盗み聞きしたことがあった。


俺は少しの不安を感じながら、動向を見守る。

ついに龍馬が神田に話しかけた。


「えっと 君が座ってる席は神田って言う修一みたいなクソ隠キャの席でバッチいから座らない方がいいよ可愛い転校生ちゃん」

 寒気がするような言葉がよくもここまでつらつらと出てくるものだと呆れた。

それにしても俺の名前は悪口として使われているのか、、、、悲しいな。


だがそんなことはもう慣れっこだ。

神田が顔を真っ赤にして反論しようとしている。

止めなければと思ったが、時すでに遅そし。


「えっと、、 龍馬くんだったけ。私のことを思って注意してくれたのよね ありがとう」

意外と冷静だな。


「うん 可愛いい子を助けるのは当たり前だよ 彼氏とかいるの」

 龍馬は神田を落とせると思ったのかものすごい積極的だ。


「私が可愛い? ありがとう。初めてそんなこと言われたわ」


「前の学校の奴らは見る目ねーな 俺と付き合ってみない」

 神田が一瞬こちらに視線を向けてくる。

多分彼女はエールが欲しいのだろう。

止めたかったが、彼女が決めたことだ。

俺はさりげなく親指をたてグウサインを神田に見せるた。


神田はニコッと笑って喋り始める。


それは初夏には似合わない冷たく、重い声音だった。


「付き合って、、、うーん 私はあなたの言っていた見る目ないなってやつに同感なのよ」


「だよな やっぱりそう思うか」





「ええ だって私この教室に半年いても言われなかったもの」


「えっ どんなジョークだよ」







「ジョークじゃないわ 私が神田紫穂。修一くんみたいなクソ隠キャよ。 お気づきにならなかったの 本当に見る目ないわね クソイキリ陽キャさん」





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あとがき

今夜も二話同時公開、書きだめがなくなって後悔

韻をふんで自己紹介、みんな待ってたかい


すみません適当な挨拶お許しくださいブレックファーストです。



書きだめなので続きを知っているのですが次回の修一君はすごいぞ!

以上宣伝でした。

ハート、フォロー、レビュー、既読感覚でお願いします。


では、また

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