第112話 ランク格差

 朝一番に顔を出したギルドは、仕事を探す人でごった返す時間だというのに、妙な静けさに包まれていました。

 影の中から眺めてみると、カウンター前の広いスペースでは、二つのグループが言い知れぬ緊張感を持って対峙しています。


 片方は言うまでもなくヴォルザードに元々住んでいる皆さん、そしてもう一方は、仕事を探しに現れた同級生達でした。

 二つのグループの間は、2メートルほどの距離を隔てて、互いを観察しているようです。


「おい、どいつが魔物使いなんだよ……」

「分からねぇよ……みんな黒髪だぞ」

「女は違うよな……」

「女は……魔王の手付きじゃねぇのか、滅多な事すんなよ……」


 なるほど、どうやらヴォルザードの皆さんは、同級生と僕の見分けが付かないくて、みんな魔王か魔物使いに見えてるんですね。


「なぁ、めっちゃ見られてるよな……」

「お前、ちょっと行って来いよ……」

「いや、あの中に入って行くのは……」

「見習い仕事は、混雑の後でも大丈夫なんだよな?」

「なんか、歓迎されてなくね?」

「そりゃ鷹山とかが馬鹿やったんだから、当然だろ……」


 同級生は同級生で、どう溶け込んで良いのやら分からないといった感じですね。

 女子の中にはマノンが混じっていて、色々と説明をしているようです。


 これは、僕がみんなの緊張を解さないと駄目ですよね。

 二つのグループが対峙している真ん中に、闇の盾を出して表に出て、元気良く挨拶をしました。


「おはようございます! 皆さん、今日も一日元気に頑張りましょう!」


 その結果……。


「で、出たぁぁぁ! ま、魔王だ!」

「うわぁぁぁ! こんな所からぁ!」

「よせ、押すな、押すな!」

「痛たた、痛い、痛い、踏んでる、足、足!」


 突然、闇の盾から現れた僕に驚いた人達が、一斉に離れようとして大騒ぎになってしまいました。

 でもって……。


「この馬鹿者が……何やってる!」

「はい、すみません……」


 プラーン……っと、ドノバンさんに襟首掴まれて連行されています。

 あぁ、マノンちゃん、そんな呆れたような目で僕を見ないで……。


 連行されたギルドの訓練場には、リドネル、マール、タリクの三人が顔を揃えていました。

 そう言えば、掲示板の前に居ませんでしたね。


「あれ? みんなどうしたの? 戦闘講習?」

「いや……ドノバンさんが、割の良い仕事を紹介してくれるって言うから……な?」


 リドネルの答えにマールとタリクも頷いています。

 割の良い仕事って何でしょうね。

 そんなに割りの良い仕事があるならば、僕にも紹介してくれても良いと思うのですが。


「ケント、スカベンジャーの死骸を出せ」

「えっと……全部ですか?」

「全部だ。残らず、そこへ出せ」

「はい、了解です。ザーエ、ツーオ、カーメ、スーオ、ターラ。お願いできるかな?」

「心得ましたぞ、王よ」


 闇の盾を大きく出して、ザーエ達を呼び出すと、すぐに影空間に置いたスカベンジャーの死骸を運び出してくれました。

 僕がドノバンさんに襟首を掴まれて連行されるのを見て、何事だろうかと付いて来ていた同級生達は、巨大なGにしか見えないスカベンジャーの姿を見て、一斉に呻き声を上げました。


