異世界転生したんで引き篭る
中野 拓斗《たくと》
第1話 どうしてこうなった…
美しい装飾。
可愛らしい精霊。
窓から見えるのどかな村と広大な草原。
ボロボロの机とパソコン。
ん?
いやいや…ファンタジーじゃあないんだから……パソコン?……流石に
「……夢やな……夢…だよね?」
だか声は出ない
何度話そうとしても、おぎゃあおぎゃあとしか言えない。
周りにはメイドの様なカッコをした、人が何人も居て、その真ん中に、泣き止まない僕がいた。メイドさん達は僕の母親らしき人に向かって「やっと……やっとお子様が…」などと泣きながら語っていた。
!?
は?僕…もう大学四年の来年就職なんだけど!?
どうやら僕は転生したらしい。
よく見たら壁から天井に至るまで、豪勢な装飾と絵画で飾られて、自分が寝っ転がっている寝台もふかふかもふもふでかなり気持ちがいい。自然と眠気に襲われる…
しかしその眠気を吹き飛ばすかの攻撃力を発揮する一言がメイドさんのうちの1人が言った…『奥様!!可愛らしい女の子ですわよ!』
本日2回目の、は?
おいおい、おいおいおいおいおい
僕って一応男の子ですよ!?男の娘じゃあないんですよ!?僕が女の子の事を好きになったらレズですよ!?それはそれでいいけど、
いきなり異世界転生って
これはあんまりにも酷すぎる……
生憎髪の毛は銀髪だし、親の目も赤かったし、とても童顔で可愛らしいから自分の見た目は、かなり性癖どストライクだと思うけど……
どうしてこうなった?
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