第50話 発覚
皆さん、こんばんは、ケントです。
今、僕はラストックの委員長の部屋で、正座をさせられています。
「さぁ健人、きっちり説明してもらいましょうか」
はい、バレました。マノンの事も、ベアトリーチェの事もです。
バスタイムを覗いていた件は許されていたんです。
だから、みんな無事にヴォルザードに到着したと知らせながら部屋に出ると、また委員長はハグしてくれたんですよ。
でもその途端、委員長は、すんすんと鼻を鳴らし始めたんです。
「右と左で匂いが違う……?」
さーっと音を立てて、血の気が引いて行きました。
その時まで、マノンとベアトリーチェの香水の事なんか全く頭に残っていませんでした。
そう言えば2人とも、香りは違えども、女の子らしい甘い香りを漂わせていましたね。
ハグしてきた委員長が、その香りに気付かないはずがないですよね。
「一体どういう事なのかしら? 御出迎えしてくれる女の子が2人もヴォルザードに居るの?」
「いや、その、これはですね……」
「両側から密着されないと、そんなに移り香はしないはずよね?」
委員長は満面の笑みを浮かべ、口調こそ優しげですが、目は全然笑っていませんし、言葉には絶対零度の冷たさが含まれています。
「マノンは、ギルドの講習で知り合って、小林さん達が街に馴染む手伝いをしてもらっていて……」
「へぇ……それの何処に健人と密着するようになる要素があるのかなぁ?」
「ベ、ベアトリーチェは、ヴォルザードの領主さんの娘で、腐敗病……日本で言うところの盲腸からの腹膜炎で、命が危ういところを治療して……」
「ふ~ん……治療とか言って、エッチな事をした責任を取れとか言われてるんじゃないの?」
「いや、そんな事は全く……無くも無いかもしれないけど……」
うぅぅ、委員長のジト目が怖いです。
委員長が毛布に包まっているぐらい部屋は冷えているはずですが、嫌な汗が止まりません。
「私達が、ここで苦しんでいる間に、健人はヴォルザードで可愛い女の子と仲良くなってたんだね」
「い、いや、僕も遊んでいた訳じゃなくてですね……」
「そうね、確かに救出作戦を進めてくれていたけど……女の子の事は一言も教えてくれなかったよね?」
「それは、その……2人と距離が縮まったのは最近と言いますか……」
「へぇ……それじゃあ健人は、こうして私と2人の時間を過ごしながら、別の女の子とも距離を縮めてたんだね」
「いや、ベアトリーチェは領主さんの娘だから邪険には出来ないし……」
「じゃあ、もう1人は?」
「マノンは、そう、小林さんと桜井さんがけしかけたりして……」
「ともちゃんと、あっちゃんに責任を押し付けるの?」
「いえ、そんなつもりは……全ては僕の不徳といたすところで……」
ちょっとエルナの帰りが遅くないかな。
いつもだったら、もう戻ってきちゃったのかと思うぐらいなのに、今日に限って何時まで経っても戻って来ない気がするんですけど。
「それで……健人はどうするつもりなのかなぁ?」
「ど、どうすると言いますと……?」
「誰を選ぶのかな? まさか、異世界だからハーレム作っちゃおう……なんて考えてるんじゃないよね?」
「め、め、め、滅相も無い、ハ、ハーレムなんて、そんな事は……」
「考えちゃってるんだね?」
「いや……その……ちょっとだけ……」
「はぁ……これだから男子は……」
すみません、ごめんなさい、調子こいて、スケベ心全開で浮かれてました。
「はぁ……」
委員長は、もう一度大きな溜息をつくと座っていたベッドから立ち上がりました。
あぁ、いよいよ処刑の時間なんですね。
「とりあえず……執行猶予を与えます」
「は、はい……?」
「その代わり……」
委員長は、僕の背中に腕を回し、ギューっと抱き付いてきます。
