第48話 アンデッド・リザードマン
夜が明けても、雨脚は弱まる気配を見せません。
ラインハルトが言うには、魔物も強い雨の時には殆ど活動しないそうです。
獲物を見つけるための臭いや物音が、雨で掻き消されてしまうからでしょう。
こうした点は、普通の野生動物と変わり無さそうですね。
天幕にはしっかりとした防水加工が施されているので、雨が浸み込んで来る事はないのですが、内部に籠もった湿気が結露して垂れてくる事があります。
首筋とかに落ちて来ると、ひゃーってなってしまいます。
大柄な大人が使用する事を想定しているので、横になって眠るには十分な広さがありますが、奴隷という立場から開放されたばかりの同級生達には狭すぎます。
日本に居た頃のように、スマホや携帯ゲーム機がある訳でもなく、トランプなどの暇つぶしの道具も無いとなると、ふて寝するぐらいしかありません。
雨で魔物の活動が沈静化するとは言っても、まだ魔の森の中なので、全員にいつでも動ける準備だけは整えてもらっています。
昨日のコボルト戦が初めての実戦で、中には血の付いたままで鞘に納めてしまった者も居たので、フレッドに手ほどきしてもらって剣の手入れをさせました。
何もやる事が無いとなれば、楽しみは食事です。
朝食も、昼食も守備隊の食堂から影移動で運んだので、全員が満足していました。
食事の配膳を手伝ってもらった小林さんと桜井さんから、女子のみんなに手紙が託され、受け取った本宮さん達からは、早くヴォルザードで再会できるのを楽しみにしているというメッセージを託されました。
みんなが昼食を摂っている間に、ラストックの駐屯地で委員長のケアを済ませ、ドノバンさんに中間報告を入れ、弱まり始めた雨脚に出発するかどうか考え始めた時でした。
バステンが張り詰めた様子で声を掛けてきました。
『ケント様、リザードマンの群れが近付いています、全員に動けるように支度させて下さい』
「分かった!」
急いで建ち並んだ天幕の中央で、大声で警告を発しました。
「魔物が来た、全員応戦の準備をして! 急いで!」
「マジかよ……俺の剣、どこ行った?」
「えっ、ちょっと雨降ってるけど、カッパとか無いの?」
「うぇぇ、地面がグチョグチョだぜ……」
ラストックの駐屯地で訓練を受けていたとは言っても、ろくな指導も無しで殴り合いをしたり、ひたすら魔術を発動させられたりなどで、実戦に即した訓練は殆どしていいないようです。
いつでも動けるようにと、近藤と鷹山に統率を頼んでおいたのですが、付け焼き刃にすらなっていないようです。
それは女子も同じなようで、既に支度を整えた本宮さんと相良さんが走り回って指示を出していますが、まだ全員の準備は終わりそうもありません。
『ケント様、迎撃に出ます。来いバステン、フレッドはここの防御に残れ』
『了解です分団長、近付かせると厄介です、遠めでやりましょう』
『防御は任せて……』
「僕も防御に回るからね、でも、とりあえず挨拶代わりに……」
遠くから猛然と接近してくるリザードマンに、光属性の攻撃魔術を打ち込んだのですが、全くダメージを受けていないようです。
「うそっ、攻撃が通じない……?」
『ケント様……闇の盾で足止めを……』
「えっ……あっ、うん、分かった……」
突進してくるリザードマンの足元や顔の前に闇の盾を出すと、転んだり顔面を強打し、突進の勢いが鈍りました。
「闇の盾は効いたのに、光属性の耐性があるとか……?」
僕の攻撃力の殆どを締める光属性の攻撃魔術が通じない事で、心に焦りが生まれています。
もしや、魔術自体が上手く発動していないのかと思い、少し離れた場所の木に向けて攻撃魔術を打ち込んでみると、やはりいつもほどの威力が無いようです。
「あっ、雨のせいか……」
レーザーなどの光線兵器は、霧や雨、大気中の埃などの影響を受けるというのは、中二病の常識です。
