第166話 撃退

 朝から魔の森の訓練場で特訓しましたが、闇の盾の多重化は十三枚が限界でした。

 それ以上に増やそうとすると、全体が不安定になってしまうのと、魔力が一気に底を尽いてしまいそうに感じます。


 この特訓を何日も繰り返せば、もしかしたら魔力が増えたり、盾に使う魔力を効率化して枚数を増やせるかもしれませんが、それだけの時間的な余裕はありません。


「これで止められるかな?」

『ケント様、止められなくても良いのではありませぬか』

「えっ、だってグリフォンの動きを止めなきゃ、その後の攻撃が当たらないよ。『隷属のボーラ』が機能しなかったら、他の攻撃も当たらないんじゃないの?」

『仰る通り、ボーラの働きは重要ですが、盾が破られてもグリフォンを止める方法ならありますぞ』

「えぇぇ……盾が破られてもグリフォンを止める方法?」

『ケント様ならば可能なはずです』

「僕なら出来る方法……?」

『ただし、少々の特訓は必要でしょうな』


 ニヤリと笑みを浮かべたラインハルトが教えてくれた方法は、確かに僕にならば可能で、恐らくグリフォンにダメージを与えられる方法でした。

 今回、僕らはグリフォンを城壁の外で迎え撃つつもりです。


 例え『隷属のボーラ』が上手くいったとしても、グリフォンが巨体で暴れ回れば、街に被害が出てしまいます。

 それを防ぐために、城壁の東側にある草地で囮役のコボルトに動いてもらい、そこにグリフォンを墜落させるつもりです。


 つまり、グリフォンを建物の上ではなく、土の上へと落すのですが、ラインハルトの考えた作戦は、こんな感じです。

囮役のコボルト目掛けて襲い掛って来るグリフォンの目の前に闇の盾を展開します。


 闇の盾は三から五層に設定して、グリフォンが盾で視界を塞がれているうちに、コボルトの居た場所に土属性魔法で柱を立てる。

 グリフォンは、本来の地面の高さ目掛けて降下しているので、高さを増してしまえば柱に激突するだろうという目論みです。


 盾で動きを止められないならば、この方法は良いと思ったのですが、やってみると問題が出てきました。

 一番の問題は、瞬時に土を盛り上げなければならない事です。


 単純に土を盛り上げるだけならば、出来るのですが、それでは柔らかい土が盛り上がるだけで、強度が足りません。

 強度を上げようとすると、今度は時間が足りません。


『ケント様、問題ない……運び込めば良い……』

「えっ、運び込む……? あぁ、そうか、そう言う事か!」


 フレッドが言う方法は、あらかじめ柱を作っておいて、影の空間に置いておき、盾でグリフォンの視界を塞いでいる間に設置してしまう方法です。

 確かに、この方法ならば、予め強度の高い柱を作っておけますし、瞬時に設置も可能です。


 柱は、土から作るよりも強度が高そうなので、フレッドに頼んでダンジョン上の岩山から、5メートル四方で、高さが7メートルほどの立方体に岩を切り出してもらいました。


 こいつに激突すれば、さすがのグリフォンでもダメージを受けるでしょう……と思ったのですが、またまた問題発生です。


『ケント様、さすがに重たすぎますな』

「だよねぇ……」


 たぶん、500トン以上の重さがあるので、さすがのラインハルト達も瞬時に運ぶのは無理のようです。

 コロを使って、ロープで引いて……なんてやってる時間はありませんし、困りました。


『ケント様、上から落としたら良いのではありませんか?』

「あっ、そうか、その手があったか」


 早速、眷族総出で影の空間まで運び込み、そこからオークの群れに石を降らせた要領で、切り出した岩を落としました。

 と言っても、岩が落ちれば十分なので、落としたのは高さ8メートルほどからでしたが、凄まじい地響きがして、地面が揺れました。


『ぶははは、ケント様、これを天高くから降らせれば、どんな難攻不落の城でも一撃ですぞ』

「いやいや、そんな事やらないからね。こんなの城に落したら、どれほどの被害が出るのか考えただけでも恐ろしいよ」


 守備隊の建物すら壊すグリフォンですが、さすがに岩の固まりまでは壊せないでしょう。


 落すタイミングを計るために、五回ほどリハーサルをやってみましたが、謎の地響きでダンジョン近くの集落がパニックになっていたのは後から聞いて知りました。

 ごめんなさい、悪気は無かったんですよ。


 そろそろグリフォンが来る時間になったので、切り出した岩を影の空間に仕舞って、ヴォルザードの街へと戻りました。

 隷属のボーラの残りが出来ていないので、今日はグリフォンとは対決せずに見送る予定です。


 塔の上から街を眺めてみましたが、昨日までは、疎らではあるものの見掛けられた人影は全く見当たりません。

 時折、警戒の鐘の音が響くだけで、街はゴーストタウンのようです。


 昨日、三田が犠牲になった事を教訓として、家々のガラス窓にはカーテンが引かれ、内部の人影も見えないようにされています。


 うぉん、うぉぉぉぉん、うぉん、うぉん

 カンカンカン! カンカンカン! カンカンカン!