「その代わり、健人とこんな事しちゃう私が居る事を、ちゃんと2人に報告しておくこと」
「えぇぇ……そ、それは、ちょっと……」
委員長は、僕の両方の頬にキスしてきました。
「先送りするつもりなら、私がヴォルザードに着いた時に、大変な事になっちゃうかもしれないよ」
「うぐぅ……わ、分かりました……」
「それと……絶対に負けないから……って伝えておいてね」
「ひゃい……」
「さぁ、エルナが戻ってくるまで治癒魔術を掛けて」
「はい……」
委員長の体重が乗っているので、足がめちゃめちゃ痛いですし猛烈に痺れてます。
でも、重いなんて言ったらプチっと殺されそうなので、引き攣った笑みを絶やさずに治癒魔術を流しましたよ。
その後、エルナが戻って来たので、ようやく委員長から開放されたけど、出された宿題が重たいです。
『ケント様……ハーレムは1日にしてならず……』
『いやいや、ハーレムなんて夢のまた夢にしか思えないよ……』
偵察してきたフレッドの話では、今回の50人の救出は、カミラにとっても大きな誤算だったようです。
召喚した200人の4分の1が居なくなってしまったのですから、それは誤算ですよね。
面白いのは、騎士達は奇妙なスケルトンに襲われたのではなく、オークメイジの群れに襲われたと報告しているそうです。
オークメイジとは、原始的な魔術を使うオークの上位種で、強さの指針は普通のオークの倍とされています。
たぶん、スケルトンに眠らされて、50人の奴隷を成す術も無く連れ去られたなどとは報告出来ないので、騎士達が口裏合わせをしたのでしょう。
全員が殺されて、食われてしまったと報告しても、カミラ自身が現場に出向くなど有り得ないので、嘘の報告でも話さえ合わせておけば問題ないと思ったのでしょう。
今回、へなちょこ勇者の鷹山も死んだ事になっていますが、カミラは残念に思っていないどころか、むしろ厄介払いが出来て喜んでいるようです。
鷹山の世話していたシーリアは駐屯地には居るようですが、豪華な部屋ではなく使用人用の小部屋に押し込められているそうです。
カミラ曰く、別の仕事をさせるかもしれない……という話ですが、何だか凄く嫌な感じがします。
ラストックに残っている同級生達の様子も覗いてみたのですが、絶望的な空気が漂っていました。
「もう無理だろう……日本になんか帰れねぇよ……」
「鷹山まで帰って来ないんだぜ。性格はあれだけど、あんな凄い魔術が使えるのに……」
「褒美なんていらねぇから、今すぐ帰してくれよ……」
「いや、鷹山が死んだんだから、俺達でシーリアちゃんを……」
「やめろよ……でも、チェリーのままで死ぬのはなぁ……」
カミラの話や男子達の囁きを聞いていると、どんどん予想が悪い方向へと進んで行きます。
僕の悪い予想が的中しないように、誰かに見張らせて、場合によっては強制介入した方が良いのでしょうか。
一番良いのは早く全員を救出してしまう事なんでしょうけど……問題山積ですよ。
とりあえず、下宿に戻って寝ましょう、さすがに疲れました。
朝が早いアマンダさん達は既に眠っているようなので、影移動で直接部屋に戻りました。
3日ぶりに戻った我が家は、やっぱり落ち着きます。この手を伸ばせば、すぐに壁に届く絶妙の狭さが良いのですよ。
「ふぅ……明日は、みんなの登録に立ち会って。それからリザードマンを探しに行こうかなぁ……」
『ケント様、宿題をお忘れですぞ』
ラインハルトの指摘に思わず頭を抱えてしまいます。
『ぐぁぁ……そうだよ、マノンとベアトリーチェに委員長の話をしないと……って、どうやって切り出せば良いんだよぉ……』
『ぶははは、ですから、文句を言うなら接吻で口を塞いで、俺様について来い! それで万事解決ですぞ』
『そんな訳ないじゃん……うぅぅ、ビンタの2、3発は覚悟しといた方が良いかな……』
