第297話 ヴォルザードへの帰還

 戻って来たヴォルザードのギルドでは、デザート・スコルピオの解体が行われていました。

 ギルドの職員立会いの下、多くの職人や解体作業に駆り出された冒険者達が、デザート・スコルピオの周りで作業しています。


 良く見ると、リドネル達の姿がありますね。

 どうやらまたドノバンさんから話を持ち掛けられたのでしょう。

 あれっ、それって指名依頼にはならないのかな?


「おぉ、すげぇな。まるでアリが餌を解体して巣に持ち帰るみてぇだぜ」


 確かに、クラウスさんの言う通り、獲物の周りで働きアリ達が奮戦しているようにも見えます。

 デザート・スコルピオの殻は単に硬いだけでなく、柔軟性も兼ね備えているそうで、解体している人達も苦労しているようです。


「うぇぇ、マジかよ。ノミが折れた……」

「バーカ、そいつは無理な力の掛けすぎだ」

「関節の繋ぎ目ならば柔らかいなんて言った奴、ちょっと出て来いよ」

「素材としては最高だが、こいつは扱い難いな……」


 職人達は、解体作業を行いつつも、これから制作する物のシミュレーションをしているようです。

 防具の素材として使うのが一般的ですが、ナイフや剣として仕上げようと考えている人も多そうですね。


 軽くて折れにくいのは良いとして、刃こぼれなどが心配です。

 まぁ、あと数週間もすれば、実物が出回るようになるでしょう。


 下宿に戻ろうとしたら、ディアナを偵察していたフレッドが戻って来ました。


『ケント様……奴ら、明朝船を出すつもり……』

「船って、クラーケンと戦うつもりなの?」

『一応、作戦らしいものは立てている……でも、たぶん無理……』

「分かった、もう少し詳しい話を聞かせて」


 フレッドの話によると、ディアナ達は見張りの目を掻い潜るために、夜が明ける前に湾を出るつもりだそうです。

 ロープの先に樽を付けた銛を打ち込み、クラーケンを潜れないようにして、水上で戦う作戦で、毒矢を使うつもりのようです。


「毒矢って、どんな毒を使うんだろう?」

『毒魚から抽出したもの……らしい……』

「それって、クラーケンに通用するんだろうか?」

『分からない……けど、効果は限定的かと……』


 ディアナ達が使おうとしている毒は、ゴブリン程度ならば数分で動けなくする効果があるそうですが、クラーケンの巨体に通用するかは分かりません。


「フレッド、ディアナ達が出航したら知らせて。分かっているのに見殺しにしたら後味が悪いし、バディさんとの関係も上手くいかなくなりそうだしね」

『了解……出航準備を始めたら知らせる……』


 フレッドには監視に戻ってもらい。僕らは魔の森の訓練場へと移動しました。


『ケント様、どうやってクラーケンを討伐するのですかな』

「まずは、クラーケンをどうやって見つけるかだね」

『そうですな。いくらクラーケンが大きくても、広い海の中から探し出すのは至難の業ですな』

「とりあえず、ディアナ達には囮役を務めてもらおうかと……」

『なるほど、勝手に船を出してピンチになった所で助けるのですな』

「うん、影の中から見守っていて、いよいよとなったら送還術で湾の中に送ってしまおうかと……」


 普段、送還術を使う時には、眷族に目印役を務めてもらったり、目印のゴーレムを設置しています。

 これは送った先で座標がずれて、何メートルもの上空だったり、地下だったりすると命に関わるからです。


 でも、送還する先が海の上ならば、多少のズレが生じても大丈夫でしょう。

 まさか、クラーケンを討伐しようとする人達が、泳げないなんてことはないでしょう。


『ディアナ達を助けるとして、クラーケンはどういたします?』

「クラーケンも送還術で送っちゃおうかと思ってるんだ」


 これも普段はやらない事ですが、送還術の境界を跨いでしまうと、スパっと切断されてしまいます。

 人間を送る時には、切断したら大騒ぎになってしまいますが、クラーケンは切断しても問題無いでしょう。


『なるほど、討伐と物証の持ち帰りを同時に済ませてしまう訳ですな』

「魚市場のクジラ用のスペースが空いてるって言ってたから、そこに送ってしまう予定」

『では、そちらには目印を設置しておきますか?』

「そうだね。でも、ディアナ達が出航してからでも間に合うでしょう」


 この後、星属性の魔術で意識を飛ばした状態で、送還術が使えるか試してみました。

 身体は訓練場に置いたまま、意識をヒュドラを討伐した跡地へ飛ばし、ウロウロしている魔物に実験台になってもらいました。


 結果は良好、この状態でも送還術は使えます。

 元々送還術や召喚術は、送る物体がある場所と、送り先の場所を僕が把握出来れば発動出来ています。

 星属性で意識を飛ばしていても、座標の把握さえ出来れば問題ありません。

 これでまた、クラーケン討伐が一歩前進した感じです。


『ケント様、星属性の魔術でクラーケンを探して討伐なさるのですか?』

「必ず、この方法で討伐するって決めた訳じゃないけど、手段はいくつか持っていた方が良いでしょ」

『そうですな。方法が一つだけですと、その方法が駄目だった場合には、作戦が失敗に終わってしまいます。一つの方法が駄目でも、カバー出来る手段を残しておくのは賢明ですぞ』

