彼女は嘘をつくのがとても上手だった

作者 國枝 藍

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 金木犀の君へへのコメント

    「人から忘れられてしまうのって、他の何より悲しいことだと思うから」

    まさにその通りだと思います。
    現実の世界でも、亡くなった方をいつまでも覚えておくことが手向けになると思いました。

    最後の一文、とても美しいです。

  • 金木犀の君へへのコメント

    すいません、水ぎわと申します。
    もう、途中から泣くしかなかった。
    カナリヤさんのエッセイから来たのですが。

    すいません。ほかにもう。言葉が浮かばないです。
    切なく痛く、悲しく、美しい。

  • 金木犀の君へへのコメント

    読ませて頂きました

    しんしんと心の底に透明の澱が少しづつ溜まっていくような、そんな風に感じました
    ありがとうございます

  • 金木犀の君へへのコメント

    作品を拝見しましたが、目の前に二人のいる風景が浮かんできそうなくらい場面の描写が丁寧であり、小夜の言葉の1つ1つがとても印象的でした。
    「どうして人は誰かにとっての唯一になりたがるんだろう」って言葉が特に印象的でした。彼女は、人間のはかなさ、人生の無情さを誰よりも分かっていたのかな?と思います。
    小夜が亡くなった後も何事もなく世界は動き続けていますが、主人公は、自分の作品の中で小夜のことをどのように描写したのか気になりました。
    主人公のペンを通して、小夜という存在が後世までずっと伝わっていけばいいな、と思います。

  • 金木犀の君へへのコメント

    やばいって感想しか出てこないです。
    なんでこんなの書くんですか。書けるんですか。

    小夜って名前がとっても好きです。
    薄暗い夜の中、そこにいるのはわたしとあなただけ。あと、どこかから香ってくる金木犀。
    名前からそんなイメージをして、この物語にぴったりだなと思いました。



  • 金木犀の君へへのコメント

    せつないね……

    果たしてこの文章を世に出すかな?出さない気がする。

  • 金木犀の君へへのコメント

    間と拍、句読点の使い分け、そしてそれを打つ場所、止めに文字列の長さの使い方が天才的ですね。
    読んでいる人ならそれで頭の中を流れる情景をコントロールされてしまう。
    こちら側はそれによって一気に読んだりゆっくり読んだり。
    素晴らしいです。

    >「そうだよ。きっと人はね、出会った誰かに影響されずに生きることはできないの」

    まさにそうですね、まさにそうです。
    言葉の重みと真実感がかなり的確です。

    すげーわ。

  • 金木犀の君へへのコメント

    あさぎ かな様のFA集の動画より来ました。

    随所の季節感あるところが、二人の時間の流れを感じさせて。
    愛してるとも好きでもなく、忘れないで欲しいとは。いいものを読ませて頂きました。

  • 金木犀の君へへのコメント

    「どうして人は誰かにとっての唯一になりたがってしまうんだろう」

    この言葉が1番刺さりました。
    恋愛感情があってもなくても、小夜はきっと涼の唯一になりたかったんだろうなと。
    彼女にとっての彼の存在感が台詞の端々から感じられて、噛み締めるように読みました。

  • 金木犀の君へへのコメント

    素晴らしかったです。
    描写されていない2人の関係について、ついつい思いをはせてしまい、読了後しばらく他のことに手が付きませんでした。

    作家を夢見る彼、駆け出しの女優として脚光を浴び始めた彼女、彼が彼女に引け目を感じてぎくしゃくしてしまい、別れを告げたのは、きっと彼女の方から?・・・・・・
    別れる時にお互いのことを好きなままで、拗れなかったからこそ、想い出が美しいままだったのでは?
    それぞれ、別の人と付き合って、それなりに幸せで、でもどこか満たされない想いが残り。


    他の作品も読ませて頂きます。

  • 金木犀の君へへのコメント

    冒頭の小夜からの手紙で「なんらかの病気で余命宣告されたのかな」と予想されました。死を扱う物語。思わず心に、手にギュッと力を入れました。
    でも。

    待ち合わせの喫茶店の描写に、それがふっと緩んだ。
    『申し訳程度の看板に朝焼けのようなインク』
    なんてふんわりした空気を漂わせるのか。

    彼女の、小夜の死に直面しよう、覚悟ができた瞬間でした。覚悟した瞬間、なのに逆なのですよ。固く身構えていた心の、手の力が抜けたのです。
    あの不釣り合いな看板の描写の一文、これがこの物語の中で一番好き。大好きです!