『ところでケント様、リザードマンの眷属を増やされるおつもりですかな?』
『うん、そのつもりだけど、どうかした?』
『王よ、我等は水辺に潜む故に、探し当てるのは困難ですぞ』
『あっ、そうか……それは考えてなかったや』
ザーエが言うには、リザードマンは普段は殆ど水の中で暮らしていて、襲撃のあった日は雨を味方にして大きな狩りをしていたのだそうです。
『うーん……倒す相手が見つからないんじゃ倒しようがないもんね』
『ケント様、残りの御学友は約150名、馬車5台に分乗させるならば、ザーエ達だけで充分かと』
『そうか、そうだよ、別に馬車には25人しか乗れない訳じゃないもんね』
『ですが、そうしますと警護が手薄になる可能性がありますな』
スケルトンとアンデット・リザードマン、合計8体居れば、相当な魔物にも対抗できるはずですが、コボルトやゴブリンなどの小型の魔物が数千匹単位で押し寄せて来た場合には、突破を許す可能性があるそうです。
『数千匹って……さすがにそんな数は……』
『ケント様、過去には数万を越えるゴブリンが押し寄せ、大きな被害が起こった事もありますぞ』
『えぇぇ! 数万って……そんな数はさすがに厳しいよね』
『ですが、そこまでの大量発生をするのは、ゴブリンかコボルトぐらいですぞ』
ラインハルトが言うには、例え数万のゴブリンと相対しても負けないだろうが、討ち洩らしたゴブリンに同級生達が襲われてしまうそうです。
強力な武器が並んでいても、隙間から敵が侵入してしまう感じですね。
『えっと……じゃあ、どうすれば良いのかな?』
『隙間が出来ないほどに強力な武器を並べるか、隙間を埋めるような小回りの効く武器を増やすかでしょうな』
『ラインハルトの口振りだと、小回りの効く武器がお薦めって事だよね?』
『いかにも、同じ武器ばかりでは応用が利きませぬ』
『って事は、ゴブリンかコボルトみたいな小型の魔物をアンデッド化して眷属にすれば良い?』
『そうですな、それならば集めるのも楽ですし、力が足りない部分はケント様が強化すれば問題無いかと……』
『なるほど……ラインハルト達やザーエ達の周りを素早く動き回る存在か……うん、そうしよう』
ゴブリンかコボルトならば、魔の森に入れば簡単に見つかるので探す手間も要りませんし、数も揃えられます。
ラインハルト達が統率できる軍団を作るのも、良いかもしれません。
少し多めに集めて、色んな場所に警報装置のように配置しておくのも良いかもしれません。
『良し、ラインハルト達が動かせるように5匹ずつ40匹、その他に10匹、計50匹の軍団を作ろう』
『方針は決まりましたな、ではケント様、そろそろお休み下され』
『そうだね、じゃあ、いつものように起こしてね』
『心得ましたぞ』
ベッドに横になると、たちまち眠りの世界へと引き込まれ、あっと言う間に朝がやって来ます。
ラインハルトに起こされて部屋のドアを開けると、美味しそうな匂いが階下から漂ってきました。
「おはようございます、アマンダさん」
「あぁ、おかえりケント、昨日は遅かったのかい?」
「はい、みんなを宿舎に案内して、それから報告やら何やらで、少し遅くなりました」
「ふーん……一体どんな報告をしてたんだかねぇ……」
アマンダさんは、ニヨニヨと笑いを浮かべています。
たぶん、お客さんから、マノンとベアトリーチェの話を聞いたんでしょうね。
「ケントも隅に置けないわよねぇ……」
「メリーヌさん?」
「うーっ……いやらしい、エロケント!」
「ぐはっ、そんなんじゃ……無くもない事もないのかなぁ……」
美味しい朝食を食べながらも、アマンダさんとメリーヌさんの生暖かい視線と、メイサちゃんのジト目が痛いです。