「他には、槍ゴーレムとか爆剤で吹き飛ばす手もあるけど、原型を留めておかないと、お金にならないからね」


 クラーケンを木っ端微塵にしてしまうと、2千万ヘルトも吹っ飛んでしまいます。


「でもさ、クラーケンが三頭以上いたら、ちゃんと討伐の報酬を払ってもらえるのかな?」


 指名依頼には三頭のクラーケンとなって居るけど、これが十とか、百とか、千になったら凄い金額になっちゃうよね。

 十頭で二億ヘルト、百頭なら二十億ヘルト

 まぁ、そんな金額を手にしたら、僕は確実に駄目人間になる自信がありますよ。


 そう言えば、明日は帰還作業の予定日でした。

 クラーケン退治と被ってしまうとマズいので、ちょっと加藤先生に連絡しておきましょう。


 影に潜って守備隊の臨時宿舎を訪ねると、加藤先生は、憔悴した八木と話をしている最中でした。

 僕はヴォルザードで幸せになります宣言かな?


「先生! そこを何とかお願いします!」

「お前なぁ、この間まで帰りたくないと言ってたのに、突然どうしても帰りたい。理由は言えないじゃ優先なんか出来んぞ」

「俺の将来が懸かってるんですよ。このままじゃ、俺は……」

「だったら、その理由をちゃんと説明しろ」


 まったく八木はアホだねぇ……例え先生が許可したって、この僕が許可しないっつーの。

 闇の盾を出して、部屋に入りながら声を掛けました。


「先生、八木はヴォルザードで幸せな家庭を築くそうですよ」

「国分? どういう事だ?」

「手前、国分、お前のせいで俺は、俺は……」

「八木は、僕の名前を利用して、年下の女の子を騙して、関係を持ったそうです」

「何だと、八木、本当か!」

「バカ国分、誤解されるような言い方すんな!」

「てかさ、日本に帰す、帰さないは、僕次第なんだけど……分かってる?」

「頼む、国分! 俺は。この歳で人生の墓場になんか入りたくないんだよ!」


 あー……縋りついて来る八木が鬱陶しいですね。

 八木を引っぺがしながら、マリーデさんとの話を加藤先生に説明すると、当然帰国は却下されました。


「八木、役場で籍を入れたんだな?」

「いや、先生……あれは、力ずくって言うか、正気を失っていたと言うか……」

「だが、書類は受理されたんだな」

「それは……はい、一応……でも」


 八木の歯切れの悪い言葉を遮って、加藤先生はキッパリと告げました。


「ならば、キチンと離婚の手続きをしない限り、日本への帰国は認めないし、この件は、八木の両親にも報告させてもらう」

「えぇぇ! 駄目ですよ。マジ勘弁して下さい。先生はマリーデを知らないから、そんな事が言えるんです。マリーデの実物を見れば……」

「じゃあ、連れて来い」

「えっ、今何て……?」

「ここに連れて来て、私と話をさせろ。彼女の言い分も聞いた上で判断してやる」

「そんなぁ……」


 八木の両親が、どんな反応を示すか分かりませんが、マリーデさんが納得しなければ、帰国は認められませんよね。


「それで、国分、お前も用があるんじゃないのか?」

「あっ、そうでした。明日の帰還作業なんですが……」



 クラーケン討伐について説明して、帰還作業は午後からの予定にしてもらい、中止になる可能性についても理解してもらいました。


「くそっ、俺にも国分ぐらいのチートがあれば」

「八木ぃ、マリーデさんの一件は、間違いなく自業自得だろう」

「バカ、あの晩は一服盛られてたんだよ。でなきゃ俺様が反応するわけないだろう」

「僕はバルシャニアで一服盛られた時でも、ちゃんと自制したよ」

「えっ、バルシャニアの王女様って、そんなに酷いのか? ぶひっとか言うのか?」

「言わないよ。てか、セラフィマは目茶目茶可愛いからね」


 セラフィマの可愛らしさについて、ちょっと語ってあげると、八木は大きな溜息をつきました。


「はぁ……そうか、国分も苦労してるんだな、その歳でEDなんて……」

「違うから! EDじゃないから、元気だから!」

「大丈夫だぞ、みんなには内緒にしておくから……」

「ちょっ! 何でそんな分かりきったガセネタを撒こうとするんだよ」

「国分、俺にはもう失うものは何も無い……貴様も墓場に道連れにしてやる。面白がっていられるのも、今日までだと思え……」


 良く分からない捨て台詞を残して、八木は加藤先生の部屋を出て行きました。

 まったく、これ以上の迷惑は掛けてもらいたくないんだけどなぁ……。


「国分、八木の件は相手の女性の事も考えて決定したが、そもそも結婚云々に関して我々は口を出せる立場にない。双方が納得するならば、無理に関係を続けさせる事は出来ないぞ」

「確かに、その通りなんでしょうけど、自分の名前を女の子を利用するために使われるなんて納得出来ません。八木にはキッチリ筋は通してもらいます」

「双方が別れると言ってもか?」

「ヴォルザードの事情は知りませんけど、日本だったら離婚する時には慰謝料とか払いますよね。そうした離婚に関わる全ての責任を果たした上ならば、僕も口出しする権利は無いと思います。ただ、慰謝料を肩代りしてくれとか、マリーデさんを酷く傷つけるような行動をするのであれば、話は別です。僕はヴォルザードで生きていくと決めましたし、領主のクラウスさんとも縁を結ぶのですから、ヴォルザードの人の味方に付きますから」


 加藤先生は、無言で僕の顔を見詰めた後で、ふっと厳しい表情を和らげました。


「そうか、そうだな。国分は、こちらの人間になるんだったな。それに、もう街を代表する冒険者だものな。単純に面白がるので無ければ、お前はお前の思うとおりにやるといい」

