10月15日・16日・17日
職場到着。広場に行き、買物カードを入金機に挿し込んだ。チャージ後、売店に入った。空いている卓席に朝食を運んだ。チョコマフィンを食べながら、コーヒーを半分飲んだ。当初は少々戸惑っていたが、最近になって、マフィンの食べ方が掴めてきた。
ラジオの電源を入れた。情報番組を聴きながら、残り半分を飲んだ。今日の話題は「来日者の皆さんは、どのようにして台風情報を得たか」について。電源を切り、新潮文庫を開いた。帆船物語に収録されている「ゴールドラッシュとホーン・クリッパー」を読んだ。文庫を閉じ、卓上を片づけた。
食堂に行き、Bランチを食べた。今日のBは地球魚類を煮たやつ。味はさておき、量的な迫力に欠けていた。あっ…と云う間に、消えてなくなり、余った飯に味噌汁をかけるハメになった。食後、茶碗一杯分の冷水を飲んだ。こちらは文句なしに旨い。
休憩場所に行き、同書収録の「鯨に沈められた帆船」と「悪臭すさまじき捕鯨帆船」を読んだ。かつてアメリカは、食用のためではなく、鯨油欲しさに大規模なクジラ狩りを展開していたそうだ。幕府に開国を迫ったのも、それが要因だったらしい。このことは脳髄に刻んでおこう。読後、約20分仮眠。
帰りの電車の中で、帆船物語を読了した。面白い本は読み終わるのが早い。地元駅下車。家路の途中、弁当屋に電話をかけた。反応あり。帰宅後、ラジオを聴きながら、腕立て伏せをやった。浴室に行き、足を洗った。その後、温水を浴びた。鏡に醜面が映っていた。なるべく見ないようにして、髭を剃った。
♞今宵の酒はトリハイ。酒肴は鮪の刺身。飯は海苔弁当とおにぎり二つ。
行きの電車の中で、阿刀田高の『ものがたり風土記』(集英社文庫)を読み始めた。終点下車。大勢の利用客に押し潰されそうになりながら、地上に出た。職場まで徒歩で移動した。着きざまに、売店に足を進めた。チョコドーナツとコーヒーを買った。窓際の卓席に陣取り、朝食をしたためた。
ラジオの電源を入れた。コーヒーを飲みながら、情報番組を聴いた。今日の話題は「被害状況」「難病治療」「贈答名簿」など。電源を切り、第一章「余呉湖のほとり」の続きを読んだ。卓上を片づけてから、更衣室に向かった。
食堂に直行し、券売機でBランチを購入した。今日のBは地球魚類を揚げたやつ。いつもの席に座り、飯と魚と汁を腹におさめた。水分補給後、休憩場所へ向かった。長椅子に腰をおろし、余呉湖の続き。
読了後、目蓋を閉じた。散策気分で滝の周辺を歩いていると、壺の奥から睡魔の手がにゅーっと伸びてきて、俺の足首を掴んだ。途端に意識を喪失した。気がつくと、20分後の未来へ飛ばされていた。
帰りの電車の中で、第二章「源兵衛の首」を読み始めた。地元駅下車。家路の途中、コンビニに寄り、欲しいものを篭に入れた。勘定の際、籤を引かされた。珍しいことに、当たりが出た。
帰宅後、天気予報を聴きながら、腕立て伏せをやった。爪切りを済ませてから、浴室に入った。温水を練りながら、文案を浴び…いや、違うな。文案を練りながら、温水を浴びた。体を拭き、服を着た。それから、目薬を差した。
♞今宵の酒はウイスキーの水割り。酒肴はおでん。飯はメンチカツ弁当。
朝の電車の中で、第二章「源兵衛の首」の続きを読んだ。終点下車。駅から職場まで、人力車で移動した。勿論冗談である。売店に行き、朝食を買った。空いている卓席に陣取り、ショコラデニッシュを食べた。ラジオの電源を入れた。コーヒーを飲みながら、情報番組を聴いた。話題は「やさしい日本語について」であった。
電源を切り、源兵衛の続き。読了後、テーブルの上を片づけた。買物カードを入金機に挿し込み、今週二度目のチャージを済ませてから、広場を離れた。
食堂に行き、Bランチの券を買った。今日のBは焼魚に不思議なタレをかけたやつ。消滅後、飯の上で温泉卵を潰し、適量の醤油を垂らした。かっ込みざまに、味噌汁を流し込んでおしまい。
水分補給後、休憩場所へ行った。長椅子に座り、第三章「紫式部はどこにいる」を読み始めた。目蓋を閉じる前に、各アラームのセット状況を確かめた。小心者の俺は、これをやらないと、安心して眠れないのである。
夜の電車の中で、紫式部の続きを読んだ。下車後、ラジオを聴きながら、帰路を歩いた。話題は「サンマの不漁」であった。電源を切り、弁当屋に電話をかけた。一度目も二度目も反応なし。諦めて、予定を変えた。家に戻り、テープに録音した(されていた)『名曲スケッチ』を聴きながら、腕立て伏せをやった。風呂場に行き、入浴剤を溶かし込んだ温水で、左足と右足を洗った。
♞今宵の酒はウイスキーの水割り。酒肴は豆腐とおでん。飯は空揚弁当。
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