超ショックを済ませ身支度を整えたら、みんなと合流します。
「アマンダさん、行ってきます」
「ケント、夕食はどうするんだい?」
「たぶん、戻って来られると思うんですが、今日もあちこち動き回る予定なんで……」
「そうかい、まぁ、何かしら食べるものはあるから、戻って来たら用意してあげるよ」
「ありがとうございます、助かります」
「あぁ、気を付けて行っておいで」
「はい、いってきます」
マノンとベアトリーチェに説明しないといけないのですが、それよりもまずは、みんなの登録を済ませてから、当座の生活費を配らないといけません。
守備隊の宿舎へと出向くと、門番の隊員さんからは例によって敬礼されちゃうんですが、今朝はニヨニヨとした視線のオマケ付きです。
そりゃあ昨日の騒動の後ですから、仕方無いですよねぇ。
登録の手続きをするのに借りた会議室には、もうドノバンさんとオットーさんの姿がありました。
「おはようございます、ドノバンさん、オットーさん、今日はよろしくお願いします」
「こっちは何時でも良いぞ、始めるか?」
「はい、すぐに全員を集めます」
既に集まって来た同級生に呼びに行かせて、全員を会議室に集めました。
登録を済ませている5人も、この後の買い物の案内があるので同席しています。
全員が集まった時点でドノバンさんが壇上に上がり、話を始めました。
「ヴォルザードのギルドで纏め役をやってるドノバンだ。最初に言っておく事がある、耳の穴をかっ穿って良く聞いて忘れるな」
ギロリとドノバンさんに見回され、同級生達はゴクリと生唾を飲み込んで姿勢を正しました。
「即戦力として役に立たない、仕事を教えたとしても使えるようになる頃には元の世界に戻ってしまうかもしれない……そんなお前らは、はっきり言って厄介者だ」
同級生の何人かは、反抗的な目でドノバンさんを睨みましたが、ギロリと睨み返されると途端に目を伏せてしまいます。
そりゃ迫力も年季も経験も違い過ぎるからね。
「そんな厄介者をヴォルザードが受け入れる理由は、ケントに頼まれたからだ」
今度は全員の視線が僕に向けられて……うん、居心地悪いですね。
「ここに来る途中にリザードマンの群れに襲われたそうだから分かっているだろうが、ケントが保有する戦闘力は尋常じゃねぇ。 そこに今度は5頭のアンデッド・リザードマンも加わったそうだからな、正直に言って、ヴォルザードの全戦力をぶつけても敵わないだろう」
何だか、同級生達が僕を見る目が変わりましたね。
何と言うか、危険人物を見るような目です。
「先日、ロックオーガの群れがヴォルザードに押し寄せて来た時、俺は相当な死傷者が出ると覚悟したが、結果として死者どころか1人の怪我人も出さずに済んだ。 全てはケントが居てくれたおかげだ」
「い、いやぁ、全部ラインハルト達がやってくれた事ですし……」
何だか、こんなにドノバンさんから持ち上げられると後が怖いですよね。
「ケントはヴォルザードにとって盾であり矛でもある。 魔の森が活性化している現状で、ヴォルザードはケントを失う訳にはいかん。 だから、頼まれれば厄介者でも受け入れる。ただし、貴様らがヴォルザードの秩序や治安を乱すというならば容赦はせん。ギルドの登録カードを取り上げて、街の外へと放逐する。 身分証も無し、頼る者も無しで、生きて行けると思うならやってみろ」
たぶん、同級生の心中には反発心が渦巻いていると思うけど、ドノバンさんの言葉は全く持って正論だし、逆らうだけの実力は僕らには無いよね。
正直、5人の時と違って人数が多いので、トラブルを起こす者が出るんじゃないかと心配だったけど、ドノバンさんに釘を刺してもらったから大丈夫でしょう。
「ケント、お前から言っておく事は?」