    随所に散らばめられた色たちでしたが、
    >遥か先の地平線で夕方と夜が混ざり合う
    >暗い通路の先に見える非常口の光
    など、色名が書かれていないのにそれらをきれいにイメージできる。そんなシーンもたくさんありました。
    國枝さんの筆力に脱帽しきりです。

    涼と小夜の心の変化、そして二人ともがあのころとどこも少しも変わっていなかったという事実。心理描写が終始お上手だなと気持ち良く物語を楽しませていただいきました。
    中でも小夜のこのセリフ。

    >どうして人は誰かにとっての唯一になりたがってしまうんだろう
    心の奥底にぐっと飛びこんできました。

    素敵な作品と出会えました。楽しかったです。
    この出会いに感謝。

  • 金木犀の君へへのコメント

    徐々に死へ向かう小夜のゆっくりとした変化や、大学時代の、不便さの中にある満たされた空間など、映像を伴って脳に流れ込んできました。

    終盤の、小夜を思い出しながら原稿を書いている場面に、胸が締め付けられました。

  • 金木犀の君へへのコメント

    思わず一気読みしてしまいました!
    描写や心情、素晴らしかったです。

  • 金木犀の君へへのコメント

    流れていく文章が儚くて、美しい。
    簡単な表現ですが心、動かされました。

  • 金木犀の君へへのコメント

    すごい良かったです、感動しました
    語彙力なくてすみません

  • 金木犀の君へへのコメント

    いやぁ、素晴らしい。

    國枝さんの作品はとにかく描写が素晴らしいのです。
    こんな表現出来たらいいな、が詰まっております。

    僕が特に好きなのは小夜が語る大学時代の思い出。

    >日当たりの悪いワンルーム、毎週観ていた音楽番組、コンビニまでの細い路地。飲み会終わりの深夜のタクシー、いつの間にか兼用になっていたサンダル、隣で笑うあなたの横顔。近所の定食屋さんはただ安いだけで、そこまで美味しくはなかったよね。目的地もなく適当に電車を乗り継いで、遠くの海まで行ったよね。二人で眠るシングルベッドは狭すぎたけど、あんなに幸せな場所を私は他に知らないよ。

    自分が体験したわけではないけれど、その光景や感触や匂いさえ、さも自分が体験してきたことのように脳内に思い浮かんでくる。

    こういった何気ない、でも「気付き」を持った人にしか出来ない表現に出会うと心が震えます。

    結末もいいですね。

    初めは病気自体が嘘なのかと穿った見方をしていましたが。笑

    文句のつけようのないラストの一文だと思います。
    ご馳走様でした。

    作者からの返信

    飛鳥さん!
    ありがとうございますー!

    とんでもないです、描写はこだわっているつもりなのですが、まだまだ力不足です...

    こういう固有名詞、じゃないけど具体的な何かってやっぱり力がありますよね。
    誰かにとっては、音楽番組じゃなくてオールナイトニッポンかもしれないし、細い路地じゃなくて線路沿いの国道かもしれないし、思いされるものはもちろん人によって違うものだけど、それでも同じような何かをきっとみんな抱えていて。
    読んでくれる人にとって感情移入できる部分であるといいなと思って書いたので、そう言って頂けてとても嬉しいです!

    このタイトルにすることで、「嘘」って一体どの部分なんだろうって考えながら読み進めて頂くことも、楽しみ方だと思っていたので、考えながら読んで頂けて嬉しいです!
    小夜がつくのは「誰も傷つけない嘘」だけという設定なので、こういう結末になりました!

    素敵な感想をありがとうございます!重ねてお礼を申し上げます!

    2020年12月5日 21:15

  • 金木犀の君へへのコメント

    あぁこれ好きだなぁ……

    作者からの返信

    ありがとうございますー!

    心に留まって頂けたならとても嬉しいです!