 今日も南西の森からコボルト隊の咆える声が聞こえて来て、警報の早鐘が鳴らされましたが、既に人影の無い街では反応する者もいません。

 上空に姿を見せたグリフォンは、ゆっくりと円を描きながらヴォルザードの上空を回り始めました。


 三周、四周しても、グリフォンは去っていきません。

 七周、八週と、しつこいぐらいに周回を重ねた後で、ようやく諦めたのか東の方向へと飛び去って行きました。


 グリフォンが飛び去って行っても、すぐには警報解除の鐘は鳴りません。

 息を潜め続けた街で動きが見えたのは、30分ほどが経ってからでした。


 建物の屋上に広げられていた幌布がモゾモゾと動きだし、守備隊の隊員が姿を表しました。

 彼らは、身体強化が得意な隊員で、視力を強化してグリフォンの様子を隠れて窺っていたのです。


 その彼らの視界からもグリフォンが消えたらしく、合図が送られ、ようやく警報解除の鐘が鳴らされました。


 カーン、カーン、カーン、カーン、カーン


 長閑に打ち鳴らされる鐘の音が響くと、街全体からホッと息を吐くように緊張感が薄れていくのが感じられます。

 それでもすぐに人が街に溢れた訳ではなくて、カーテンの隙間から外を覗い、おっかなびっくり空を見上げながら、少しずつ外に出て来たようです。


 数人が街を歩き始めると、それこそ堰を切ったように街には人が溢れました。

 商店は急いで店を開けて、少しでも売上を挽回しようと必死です。


「どうやら、今日は犠牲者を出さないで済んだみたいだね」

『そのようですな。グリフォンの行動範囲を考えれば、ヴォルザードに固執する理由はありませんからな』

「でも、東の方向に行ったってことは、ランズヘルトの別の街が狙われたって事じゃないの?」

『そうなりますが、それほどの範囲を我等だけで守る事は不可能ですぞ』

「だよねぇ……」


 魔の森の訓練場に戻って、グリフォン対策を進めようかと思っていた時でした。


 うぉん、うぉん、うぉん、うぉん、うぉん!


 街の周囲からコボルト隊の咆える声が響き渡りました。


『ケント様、上です!』

「戻って来たのか!」


 ヴォルザードの遥か上空から、グリフォンは既に降下を始めていました。


 カンカンカン! カンカンカン! カンカンカン!


 警報の早鐘が鳴り響き、ヴォルザードの街は悲鳴と怒号に包まれました。

 少しでも避難する時間を稼ぐために、十層の闇の盾を展開しますが、スピードに乗ったグリフォンは易々と突破して来ます。


「みんな迎撃の準備をしておいて!」

『了解ですぞ!』


 再び十層の闇の盾を、今度は少し間隔を広げて展開しましたが、それでもグリフォンは止まりません。


「コボルト隊は、逃げ遅れた人が居ないか見て回って!」

「わふぅ、分かりました、ご主人様!」

「ザーエ達は槍の準備!」

「心得ましたぞ、王よ!」

『ケント様、ボーラはどういたしますか?』

「もし止まるようならば使う。判断は任せる!」

『了解ですぞ!』


 既にハッキリと姿を確認出来るほどになったグリフォンの前に、三度目の十層の盾を展開しましたが、グリフォンは止まりません。

 止まりませんが、ほんの少しですが速度が緩んだように見えます。


 更に十層の闇の盾を展開すると、姿も大きく見えるようになったグリフォンが、今度はハッキリと速度が落ちたように見えました。

 そして、五度目の十層の闇の盾もグリフォンは突き破りましたが、もはや止まる寸前という速度になっています。


「ザーエ、投槍!」

「おぅ!」


 ザーエ達の投槍が殺到しますが、グリフォンは大きく羽を羽ばたかせて、槍を払い落としてしまいました。


 それでも、これまでのように易々と獲物を捕らえられなかった事で、戸惑っているようにも見えます。

 そこへ、守備隊や冒険者達の攻撃魔法が一斉に撃ち込まれました。


 ギャァァァゥゥゥゥ!