「はい、そうさせていただきます」

「うむ、明日の件は了承した。だが、なるべくなら帰還作業を進められるように取り計らってくれ」

「分かりました。中止する場合にも、早めにお知らせ出来るようにします」


 打ち合わせを終えて、加藤先生の部屋を出ました。

 そのまま影に潜って、宿舎の様子を覗いてみました。

 最近は、先生との打ち合わせ程度で、しかも直接部屋を訪れたりしていたので、宿舎の様子を見るのは久々です。


 やはり、約半数の同級生が帰国したので、宿舎が静かに感じます。

 廊下を歩く人の数も減っていますし、残っている人が固まって過ごしているからでしょう。


 ヴォルザードへの残留は自分が決めた事ですし、普段は宿舎の同級生とも殆ど交流がありません。

 それなのに、何だか自分が取り残されているように感じました。

 もしかしたら、八木は同じような感情をもっと強く感じているのかもしれません。


『ケント様、よろしいのですか? いっそ送り返してしまった方が、面倒事を減らせるように感じますが……』

「そうだね。でも、マリーデさんは本気だったから、八木のいい加減な態度は許す訳にはいかないよ」

『そうですな。でしたら、あの者にもヴォルザードは多妻が許されていると教えてやれば宜しいのでは?』

「なるほど……でも、そもそも八木が別の女性と仲良くなる状況が思い浮かばないし、マリーデさんの許しを得られるとも思えないけどね」

『まぁ、そうですな。それはさて置き、あと一週間もすればセラフィマ嬢が砂漠を渡り終えますぞ。リーゼンブルグに知らせておいた方がよろしいのではありませんか?』

「あっ、そうか、そうだよね。じゃあ、夕食の後でカミラの所に行こうかな」


 夕食の席で、ジョベートから土産を買って来なかったことを詫びました。


「すみません。色々とイレギュラーな歓迎をされたもので……」

「イレギュラーって、どうせケントがスケベな事をやらかしたんでしょ?」

「ちょっとメイサちゃん、人聞きの悪い事を言わないでくれるかな」

「じゃあ、何があったの?」

「Sランクの冒険者になると、名前が勝手に一人歩きするんです」


 ディアナから受けた手荒い歓迎について話すと、メイサちゃんもアマンダさんも呆れていました。


「なんだい、ケントに助けを求めたんじゃないのかい?」

「まぁ、そうなんですけど、変な対抗意識があるみたいですよ」

「そこの街は、海の向こうの国とも交易してるんだろう? それなのに、余所者を排除するような気風があるのかね?」

「どうなんでしょう、むしろランズヘルト国内の別の街に所属している冒険者だからかもしれませんよ」

「なるほどねぇ……ヴォルザードは余所から来た者でも、役に立つ人間はどんどん取り入れるのが当たり前だから、他の街の所属云々なんて話は理解しがたいね」


 ヴォルザードは最果ての街とも呼ばれていて、ダンジョン攻略や魔の森に挑もうとする者を積極的に受け入れて来ました。

 同級生を含めた僕らが受け入れてもらえたのも、そうした土地ならではの気質が一つの要因になっているように感じます。


 夕食の後、カミラに付いてもらっているハルトを目印にして移動すると、ディートヘルムに付いてもらっているノルトの姿がありました。

 どうやら、ディートヘルムがアルダロスに戻っているようです。


「ノルト。ディートヘルムが自分で戻って来たの?」

「ううん、カミラが戻るように手紙をよこしたんだよ」

「そうなんだ……」


 執務室を覗いてみると、ディートヘルムはカミラの仕事を補佐しているようです。

 事務方の騎士が退室して、二人がほっと一息ついたのを見計らって声を掛けました。


「こんばんは、何かご無沙汰しちゃってるね」

「魔王様、ようこそいらっしゃいまいした」

「お久しぶりです。こちらこそご無沙汰して申し訳ございません」