    2020年12月5日 21:09

  • 金木犀の君へへのコメント

    いや……、もう……、これはもう……、なんてーのか、うん。
    卑怯だよ。
    そう思ってしまえるほどに、感動しました。

    エピソードタイトルが巧妙です。金木犀の君へ。あのときのままできっちりパッケージして、刹那を永遠にしてしまったようなエピタイです。

    しれっと京王線が出て来ましたね。國枝 藍ファンに対するサービス描写だと思いました。

    描写。
    『店内の電燈は夜に向けてひっそりと休んでいる。』
    ああ、いいなあ。と思いました。こんなふうに喫茶店を書けたらなあと思いました。

    『「今夜は今年1番の冷え込みとなるでしょう」
     付けっぱなしのテレビでは、天気予報士が曇った声で告げている。』
    このメタファーは心臓止まる。絶対に死ぬって、ここで読者にわからせるんですよね。このあと小夜と話して、きっとそのまま居なくなるって。
    途中途中、散歩の帰り道の車内で泣きそうになったり、車の中で小夜が寝ていたり、死へのフラグが立っては消えてを繰り返していて、歩行者信号の青色がパカパカしているようでした。気象予報士の言葉、赤になった瞬間、心臓も止まりました。ついに来たかって。

    『もうすぐ死ぬんだ、って分かった時、頭に浮かんだのは涼のことだった。』から一気に綴られる、小夜さんの語り。これ、もうそのまま歌に出来るんじゃあないかってレベルですね。backnumber辺りが歌ってくれないかな。
    もうほんと、それくらいさまになる。

    國枝 藍さんの文章は過不足が一切ないですね。ブラッシュアップしきった文章です。だから読んでいてストレスが一切ない。これは本当に見倣いたいなって思いました。

    ラスト一文のタイトル回収はもう見事と言うほかないです。あの言葉がふわっと出るのが自然なように、物語自体で伏線を張っていて実に巧妙。もちろんそんなこと考えたのは読み終わってからで、読んでいるときにはそんな小難しいことは考えてませんでした。とにかく感動しかなかった。これもまた凄いことです。まずは感動を味わわせてから、この作品の巧妙さに気付かせるのはあとからでいいって言う——なんだったら気付かなくてもいいって言う潔さが良い。ああ、これも見倣わないとなあ。

    切なさを、ありがとうございました。

    作者からの返信

    卑怯(笑)
    最大級のお褒めの言葉だと思って受け取らせて頂きます(笑)

    エピソードタイトルは実はとってもこだわってつけたんです!
    実は金木犀の花言葉って、「真実の」とか「初恋の」とか、そういうものなんですよね、ですので「金木犀の君へ」は「ついていた嘘の奥にいる、本当の君へ」とか「初恋の(が転じて、いつまでも忘れられない)君へ」みたいな意味になるかなと思って、このエピソードタイトルにしてみました!

    京王線に気付いて頂けたの嬉しいです(笑)
    都心からちょっと離れていくイメージにぴったりだったのもあって、使ってしまいました(笑)

    気象予報士のメタファーなんて、誰にも気付かれない自己満足になるだろうなと思ってました...
    詩一さんはやっぱり全部お見通しですね、伝わって本当にありがたい限りです...!

    感動して頂けて嬉しいです!
    余韻の残し方というか、読んで頂いた後に放心しちゃうくらい引き込める物語を書けるといいなと思っていたので、そう言って頂けて嬉しいです!

    今回も素敵な感想を本当にありがとうございます!
    今後とも精進して参ります!

    2020年12月5日 08:10

  • 金木犀の君へへのコメント

    描写がとても美しく、季節を感じる風景がふっと頭の中に浮かぶようでした。

    死を扱うお話でしたが、不思議と「悲しい」とか「せつない」と言う感情よりも、誰にでも起こる最期のひとときを切り取った「日常」を強く感じました。
    小夜の台詞で

    「私が死んでも世界は何一つ変わらない」
    「それは当然で悲しいことでもなく、そうやって世界は回る」
    「それをさみしいと思う。誰かにとって唯一になりたがる」

    という箇所に凄く共感してしまいました。
    死という日常。それを誰かは特別だと思って欲しい。
    静かで、けれど気付けば心に深く刻まれている……そんなお話でした。

    カクコン短編のギリギリ文字数ということにも驚いてます(笑)
    素敵なお話をどうもありがとうございました。

    作者からの返信

    月音さん!
    素敵な感想をありがとうございます!

    そこの小夜の台詞は、自分でもかなり力を入れたというか、感情移入しながら書いた部分だったので、大切に思って頂けて、とっても嬉しいです!

    特別の定義は難しいけれど、私はやっぱり大切な人が隣にいる、さり気ない瞬間にあるのだと思うので、こういう形にしてみました!

    文字数はほんとにぎゅうぎゅうでしたが、なんとか1万字に収められて良かったです(笑)

    素敵な感想を本当にありがとうございました、重ねてお礼を申し上げます!
    今後とも精進して参ります!

    2020年12月5日 08:15