 耳障りな咆哮を上げて、グリフォンは羽ばたきを繰り返し、魔法を逸らしてしまいますが、魔法に混じって放たれた、大量の矢の数本がグリフォンの後肢に突き立ちました。


 僕も光属性の攻撃魔法で狙いますが、グリフォンは、まるで足場があるかのように空中を駆け、なかなか狙いを付けさせてくれません。


 グリフォンの体内に闇の盾を展開して、直接攻撃をしてやろうとも思ったのですが、相手の方が魔力が強いからなのか、それとも風属性の魔法を纏っているからなのか、思うように盾が展開できません。


 空中で攻撃魔法を逸らしながら、駆け回っていたグリフォンは、攻撃が手薄になった瞬間を狙って、建物の屋上に陣取っていた攻撃陣へと襲い掛かりました。

 鋭い爪を振るってグリフォンが急襲しましたが、タイミングを見計らっていたのはグリフォンだけではありませんでした。


『どぉりゃぁぁぁぁぁ!』

『しゃぁ!』

『しっ!』


 影の中から躍り出た、三体のスケルトンが一斉に愛剣と愛槍を振るいました。


 ギャァァァゥゥゥゥ!


 ラインハルトの愛剣グラムは鉤爪を振るう前脚を、バステンのゲイボルグの連撃は胴体を、フレッドの双剣レーヴァティンとダーインスレイヴは後肢を捉え、グリフォンの鮮血が宙に舞いました。


 ようやくグリフォンにダメージらしいダメージを与えられたものの、やはり風属性の魔法を纏っているからか、思ったほどのダメージは通っていないようです。

 それでも予想外の攻撃を受けたグリフォンは、宙を蹴って上空へと逃れました。


 更に宙を蹴って急激に方向転換をして、別の建物の屋上に居る攻撃陣を狙いますが、今度はザーエ達が待ち構えていて、至近距離から投槍での攻撃を食らわせます。

投槍は羽毛を散らした程度でしたが、グリフォンは、また上空へと逃れました。


 更に、守備隊や冒険者の攻撃が追い討ちを掛けると、グリフォンはグルグルと辺りを見回し、不意に南に向かって飛び立ちました。


 ギャァァァゥゥゥゥ!


 不快な響きの咆哮を残して、飛び去っていくグリフォンからは血が滴り落ち、戻って来るような素振りは感じられません。

 今日は凌ぎきったのでしょうかね。


『ようやく一矢報いた感じですな』

「今日は追い払えたのかな?」

『まだ油断は出来ませんが、おそらく……』


 グリフォンが遠ざかって行くにつれて、戦いに参加していた冒険者達からざわめきが起こり始め、やがてそれは雄叫びへと変わりました。


「おぉぉぉ! 追い払ったぞ!」

「グリフォンに勝ったぞ!」

「野郎、尻尾巻いて逃げて行きやがった!」


 大声を上げて騒ぐ冒険者が居る一方で、複雑な表情を浮かべている人達も居ます。

 実際、今日はグリフォンが逃げて行ったようですが、深手と言えるほどのダメージは通っていないように感じますし、こちらはヴォルザード総出で掛かって、ようやくという感じですからね。