「うわっ、キモっ!」

「Gだ、G! あんなデカいのが居るのかよ、異世界ヤベぇ……」

「やだやだ、もう嫌だ、日本に帰りたい……」


 まぁ、あのフォルムを見たら殆どの日本人は、同じような反応を示すでしょうね。


「よし、お前ら、仕事の説明をする」

「は、はいっ!」


 ドノバンさんに声を掛けられて、リドネル達三人は、直立不動の姿勢で横並びに整列しました。

 てか、そろそろ下ろしてもらえませんかね。


「このスカベンジャーを解体して、背中の殻を外し、魔石を取り出せ」

「えぇぇ……これ、バラすんですか……?」


 さすがのリドネル達も、揃って顔を顰めました。

 やっぱりヴォルザード育ちでも、このフォルムは生理的に無理だよね。


「なんだ、嫌なのか?」

「スカベンジャーは、ちょっと……なぁ?」


 リドネルの問い掛けに、マールとタリクも小さく頷いて見せました。


「一匹の解体に手間賃を10ヘルト払う。最初は手間取るだろうが、慣れれば鼻歌まじりで作業しても一日百匹以上こなせるはずだぞ、それでも嫌か?」

「10ヘルトが百匹……一日千ヘルト!」

「やろう、リドネル!」

「やります! やらせて下さい」


 手間賃を聞いた途端、リドネル達の表情が一変しました。


「よし、最初に何匹いるのか数えろ」

「はい、分かりました!」


 リドネル達は、意を決してスカベンジャーの死骸の山へと向かって行きました。


「ケント、こいつは一匹10ヘルトで買い取る。それでいいか?」

「はい、僕は値段は良く分からないので、お任せします」


 リドネル達が数えると、スカベンジャーは1846匹も居ました。

 つまり、僕には18460ヘルトがギルドから支払われる事になります。


 リドネル達三人にも、同じ金額が支払われる事になるのですが、それは、この死骸の山を全て解体し終えた後です。

 さっきのドノバンさんの話からすれば、三人掛かりでも六日間も掛かるはずですから、何だか僕は楽して儲け過ぎのような気がしてきました。


「よし、そこに用意した手斧を使って殻の外縁を割っていけ。グルっと割り終えたら頭のところで切り離し、隙間にナイフを突っ込んで殻を外せ。殻を外せば、背中側からでも魔石の場所は一目で分かるから、回りを抉って取り出せ。外し終えた死骸はこっち、殻と魔石は綺麗に洗ってまとめておけ」

「はい、分かりました」


 リドネル達の作業を見守ったのですが、裏返しにして殻の縁を割っていくのですが、足が十本もある巨大Gのビジュアルは、それはもう鳥肌ものです。

 さらには殻をグルっと割っている最中から白っぽい体液が漏れ出し、首の所で切り落す時には、どうやったって飛び散ります。


 リドネル達も、ぐぇぇ……とか、うぇぇ……とか呻き声を上げ続けています。

 ただ、それでも手を止めようとしない辺りは大したものだと思ってしまいます。


 こんな大変な作業を一日やっても一人で稼げる金額は、僕が捨てるつもりでいた死骸を売り払った金額の十八分の一です。

 一日千ヘルトという金額は、僕が過去にやったリーブル農園の仕事やガーム芋の倉庫の仕事に比べれば高額の仕事なんですが、それでも何だか後ろめたい気分になってしまいますね。


「うぇぇぇ……Gの解体作業とか無理、無理、無理……」

「行こう、あんなの見てられねぇよ……」

「キモっ、キモ過ぎだよ、良くあんな仕事出来るよな……」


 解体作業を見守っていた同級生達の言葉で、更に申し訳無い気分なります。


「あの……ドノバンさん」

「なんだ。おぅ、吊るしっぱなしだったか……」

「はい、それもそうなんですけど、僕も手伝った方が良いですかね?」

「何を言ってるんだ、お前は」

「いや、だって、僕だけ楽しすぎのような……」

「お前は馬鹿なのか。こいつらは、いずれパーティーを組んで冒険者として活動しようって考えている連中だぞ。解体作業は一生付いて回るものだ。例えどんな魔物だろうと、顔色一つ変えずに解体出来なきゃ冒険者なんかやってられんぞ」

「なるほど……」


 言われてみれば、リドネル達が冒険者として魔物を討伐するようになった時には、僕みたいに魔石を取り出してくれる眷属が居る訳ではないので、自分達で獲物から魔石を抉り出す必要があります。