至近距離からならば受ける影響が少なくて済みそうですが、それでは危険度が高すぎる気がします。
リザードマンは、身長が2メートルほどのトカゲの魔物で、全身は緑色の鱗に覆われていて、恐ろしく俊敏です。
砂漠などの乾燥した地帯に住むものと、水辺を好んで住むものがいて、襲って来ているのは水辺に住むタイプでしょう。
鋭い牙と爪だけでなく、何かの骨か牙を削ったような剣を携えている個体もいます。
数は、ざっと見だけでも50頭以上で、100頭近くいるかもしれません。
ロックオーガの時には、数頭まとめて始末していたラインハルトですが、リザードマンは一撃で一頭仕留めるのがやっとのようです。
リザードマンたちは、バステンのゲイボルグによる遠距離攻撃すら避けました。
接近戦になればバステンが上回るのですが、それでも鎧袖一触で片付けるとはいかないようです。
「鷹山、近藤、かなり手強そうだから、奴らが散らばらないように牽制出来ないかな?」
「あの2体のスケルトンに向かわせるようにすれば良いんだな?」
「うん、それと、こっちに近付いて来ないように派手にやってやってよ」
「よし、僕に任せておけ!」
「一人でやるんじゃなくて、みんなを統率してよ」
「あんなの、僕一人で充分だろう……」
「いやいや、昨日コボルト相手でも仕損じてるよね、その自信はどこから来るんだよ」
「うるさい! 黙って見てろ!」
へなちょこ鷹山は、ようやく集合した集団から離れて、ラインハルト達が戦っている方向を見据えます。
「近藤、悪いんだけど、他のみんなを纏めて、さっき言った事を頼めるかな?」
「オッケー、任せておけ……で、国分はどうするんだ?」
「僕は、ちょっと木の上から状況を見てくる」
全体の状況を見られるように、近くにある大木の上へと、影移動で上りました。
雨脚は弱まったとは言え、まだ雨は降り続いていて、ラインハルトもバステンも、泥だらけになって戦っています。
二人は、わざと群れの正面へと躍り込み、派手な立ち回りでリザードマンたちの目を惹き付けているようです。
その甲斐あってか、殆どのリザードマンはラインハルトとバステンに注目し、次々に襲い掛っています。
ですか、それとは別に群れから離れ、迂回するようにして先へと進もうとするリザードマンが居ます。
ここを牽制して貰えれば。同級生達の危険が減ると思ったのですが。
「マナよ、マナよ、世を司りしマナよ、集え、集え、我が手に集いて火となれ、踊れ、踊れ、火よ舞い踊り、火球となれ! だぁぁぁ!」
あろう事か、へなちょこ鷹山の火球は、バステンを取り囲んでいた一頭を直撃しました。
「ギャオォォォ……」
「どうだ! 思い知ったかトカゲ野郎!」
鷹山の火球を食らったリザードマンは、火達磨になって転げ回りましたが、何しろ辺りはびしゃびしゃの泥濘と化していて、火はあっさりと消されてしまいました。
「グルゥゥ……ギャウアァァァァ!」
一度火達磨になったリザードマンは、ムクリと起き上がると、鷹山を見据えて雄叫びを上げました。
その声に釣られて、周囲にいるリザードマンも、目標をバステンから鷹山へと切り替えました。
リザードマン達が一斉に鷹山目掛けて動き出し、鷹山の先には同級生達が集まっています。
「あのへなちょこ、何やらかしてくれてんだよ……」
同級生達の方へと視線を向けた瞬間、背筋が総毛立ちました。
『ラインハルト、バステン、戻って! フレッド、挟み撃ちだ、後ろからも来てる!』
影に沈んで、一気に集合した同級生達の後ろに移動します。
視線の先には、リザードマンの別働隊が、こちらに向かって疾走してくるのが見えました。
こちらも50頭以上居るように見えます。
闇の盾を出して、突進の速度を遅らせますが、数が多すぎて止めきれません。