 カミラとディートヘルムは、揃って跪いて頭を下げました。


「あぁ、そういう仰々しいのいいから、ちょっと座って話がしたい」

「かしこまりました。バークス、お茶を淹れてくれ」


 カミラの秘書官をしている人は、ラストックの頃と変わっていないようです。

 テーブルを挟んでソファーに腰を下ろすと、すかさずハルトとノルトが横に出てきました。

 うんうん、魔王にモフモフは付き物だからね。


「それで、魔王様、今宵はどのような御用件でしょう?」

「あと一週間ぐらいで、バルシャニアの皇女セラフィマがダビーラ砂漠を渡り終える。華美な出迎えとか必要ないけど、無用な衝突が起こらないように手配してもらいたい」

「はい、その件につきましては、ドレヴィス公爵を始めとして、王都への街道が通る領地には担当者を配置しております」

「それならば、衝突が起こる心配は無さそうだね」


 すぐに返事があると思いきや、カミラは迷うような素振りを見せています。


「何か懸念がありそうだね」

「はい、領地を治める貴族に対しては、リーゼンブルグとバルシャニアの友好関係樹立の必要性や、皇女セラフィマがリーゼンブルグを通る目的を細かく記した手紙を出しております。担当者にも、無益な衝突は下手をすると国の存亡に関わると、根気良く説くように命じておりますので、貴族達が騒動を起こす可能性は低いでしょう」

「それじゃあ、民衆が何かしそうって事?」

「はい、それは完全に排除出来ません。魔王様も御存知の通り、リーゼンブルグとバルシャニアは長年に渡って対立を続けて参りました。その敵対意識というものは、一朝一夕で変わるものではございません」

「そうか……一応、僕の方でも沿道の整備とかを進めているんだけどね」


 住民感情の緩和策として、街道の整備を進めているけど、ラインハルトに丸投げしちゃっているので、どうなっているのか確認していないんだよね。


「ドレヴィス公爵より知らせが届いております。普通であれば、何ヶ月も掛かるであろう道の整備が一夜のうちに終わって、住民達が腰を抜かしているそうです」

「そ、そうなんだ……でも、喜んではもらえているんだよね?」

「勿論でございます。場所によっては雨が降るたびにぬかるみ、通行に難渋する場所もあったそうで、それが解消されて大変喜ばれているそうです」

「それじゃあ、住民感情の良化には貢献できていそうだね」

「はい、全ては魔王様のお力によるものであり、バルシャニアは魔王様の威光の前に膝を屈し、皇女を差し出して縁を結ぼうとしていると喧伝しています」

「いや、それって……あながち間違いでもないのか……」


 セラフィマの輿入れには、僕の名前をバルシャニアで利用するという思惑もあります。

 僕とすれば、純粋にリーゼンブルグとバルシャニアの友好関係が深まれば良いと思っていますが、その最初の一歩に利用されるならば、良しとしなければならないのでしょう。


「それじゃあ、引き続き混乱が起こらないように手配を進めてもらえるかな?」

「かしこまりました」

「ところで、ディートヘルムが王城にいるのは……?」

「はい、私が呼び寄せました」

「ラストックは?」

「現状は直轄地のままですがグライスナー侯爵を代官としており、いずれは払い下げる予定でおります」

「それって、カルヴァイン領地を直轄地にしたから?」

「それもございますし、ディートヘルムにはいずれ国王の座に座ってもらわねばなりません。その為の勉強は、実地に勝るものはございませんので、私の補佐として政務に慣れてもらおうと考えております」

「なるほど、分かった。それじゃあ、セラフィマの出迎えの件、よろしく頼むね」

「かしこまりました」


 この後、リーゼンブルグの国内情勢を聞き取ってから、ヴォルザードへ戻りました。

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