「魔物と戦う危険も冒さずに、解体の練習が出来て、その上手間賃まで手に入る。充分割りの良い仕事だろう」

「そうなんですけどね……何て言うか稼ぎの額が……」

「ふん、Aランクの冒険者とFランクの冒険者が同じ稼ぎである訳なかろう。高ランクの冒険者の稼ぎが悪かったら、上のランクを目指す奴なんか居なくなっちまうぞ。稼ぎたかったら腕を磨いて、実績積んで、ランク上げて、稼げる仕事が出来るようになる……それが冒険者って稼業だ」


 ドノバンさんは、僕だけでなく見物している同級生にも話しているようですが、同級生達は面白くなさそうな顔をしていますね。

 まぁ、ラノベやアニメの中では、異世界に行って魔法が使えるようになれば、冒険者として魔物を狩って稼げるというのが当然の図式になっています。


 同級生にしてみれば、ギルドに登録してカードを作ったんだから、武器を携えて狩りに行きたい、ダンジョンに潜りたいと思うのが心情というものなのでしょう。

 ですが現実は、ダンジョンに潜るどころか城壁の外に出る事すらも侭ならない状態ともなれば、面白くないのかもしれませんね。


 リドネル達に作業後の片付けの指示をして、ドノバンさんも自分の仕事へ戻るようです。


「ケント、指名依頼の金は、ダンジョンの状況を確認した後で支払うが、そっちも口座で構わんな?」

「はい、結構です」

「ならば、他に何も無ければ自分の仕事に戻って構わんぞ」

「はい、あっ、ダンジョンで鉱石を一つ掘り出したんですけど、鑑定とか買い取りってギルドでやってもらえるんですかね?」

「勿論だ。極大発生以後、鉱石類の持込みが途絶えてるから、今なら良い値段がつくかもしれんぞ。買い取りカウンターに持って来い」

「はい、分かりました」


 ドノバンさんの後に続いてギルドの中に戻ると、同級生達もゾロゾロと付いて来ました。


「テベス、鉱石の買い取りだ」

「はい? ダンジョンは封鎖中じゃ……あぁ、ケントさんですか、なるほど……」


 ドノバンさんに声を掛けられてカウンターへ出て来たテベスさんは、三十代後半ぐらいの小太りでニコニコと人の良さそうな男性でした。


「では、こちらに置いてもらえますか?」

「はい……えっと……ラインハルト、お願い」

『ぶははは、鍛え方が足りませんな、ケント様』


 抱えきれない程の大きさがある鉱石を、僕が持ち上げられるはずもありません。

 闇の盾を出して、ラインハルトに影空間に置いておいた鉱石を運んでもらいます。


「なっ……待った! ちょっと待って下さい。それを置かれるとカウンターが壊れるかもしれないので、こっち、こっちの秤の上にお願いします」


 ラインハルトが抱えた鉱石の大きさを見て、テベスさんは慌ててカウンターの扉を開けて、中に置かれている大きな秤を指差しました。

 眷属の誰かが気を利かせてくれたらしく、鉱石の泥は綺麗に洗い流されています。

 鈍い銀色の光を放つ鉱石は、かなりの重量があるようです。


「ケントさん、これ銀鉱石ですよ。それも、かなり純度の高いものです」

「えっ、これ銀なんですか?」

「はい、私は鉱石の鑑定を専門にしてますので、間違いないです」


 テベスさんは、土属性の術士で、鉱物の鑑定を専門に学んできた方だそうです。

 勿論、ダンジョンの近くにあるギルドの出張所にも鑑定の出来る方が居るそうなんですが、ヴォルザードでの最終的な鑑定を行うのはテベスさんの仕事だそうです。


「これだけの大きさの銀鉱石は、めったにお目に掛かれませんね。これは勿論、ダンジョンからですよね?」

「はい、昨日、ダンジョンで指名依頼を行っている時に、天井近くで光って見えたので持って来てみたんです」

「なるほど、結構高い位置だったんじゃないですか? 低いところのものは、土属性の探索が出来る者ならば反応で探れますし、これだけの大きさを見逃す事もないでしょうからね」