「はい、えっと……まず救出作戦なんですが、みんなの中からメンバーを選抜して手伝ってもらおうかと思ってたんですが、アンデッド・リザードマンのような眷属を増やして、電撃戦で終わらせてしまおうかと思っています」
「おいおい、ちょっと待てよ、俺らの訓練はどうなんだよ」
「うん、八木達には御者の訓練をしてもらったんだけど、馬じゃなくて、アンデッド・リザードマン達に曳いてもらった方が、休憩とか補給の心配も要らないし、そもそも操作する必要も無いし、危険も少ないと思うんだ」
「そりゃそうかもしれないけどよ、折角訓練したのに……」
「でも、こっちに居る間は馬が扱えた方が便利だし、仕事の幅も広がると思うよ」
「じゃあさ、私達は訓練を続けても良いの?」
「そうだね、希望者が居れば訓練出来るように頼んでみるよ」
「やった、乗馬とか日本に戻ったら出来ないもんね、あっちゃん続けよう」
なるほど、確かに乗馬体験だと考えると日本ではお金も掛かるし、スクールに通う手間も掛かるもんね。
「それじゃあ、登録を済ませてもらったら、当座の生活用品とかを買うためのお金を1人3千ヘルトずつ配るからね」
「ちょっと待て、昨日は1人5千ヘルト配るって言ってただろう、それに、八木達には1万5千ヘルト配ったって言ってなかったか? ちょっと不公平じゃないのか」
自分で稼いだ金でもないのに、何を言い出してるのかな、このへなちょこ勇者は。
「うん、でも3千ヘルトでも大丈夫だって、マノン達からアドバイスされたし、宿舎や食事の経費は僕が払っておくから、やり繰りは出来るはずだよ」
「それにしたって、八木達の5分の1っていうのは……」
「金が欲しけりゃ自分らで働け。お前らでも出来る仕事はいくらでもあるぞ」
まだ何か言いたげだった鷹山ですが、ドノバンさん相手に駄々を捏ねられるはずもなく、大人しく登録の列に並びましたね。
その鷹山は、魔力の強さでEランク、他のみんなはFランクのカードを手にしました。
なるほど、どんなに魔力が強くてもEランク止まりというのは本当なんですね。
で、一人だけEランクのカードを手にしたのに、また鷹山がゴネ始めましたよ。
「ちょっと待ってくれ、僕ほどの魔力でEランクというのは変じゃないのか?」
「魔力が強かろうが、経験や実力も無しに森やダンジョンに入れば死ぬからな」
オットーさんは、いつも通りあっさりと拒否しましたね。
「いや、でも、僕ほどの魔力があれば……」
「ギルドのランクは飾りじゃない。いくら喚こうが実績を積まない限りランクは上がらんぞ。 それに、実績さえ残せば、本人が望まなくてもランクは上がるもんだ」
あぁ、確かにそうですよね、いきなりBランクとか無理ありましたよね。
「国分、お前何ランクなんだ?」
「えっ、僕はBだけど……」
「Bだと、ハズレ判定だったお前がか?」
「いや、それは、あの水晶球の誤作動というかイレギュラーの結果だし」
「くそっ、分かった。すぐにお前なんか追い越してやるからな……」
なんか、やられ役みたいな捨て台詞を残して出て行こうとしてるけど、まだ生活費配ってないけど良いのかな? あっ、戻って来た。
「か、金よこせ……」
「はいはい、無駄使いしないでよね」
「う、うるさい、分かってる……」
うわぁ、顔真っ赤になってるし、ホントに出来の悪いガキみたいだよね。
全員にお金を配った後で、頼りになる近藤に声を掛けました。
「近藤、みんなの事頼むね、道案内とかは新旧コンビに聞いて」
「分かった、何から何まで世話になって悪いな」
「いやいや、1人1人が出来る事をやらないと駄目な時だからね」
ドノバンさんと、オットーさんにもお礼を言って、さぁ、眷属を増やしに行きましょうかね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます