第九話 王様探しゲーム前夜
神田と話を終えた後、作戦を教えると言って神田がチャットを送ってきた。
私の今の地味な容姿では情報は回ってこないから、親しみやすい姿に変えるとのこと。いわゆるイメチェンってやつだ。
だが俺はその作戦には反対した。もしかすると中学の時のようなことが起きてしまうかもしれないからだ。
そのことは、しっかりと確認を神田に取る。
「もしかしたら、中学の時みたいになるかもしれないが不安じゃないか」21:31
既読
「もしかしたらね、 でも不安じゃないよ」21:31
「そうなのか まぁそれなら心強いな」21:32 既読
「うん 本当に心強いよ修一くんは」21:32
「そんな万能ではないが力になるって約束したからな」21:32既読
「ありがとう 明日の私を楽しみにしててね笑」21:33
「ああ じゃあまた学校で」21:33既読
「うん 修一くんおやすみ」21:33
チャットを終えて携帯をソファーに軽く投げ捨てる。
今、神田からおやすみって言われたよな俺。
よくやった今日の俺。一年間の最優秀俺を決めるなら文句なしでお前だ俺。
興奮してきて良く分からない話を始めてしまったようだ。
もう寝て明日に備えるか。
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〜柑奈咲saide〜
私は欲しいものが手に入らないことなど今までに一度もなかった。
それは家の財力はもちろん、容姿や成績の良さで周りからは天使と呼ばれている。それはうわべだけの褒め言葉、下心が含まれた手助けなのだ。
私の心には一切響かない。
だが
彼だけは違った。
彼は窮地に立たされていた私を簡単に救い出した。
多分私じゃなくても彼は同じことをしただろう。
背筋は曲がっていて、今にも寝てしまいそうな顔だけど敵と戦うほんの数秒だけには体に殺気が生まれ顔はキリッとしていてかっこいい。
助けた後も変な要求はしなかった。完全に自分のお節介だと言わんばかりに。
本当、、ずるいですね君は、、、、
明日は王子様ゲーム初日です。
楽しみで仕方がないです。もしかしたら私は愛が重いのかもしれません。
今は嫌いに思われていても、好きにさせて見せますよ私の王子様。
なんたって私、欲しいものは全て手に入れますから。
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あとがき
新事実!柑奈咲は愛が重い?
現時点では何も言えないのですがこれが彼と彼女をくっつける?
書きだめがあり新作の方を書いているブレックファーストです。
ハート、フオロー、レビュー既読感覚でお願いします。
やっぱり、感想とかもらえると嬉しいので、、
では、また
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