「はい、確かに二階の屋根ぐらいの高さでしたね」


 鉱石を量り終えたテベスさんは、数字を紙に書き込んで計算を始めました。

 重量に銀の相場価格を掛けているのでしょうね。


「そうですね……69万ヘルトでいかがでしょう?」

「えっ……69万ですか?」

「ご不満でしょうか? 今は鉱石の価格が上がっているので、いつもよりは良い値段で計算させていただいていますが……」

「いえいえ、そうじゃなくて、予想外に高額だったもので……はい、その価格で結構です」

「では、こちらの書類にサインをお願いします。代金は口座でよろしいでしょうか?」

「はい、口座の方に入れておいて下さい」


 何だか、恵まれすぎて怖くなってきます。

 何気なく掘り出して来ただけで、リドネル達の二年分ぐらいの稼ぎになっちゃってます。


『ぶははは、さすがケント様、ダンジョンで活動されても一流になれますぞ』

『いやいや、こんなのビギナーズラックだからね。毎回こんなの出て来ないでしょ』

『いやいや、そうとは限りませんぞ。高い天井付近を重点的に狙えば、分かっていても手が届かずに見逃されている鉱石とかが、まだまだ眠っていそうですぞ』


 そう言われると、確かに僕らの特技を活かせば、ダンジョンでも活躍出来るのではと思えてきてしまいます。

 行くにしても、戻って来るにしても、あっと言う間ですので、面倒事が片付いたらダンジョンで活動するのも悪くないかもしれませんね。


 ふと周りを見回すと、何だか微妙な表情を浮かべて同級生達が銀鉱石を眺めています。

 と言うか、朝の混雑は既に下火になっていますし、女子達の姿はありません。


 さっさと仕事を決めないといけない時間じゃないのかなと思っていたら、同じクラスの長谷川君が話し掛けてきました。

 長谷川君は、鷹山や新旧コンビのように目立つ存在ではなく、クラスでは僕と同じくモブポジションです。


「なぁ国分、その石、69万ヘルトって言ってたよな?」

「うん、そうだけど、どうかした?」

「1ヘルトって大体10円ぐらいになるって聞いたけど、そうすると、690万円ってことか?」

「まぁ、そんな感じだね」

「さっきのデカいGの死骸も売れたんだよな?」

「うん、18000ヘルトぐらいでね」

「全部で700万円以上ってことかよ……」


 いや、指名依頼の達成が確認されれば、更に130万ヘルトが振り込まれるので、日本円に換算すると総額で2000万円以上の稼ぎになりますが、訂正するのは止めておきましょう。


「何かさぁ……国分一人が稼ぎ過ぎじゃね?」

「確かに、僕が一人で使うには大き過ぎるぐらいの金額だけど、僕らにお金が必要な事が起こったら、現状では僕が負担するしかないし、二百人で頭割りしたら一人3万5千円程度だよ。僕らは言ってみれば貯金ゼロの状態なんだからさ、ぶっちゃけこの程度の金額じゃ安心は出来ないよ」

「そうか……貯金って考えたら俺らの手持ちはゼロなんだよな……そりゃヤバいな」

「そう言えば、先生達は?」

「あぁ、城壁工事の方に行ってる。世話になってるから、いくらかでも街に貢献するんだって……」

「なるほど……」


 保健体育の加藤先生は良いとしても、小田先生、中川先生、古館先生は明日は筋肉痛で動けなくなりそうですね。


「で、仕事しないの?」

「うーん……何やったら良いか……てか、俺らなんかに出来る仕事あんの?」

「とりあえず、掲示板を見てみたら?」

「うん……てかさ、日本から生活支援してもらうとか出来ねぇのかな?」

「出来なくも無いだろうけど、日本に戻れるのは何ヶ月先か、何年先かは分からないよ。それまで何もしない状態ってのは、さすがにヤバくない?」

「そうなんだろうけどさ……」

「とりあえず、バイト感覚でやってみたら? 見習いに行ったからって、ずっとその仕事をやらなきゃいけない訳じゃないしさ」


 なかなか重たい腰を上げたがらない長谷川君達を掲示板前へと誘導して、仕事の受け方を説明して、やりたい仕事、出来そうな仕事を選んでもらいました。

 この時間に残っているのは、見習い仕事か難易度の高い仕事ばかりで、当然受けられる仕事は見習い仕事に限られてしまいます。


 もっとも、早い時間だったとしても、今の長谷川君達が出来る仕事は見習い仕事ぐらいでしょうね。

 求人票を取って、長谷川君達がカウンターに行くと、ギルドのお姉さんが満面の笑みで受付をしてくれました。


「少し時間が遅くなってしまっているので、日当は割引になってしまうかもしれませんが、皆さん頑張って下さいね」


 同級生の一人が下心たっぷりに尋ねていたのを横で聞いていたのですが、ギルドのお姉さんはフルールさんと言うらしいです。

 熊獣人さんなのでしょうか、二十代前半ぐらいの大人っぽい美人ですが、丸っこい耳がひょこっと生えているの可愛らしく見えます。


 ギルドの制服の胸元が凄く窮屈そうに見えるフルールさんから応援されて、長谷川君達は鼻の下を伸ばして、スキップしそうな足取りで教えられた仕事場へと出掛けて行きました。


 やっぱり異世界に来たら魔物の討伐やダンジョンの探索も楽しみだけど、ギルドの綺麗なお姉さんと仲良くなるイベントは絶対に外せませんよね。

 全員が仕事に向かったのを見届けて、僕もラストックに移動しようかと思っていたら、フルールさんに呼び止められました。


「ケントさん、ちょっとよろしいでしょうか?」

「はい、何でしょうか……?」


 いよいよ僕の実績も名前も売れて来たので、ギルドのお姉さんとムフフなイベントが発生しちゃうようですね。

 いやいや、参りましたね、デートのお誘いでしょうかね。

 委員長やマノンにバレたら困りますよねぇ……はっはっはっ……。


「ケントさんが付いていらしたのに、こんな時間までモタモタされていては困ります」

「へっ……えっと、みんなの事でしょうか?」


 想定していたのとは違う棘のあるフルールさんの口調に、ちょっと面食らってしましました。


「今、何時だと思っていらっしゃるんですか? どこの仕事場でも、とっくに作業に取り掛かっている時間ですよ。こんな時間に見習い仕事をさせてほしい……なんて言ったら、良い印象を持たれると思いますか?」

「いえ、思いませんけど……あんなに笑顔で頑張ってって……」

「当然です。ただでさえ足りない意欲を削ぐような事を言える訳ないでしょう。女子の皆さんは手際良く仕事を探して出掛けていきましたよ。男子の皆さんもキビキビと仕事に取り組むように、良く言っておいて下さい」

「はい、すみませんでした……」


 えぇぇ……僕だけ扱いが酷くないですか?

 デートのお誘いとか、ムフフなイベントとかは……。


「まだ何か御用がおありですか?」

「いえ、特には……」

「では、お引取りいただいて結構ですよ」

「はぁ……失礼します」


 フルールさんに、取り付く島も無く追い払われちゃいましたよ。

 あれぇ……おかしい、何かおかしいよね。


 これだけ実績残して、ランクもAまでアップして、指名依頼とかもバリバリこなしちゃって、かなりの高額所得まであるって、ギルドのお姉さん達なら知っているはずなのに……。


 これって、あれですかね? ドノバンさんにプラーンってされてるせいですかね?

 だとしたら断固として待遇の改善を要求……なんて出来ないですよねぇ……。

 どうやらギルドのお姉さんとのイベントは、僕には発生しないようです。

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