 明日、もう一度対戦した時に、同じように追い払えるのかと聞かれたら、確実に出来るとは答えられません。

 たぶん、グリフォンの方でも、今日受けた攻撃に対しては何らかの対策をして来るような気がします。


「ラインハルト、『隷属のボーラ』は使えそうかな?」

『正直に申し上げて、かなり難しいですな。余程近付いた状況からでないと、弾かれるか、逸らされてしまって届かない気がします』

「今日考えていた、岩に衝突させる作戦は?」

『そちらも未知数ですな。『隷属のボーラ』より成功率は高そうですが、一発勝負で二度目はありませんので、ドノバン殿とかにも意見を聞かれた方が宜しいかと……』

「そうだね。報告のついでに相談してみるよ。コボルト隊には、夕暮れ時まで警戒を緩めないように言っておいて」

『了解ですぞ、ケント様はギルドですな?』

「うん、まずは領主のクラウスさんに状況を報告してくるよ」


 ギルドの執務室へと移動すると、クラウスさんは守備隊の隊員から報告を受けている所でした。

 その傍らには、心配そうな表情を浮かべたベアトリーチェの姿もあります。

 報告を終えた守備隊員が退室するのを待って、執務室へと足を踏み入れました。


「クラウスさん、どうにか今日は凌ぎ切ったみたいです」

「おうケント、お疲れさん、大活躍だったみたいだな」

「いえ、眷族のみんなと総力戦で挑んでも、追い払うのがやっとでした」

「ケント様、お怪我はありませんか?」

「うん、大丈夫だよ。僕は離れた場所から戦うスタイルだからね」


 歩み寄ってきたベアトリーチェを抱きしめて、無事を喜びあいました。


「何にしても、今日は犠牲者を出さないで済んだのは何よりだ」

「これでグリフォンが諦めてくれる……なんて思うのは甘いですよね」

「そうだ、明日からもしつこく来ると考えて準備しておかなければ、何人犠牲になるか分からんぞ」


 クラウスさんが言うには、三田が犠牲になった事で、グリフォンは建物の中に獲物が居る事を覚えた可能性があるそうです。


 確かに、今日のグリフォンの動きは、油断させておいて一気に上空から勝負を決めに来ていました。

 実際、何処かの建物を壊されれば、中に居る人は攫われていた可能性があります。


「高い建物の最上階には居ないように通達しておかないとだな」

「街の人達にとっても、大きなストレスの原因ですからね。何とか早めに討伐したいのですが……」

「討伐出来そうなのか?」

「いくつか方法を考えている段階ですが、まだ確実と言えるほどではありません」

「ほう、その方法ってのは?」


 クラウスさんの求めに応じて、切り出した岩に衝突させる方法とか、『隷属のボーラ』を使う方法とかを説明しました。


「なるほどな。ダメージを入れるためにはグリフォンが纏った風属性魔法を何とかしないと駄目だが、魔法を打ち消すための魔道具を付けるには、ある程度のダメージを与えないといけない……矛盾を抱えてるって訳だ」

「そうなんです。岩に衝突させる方法も、使えるのは一度きりだと思いますし、タイミングが外れれば、避けられて終わりですからね」

「魔道具も、悟られれば警戒されて、ますます使い難くなるってことだな」


 クラウスさんは、腕組みをして考え込んだ後で、おもむろに口を開きました。


「次だな。次にグリフォンが姿を現した時が勝負だな」

「明日は……姿を表しますかね?」

「来る。奴は、新たな縄張りを築こうとしているはずだ。だったら、その縄張りの中に、自分の思い通りにならない存在があるのを許せるはずはないだろう」

「グリフォンにとっては許せないでしょうけど、僕らの方が先に住んでいるのに、文句を言われる筋合いなんか無いですよね」

「その通りだ。みすみす俺達の街を餌場にするつもりはねぇよ」


 クラウスさんと話し合った結果、グリフォンを誘き出す場所は、魔の森に一番近い城門の前にしました。

 城門には防御用に弓兵や術士を配置する三層の回廊もあり、身を隠しながらの攻撃が出来るので、僕の眷族にプラスして攻撃力を増やせるからです。


 グリフォンにダメージが与えられ、『隷属のボーラ』が上手く作用すれば、一斉攻撃を仕掛けて討伐するつもりです。


「何にしろ、作戦の要になるのはケント、お前だ。決戦が明日でも大丈夫なように体調は整えておけよ」

「はい、眷族達と動き方やタイミングを確認したら、今日は早めに休むようにします」

「守備隊の方にはマリアンヌを通じて、冒険者の方はドノバンを通じて通達を流しておくから、お前はこのまま準備を進めてくれ」

「分かりました」


 クラウスさんとの打ち合わせを終え、今度はノットさんの魔道具屋へと移動しました。

 今日は、昨日のようにお客さんが詰め掛けておらず、むしろ店は閑散としていました。


「こんにちは、ノットさん」

「あぁ、いらっしゃいケントさん、今日は大活躍だったそうですね」

「えぇぇ、もう知ってるんですか?」

「近所のお喋り好きが、頼んでもいないのに色々と知らせに来るんですよ」

「あぁ、なるほど……でも、まだグリフォンを討伐した訳ではないので、勝負はこれからですよ」

「うちの魔道具はどうでした? 上手く働きましたか?」

「すみません、まだ今日は使うタイミングが無くて……それで、残りは出来上がってますかね?」

「はい、もう仕上がってますよ。工房へどうぞ」

「じゃあ、失礼しますね」


 工房では、ガインさんとイエルスさんは、手を休めて僕を出迎えてくれました。


「グリフォンを追い払ってくれたそうだな」

「僕だけの力ではないですよ。守備隊や冒険者達の力もあってです」

「謙遜するな、お前さんが居なければ、食い止める事も出来なかったんだろう?」

「まぁ、そうかもしれませんが、でも僕だけで追い払えた訳でもないです」

「ふん、妙なところが頑固だな……」


 そう言いつつも、ガインさんは少しだけ口元を緩めました。


「うちの魔道具は役に立ったのか?」

「すみません、今日は使うタイミングが計れませんでした」

「そうか、戦いに関しては素人だから無理にとは言わんが、役立てるタイミングが来たならば思い切り使ってくれ。もし駄目だったなら、もっと良い魔道具を作ってみせる。俺達は、魔道具でしか街に貢献出来ないからな。お前さん達を介して、俺達にも街を守らせてくれ」

「はい、分かりました。皆さんの思いと一緒に使わせていただきます」


 普段はポツポツとしか話さないガインさんが、珍しく雄弁に語った言葉には、ズシリとした重みがありました。


 ガインさん、イエルスさんの思いが詰まった『隷属のボーラ』は、きっと僕らに力を貸してくれると感じます。

 二人と固い握手を交わして、明日に備えるために下宿へと戻りました。

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