第253話 居残り三銃士
女子高生三人を魔術で殺害、警察官を含む三人を素手で殺害。
藤井が引き起こした事件は、海外メディアでも大きく取り上げられました。
クレープ店の防犯カメラが、風属性の魔術で女子高生がバラバラになる様子を撮影していて、世界中の動画投稿サイトで転載が繰り替えされました。
藤井が素手で次々と通行人を惨殺する様子も、色々な角度からの動画が投稿され、日本政府は釈明に追われています。
司法解剖や所持品などから、藤井の暴走は魔石を粉末にして固めた錠剤の乱用によるものと判断されました。
ラインハルトに聞くと、完全に魔落ちした状態ではなく、魔落ちする直前の自我が失われている途中で起こったのではないかと話してくれました。
当然、安全性の確認もせず、魔石の粉末の服用を進めた研究機関は、マスコミや世間から一斉にバッシングを受けている状態です。
「ねぇ、ラインハルト、この魔石を溶かし込んだ水って、バルシャニアの魔落ち騒動に使われているんじゃない?」
『ケント様、魔石は水には溶けませんぞ』
「えっ、だって梶川さんからの報告には、魔石を溶かしたドリンクって……」
『あちらの世界では、魔石は放置しただけで崩壊するのでしたな。水に対しても同じなのではありませぬか』
「そうか……こっちの世界では水には溶けないのか」
こちらの世界の空気や水には、飽和量にあたる魔素が含まれているのでしょう。
でも、魔石に含まれるものと空気中に漂っているものと、魔素に何らかの違いがあるのでしょうか。
『もし水に溶けるようならば、井戸に魔石を放り込まれただけで、多数の人間が魔落ちしてしまいますぞ』
「そうだよね。じゃあ、バルシャニアの騒動は水に混ぜたのではないとすると……何なんだろう?」
『さて、そこまではワシにも分かりかねますな』
研究機関が批判されると同時に世間の目は、帰還した同級生達にも向けられました。
属性奪取を行って、影の世界経由で日本に戻った者達は、その帰還過程までを明らかにして自分達は安全だとアピールする羽目になっています。
属性奪取の方法に関しては、僕もバッシングされてるみたいですけど、小田先生にもやったことも考慮してほしいよね。
そして問題なのは、送還術によって帰還した同級生達です。
これまで通ってきた光が丘中学校の校舎は、召喚の影響で倒壊したままで、ようやく工事が始まったばかりです。
その為、統廃合によって使われなくなっていた小学校の校舎を利用して授業を行っています。
帰還した生徒の一部への授業も、この校舎で再開し始めたばかりでした。
マスコミに加えて、得体の知れない市民団体が押し掛ける事態となり、帰還した同級生達には自宅待機が通達されたそうです。
せっかく軌道に乗り始めていたヴォルザードからの帰還作業も、一時見合わせる事になっています。
政府は、今回の事件のように、魔石の過剰摂取を行わない限り、魔術を使えるようにはならないし、今後人体への魔石成分の投与は禁止とする通達を出しました。
しかし、一部の研究者を通じて、既に相当量の魔石が日本に持ち込まれている事や、放置すれば崩壊して大気中に放出される事が伝えられてしまいました。
実際には、持ち込まれた魔石が全部大気に放出されたとしても、帰還した同級生達が自由に魔術を使えるようにはならないでしょう。
ですが、またマスコミが過剰な反応をして、魔石が流出すれば怪物が現れるような論調で書き立てています。
今の状況で帰還を進めれば、世論を刺激するだけですし、帰還した者の身辺警護に多くの人材が必要となると判断したそうです。
当然ながら、ヴォルザードに残っている同級生達には動揺が広がっています。
今の状況では安心して帰れないし、騒動が収まったとしても偏見や差別に晒されたりするのではないかと、不安を感じている人も少なくないようです。
藤井が何を考えて暴走したのか分からないけど、誰にとっても歓迎出来ない話……かと思いきや、恩恵を受けている者も居ました。
「この先どうなるか分からないし、状況が落ち着くまで帰って来なくて良いって話になってよ」
「そうそう、だから何か美味しい仕事紹介しろよ」
「あのねぇ……仕事だったらギルドに行って探しなよ。それに藤井は死んでるんだよ、ちょっと不謹慎じゃない?」
テーブルの向こう側で満面の笑みを浮かべているのは、新田和樹と古田達也の新旧コンビで、その横で近藤譲二が苦笑いを浮かべています。
三人は、今回の騒動に絡んで、両親からのヴォルザード滞在許可が出て、当分の間は残留出来る事になったそうです。
ちなみに八木も親からの許可は下りたものの、例のジャーナリストとしての仕事を見つける方が解決していないらしく、今日もネタ探しに出かけているそうです。
「でもよぉ、ヴォルザードじゃ知り合いが死んだなんて話は珍しくねぇじゃん」
「ダンジョンに潜って帰って来ないとか、魔物に襲われて片腕無くしたとか」
「それは、そうかもしれないけど……」
「同級生が死んだって聞いて驚いたけど、特別仲が良かったわけでもないし」
「俺は同じクラスにもなったこと無いから、あんまりピンとこねぇんだよな」
確かに、僕も名前も分からない同級生が居ますし、藤井はグリフォンの件で知っているだけなので、寝込むほどのショックは受けていません。
「まぁ、国分の言い分も分かるぜ。自分で苦労して仕事を探す経験をしろって事だろ?」
「分かってるなら、そうしなよ」
「だけどよぉ。コネを最大限に利用して稼ぐってのも冒険者の醍醐味じゃね?」
「はぁぁ……何が醍醐味だよ。そんなに紹介して欲しいなら、バッケンハイムの洞窟調査でも紹介してあげようか?」
「おっ、何だそれ、儲かるのか?」
「それともあれか? 綺麗なお姉ちゃんと知り合いになれるとか?」
身を乗り出して来た新旧コンビに、フラムが出て来た洞窟の話をしてやると、顔色を変えて首を横に振りました。
「サラマンダーが出てきた洞窟なんて入ったら、俺達じゃ即死じゃねぇかよ」
「てか、時空の歪み? 下手したら別の大陸に行っちゃうんじゃねぇの?」
「まぁまぁ、何事も経験ってことで……」
「殺す気か!」
居残り三人組も、ギルドで仕事を探した事はあるそうです。
と言っても、Fランクの者だけで受けられる依頼には、魔物の討伐とか素材の調達といった冒険者っぽい仕事はありません。
つまりは、ヴォルザードに残留出来る事になったから、冒険者の真似事がしたいようです。
「と言われてもねぇ……僕は普通の冒険者っぽい依頼とか、殆どやった事無いんだよね」
唯一やった仕事と言えば、ヴォルザード家の皆さんをバッケンハイムから護衛したぐらいですけど、中身は全然普通じゃないですから、参考になりませんよね。
「そう言えば、鷹山は? 一緒じゃないの?」
「あぁ、鷹山ねぇ……城壁工事のホープみたいになってるな」
「それに、シーリアちゃんが来てから付き合い悪いしな……」
近藤の話では、鷹山は城壁工事をやりながら、身体強化の自主練習をやってるそうです。
強化の割合とか、強化する箇所とかをコントロールして、継続出来る時間を伸ばす試みとかもやってるそうです。
言うなれば、ラウさんの教えの応用ですね。
「てか、鷹山にも護衛の仕事を紹介したんだから、俺らにも何か紹介しろよ」
「そうそう、何かねぇの? 薬草の採取とかでもいいからさ」
「あっ、薬草の採取か……あぁ、忘れてた」
「何だよ、何か良い仕事があるのか?」
「んー……ギリクに恨みを買っても良いならば、無くも無い」
ギリクの名前を出した途端、新旧コンビは顔を見合わせました。
この二人は、ヴォルザードに来た頃は、ギリクにくっ付いて歩いていたみたいですが、最近はツルんでいないんですかね。
「どうするよ、和樹」
「いやぁ……ギリクの兄貴絡みで薬草採取って言ったら、何となく分かっちゃうよな」
「へぇ、仕事の中身が想像出来ちゃうんだ。ちょっと意外」
「国分、手前ぇ、俺らだって馬鹿じゃねぇんだぞ」
「俺達に、ミューエルの姉さんの護衛やれって言うつもりだろう?」
「へぇ、そこまで分かるんだ、ますます意外」
「意外でも何でもねぇよ」
新旧コンビは、ヴォルザードに来た頃に、ミューエルさんとギリクの薬草採取に同行させてもらおうとして断わられたんだそうです。
「いざと言う時に、ミューエルの姉さんを守るのが精一杯だから、俺達まで守れない……って言うのが理由だったけど……」
「あれは、二人の時間を邪魔すんな……って事なんだよなぁ」
マルセルさんの店の一件で、この三人も強制労働をさせられていた時期があって、今はギリクとも距離を置いているような状態だそうです。
「へぇ、そうだったんだ。で、どうする?」
「どうするって、お前、マジでギリクの兄貴を排除しようと思ってんの?」
「と言うか、ミューエルさんが、ギリクの現状を危惧してる……みたいな?」
「あぁ、なるほどなぁ……おい、達也、ちょっと耳貸せ」
「おぅ、何だ?」
新旧コンビは、僕に背中を向けてボソボソと相談を始めましたが、地声が大きいから丸聞こえなんだよね。
うん、君らがミューエルさんをものに出来る確率なんて、限りなくゼロに近いけど、ギリクを排除出来れば、いくらかは上がる可能性もあるね。
相談を終えた二人は、なぜか揃ってサムズアップをしてみせました。
「やってやんぜ!」
「馬鹿なの? やってやんぜじゃないよやらせて下さいだよ。マジでギリクに喧嘩売る気なの?」
「分かってるよ。てか、俺らが護衛でギリクの兄貴は納得するのか?」
「ミューエルさんがOKすれば、ギリクとか関係無いよね」
「いや、そんなに甘くはないぞ。俺より弱い奴が護衛とか許さねぇ……とか、間違いなく言い出すよ」
「和樹の言う通りだな。図体デカいけど、けっこうガキだしな」
新旧コンビが一緒に入り浸っていたことで、ギリクまで一緒にコーリーさんの店から追い出された時には、もの凄く不機嫌になったそうです。
追い出されるのが嫌なら、まともに店番ぐらい出来るようになっておけって話ですよ。
「なぁ、ちょっと話が見えないんだけど、説明してくれよ」
「あっ、そうか、近藤は分からないよね」
一人取り残されていた近藤に、ミューエルさんとギリクの関係、依存状態の解消を望んでいるような状況を説明しました。
「なるほど、話は分かったけど、根本的な問題が解決出来ていない気がするな。そもそも、俺達に護衛が務まるのか?」
「無理じゃない」
「国分……そんなにあっさり言うなよな」
「えーっ、だって三人とも魔物の討伐なんて、ろくにやった事無いよね」
「まぁ、こっちに来る途中でリザードマン、あとは大発生したゴブリンに魔術を撃ちまくったぐらいだな」
「新旧コンビは、最初のゴブリンぐらい?」
「んー……だな」
「それじゃあ、護衛なんて無理でしょ」
「いや、無理って、国分がやらせようとしてるんじゃないか。どうするつもりなんだ?」
「まぁ、そこは、僕の眷族に協力してもらうよ」
この三人だけでミューエルさんの護衛をするなんて、不安にも程があるってもんですよ。
当然、僕の強力な眷族を配置して、過剰なまでの戦力を整えるつもりですけどね。
ところが、眷族を配置すると言っても、近藤は納得していないようです。
「僕の眷族じゃ不満なの?」
「いや、そもそも俺達をラストックから助けてくれたのは、国分の眷族だからな。不満なんて有るはずがない」
「でも、納得してないさそうだけど」
「戦力的には問題ないけど、それだと俺達は護衛としての経験を積めないだろう」
「あぁ、なるほど……確かにそうかも」
「だから国分、お前も来い。どうせ帰還作業が出来なければ暇だろう?」
「いや、別にそんなに暇ではないし、僕が行っても護衛の指導なんて出来ないよ」
「そこは期待してない。国分が来るなら、スケルトンの騎士が一緒に来るだろう? そっちに指導してもらうから、通訳してくれ」
「なるほど、僕はオマケか……って、おい!」
「それに、俺達も一緒に居るけれど、そのミューエルさんと一日行動を共に出来るぞ」
「むっ、そんな事は別に望んでいなくもないな……」
いずれにしても、ミューエルさんが承諾しなければ話にならないので、三人を宿舎に残してコーリーさんの店を訪ねてみました。
店の扉を開けると、役立たずな番犬が一匹。
「ちっ、何の用だ」
「こんにちは、ギリクさん。今日はミューエルさんに話があって……」
「帰れ! ミュー姉は、お前なんかに用はねぇ!」
「いえ、昨年の暮にミューエルさんから相談に乗って欲しいって頼まれたんですよ」
「相談だと……?」
「はい、ベッタリとまとわり付いてくる男を遠ざけるために力を貸して欲しいと頼まれまして……」
「手前……随分と舐めた口を利きやがるじゃねぇか」
「ここで暴れるとミューエルさんに怒られますよ」
「こいつ……」
ギリクはカウンターの向こうから、歯軋りしながら睨みつけてきます。
ちょっと目が逝っちゃってる感じで、ちょっと煽りすぎましたかね。
ピリピリした空気の中でギリクと睨み合っていると、店の奥からコーリーさんが出てきました。
「あんたら、あたしの店を潰す気かい? そんな睨み合いをされてたら客が逃げちまうよ」
「こんにちは、コーリーさん、今年もよろしくお願いします」
「よろしくお願いするのは、こっちの方さ。今年もたくさん買っておくれよ。ひっひっひっ……」
「あのぉ、ミューエルさんはいらっしゃいますか?」
「あぁ、ギリクを排除する相談だね?」
「婆ぁ、手前もグルか!」
「他人に向かってキャンキャン咆えてないで、ちっとは自分の情け無い姿を鏡に映して見てみるこったね」
「くそっ……」
ギリクは、コーリーさんを押し退けるようにして店の奥へと入って行き、直後にミューエルさんの声が聞こえてきました。
「どうしたの、ギリク? ちょっと、何っ、離して、ギリク!」
ドアが開く音が聞え、二人の足音が遠ざかっていきました。
「はぁ……駄目だね、ありゃ……」
「もしかして、裏口から逃亡……ですか?」
コーリーさんは、呆れたように溜め息をつきながら頷きました。
「それで、どうするんだい? 追いかけないのかい?」
「うーん……行っても余計に話が拗れそうな気もしますし……」
「それじゃあ、ミューエルが戻って来るまで、この婆の話相手でもしておくれ。どれ、茶の一杯も淹れてやろうかね……」
「ありがとうございます」
コーリーさんは一度店の奥へと引っ込むと、ティーポットを片手に戻って来ました。
店の薬棚からヒョイヒョイっと目分量で乾燥した薬草を入れると、再び店の奥へと戻っていきます。
えっと……お茶を御馳走してくれるんですよねぇ……。
どんな物が出てくるのやら心配しながら待っていると、コーリーさんは蓋が付いたマグカップを二つ持って戻ってきました。
「熱いから気をつけなよ」
「はい、ありがと……ふわぁ、香りが……」
蓋を少し持ち上げただけで、湯気と一緒に爽やかな香りが立ち上りました。
確かにこれは、薬湯ではなくお茶と呼ぶのが相応しい香りです。
柑橘系のような爽やかさと、シナモンのような香りが複雑に入り混じっています。
口に含むと程よい渋味と甘みが渾然となって舌の上に広がり、鼻から香りが抜けていきました。
それに、お茶が喉を通って下りていくと、ふわっと胃袋の中が暖かくなります。
「凄いです……こんなお茶、飲んだことがありません」
「ひっひっ……そうかい、ゆっくりおあがり」
話相手をしてくれと言っていたのに、コーリーさんは黙ってお茶を飲んでいます。
と言うか、このお茶は黙って味わいたいですね。
お腹の中からポカポカと暖まってくるので、なんだか眠たくなってしまいます。
ギリクと睨み合って、ギスギスしていた気分が、ほわーっと緩んでいきます。
「それで、あの図体のデカい駄々っ子をどうするんだい?」
「ほぇ? あっ、えっと……ミューエルさんには別の護衛を付けようかと……」
「それで納得すると思うのかい?」
「どうですかねぇ……」
居残り三人組を活用した作戦の中身を説明しても、コーリーさんの反応は今いちです。
「これじゃあ駄目ですかね?」
「さぁてねぇ……何もしないよりはマシなんだろうが、その程度で解決するならば、もうとっくに独り立ちしていそうだがねぇ……」
「あぁ、そう言われれば、そうですよねぇ」
コーリーさんの話では、これまでにもギリク以外の人間が護衛を務めたことはあったそうですが、金銭面の問題で折り合いが付かず、作戦が頓挫してきたそうです。
「なるほど、長期に渡って継続的に遠ざけておかないと意味が無いし、そうなると雇うためのお金を負担しきれなくなっちゃうのか」
「ミューエルも、ギリクが嫌いなわけではないが、生涯を共にする伴侶としては考えられないようだね」
ミューエルさんから見たギリクは、出来の悪い弟みたいな感じなんでしょうかね。
そう言えば、ギリクはミューエルさんをミュー姉って呼んでますもんね。
自分を一人の女性としてではなく、姉と呼ぶ男じゃ恋愛の対象にならないんでしょうかね。
お茶の効果でボンヤリとしていたら、裏口が開く音がしました。
うん、なんだか足音が怒ってる感じがしますね。
店に出て来たミューエルさんの尻尾がブンブン振り回されていました。
これは、激オコみたいですね。
「はぁぁ……もう駄目、あんな甘ったれ、もう知らない!」
「飲みます?」
飲みかけのカップを差し出すと、ミューエルさんは迷う素振りも無くゴクっと喉を鳴らすと、再び大きな溜め息をつきました・
「はぁぁ……それで、どうするの?」
「はい、僕の同級生、例のカズキとタツヤ、それともう一人を護衛に付けます」
居残り三人組と相談した内容を話すと、ミューエルさんは二つ返事でOKしました。
長期の継続など問題が無い訳ではありませんが、取りあえず明日から、ギリクを独り立ちさせる作戦を始める事となりました。
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