「マナよ、マナよ、世を司りしマナよ、集え、集え、我が手に集いて水となれ、踊れ、踊れ、水よ舞い踊り、水槍となれ! たぁぁぁ!」
僕の横から本宮さんが放った水属性の攻撃魔術は、僅かに鱗を抉り鮮血を舞わせたものの、致命傷には程遠いようです。
それでも一瞬リザードマンが怯んだ瞬間にフレッドが割り込み、首筋を深々と斬り割りました。
正面にはラインハルトとバステンが下がってきて守りを固めましたが、数の力で押し切られそうです。
後方は、僕が動きを止め、フレッドが必殺の一撃を打ち込むパターンで数を減らしているものの、こちらもジリジリと押されています。
凶悪スケルトン3体の護衛があれば大丈夫、同級生達も訓練を受ければ戦力になる……完全に見込みが甘かったです。
ロックオーガよりも厄介な魔物が出て来るなんて思ってもみませんでした。
このまま押し切られれば、間違いなく同級生達は全滅してしまいます。
こうなれば、思いついた方法を試してみるしかないでしょう。
「本宮さん、ナイフを貸してくれないかな?」
「ナイフって、まさか……私に決して消えない刻印を刻み込もうと……んきゃ!」
またもや暴走を始めようとした本宮さんに、相良さんの的確な突込みが炸裂しましたね。
「こんな状況で馬鹿なこと言ってんじゃないわよ、はい国分君、使って!」
「ありがとう、相良さん、借りるね」
「貸すのは構わないけど、まさか接近戦をやろうなんて思ってないわよね」
「勿論、このナイフは、こう使うんだよ」
こちらに迫って来ようとするリザードマンの眼前に、闇の盾を出して激突させて動きを止めます。
そして、自分の目の前に出した小さな闇の盾に向かってナイフを突き入れ、ぐりっと捻りを加えてから引き抜きます。
闇の盾で動きを止めたリザードマンは、ぐらりとよろけると、そのまま崩れ落ちました。
「えっ、国分君、何をやったの?」
「影の空間をリザードマンの体内に繋げて、心臓をナイフで抉ったんだ」
相良さんに説明しながら、同じ手順で二頭目のリザードマンを仕留めます。
そこから先は、流れ作業のようなものでした。
動きを止めて刺す、動きを止めて刺す、動きを止めて刺す……フレッドの奮戦もあって、後ろから来た一団は、見る見るうちに数を減らしていきました。
「フレッド、残りは任せて大丈夫?」
『ケント様……正面の応援に……』
「分かった、頼むね」
最初に攻撃してきた側では、ラインハルトとバステンの奮戦が続いています。
そして、近藤に率いられた同級生達が、間断なく詠唱を続けて、魔術を放ち続けていました。
「2班は詠唱して、1班、撃て!」
信長の3段撃ちではありませんが、近藤は1班と2班の術士に交互に詠唱させて、切れ目無く攻撃魔術を撃ち続けていました。
一発一発の威力は小さくても、それが何発も途切れる事無く襲い掛って来るのは、リザードマンにとっても鬱陶しいらしく、なかなか接近出来ずに居ます。
それでも、同級生の中には、魔力を使い果たし、青い顔で座り込む者が出始めていて、悪い方へ均衡が破れそうになっています。
幸い、同級生達の魔術によって、リザードマンは足止めをされていて、これは僕が攻撃するチャンスです。
攻撃を仕掛けている同級生達の邪魔にならない一番外側に立ち、闇の盾に向かってナイフを突き入れます。
一突きするごとに、リザードマンが倒れ、同級生達は、自分達の魔術が効果を現したのかと思い、大歓声を上げました。
「見ろよ、1匹倒れたぞ!」
「効いたんだ、次だ、次撃て、早く!」
「また倒れたぞ!」
「見てみろ、どんどん倒れてるぞ!」
左翼が粗方片付いたので、今度は右翼に回って攻撃を仕掛けます。
こちらでも、同級生の魔術が足止めになっているので、淡々と、ナイフで心臓を抉る作業を続けました。
「うわぁ……ちょっと圧倒的じゃないのよ」
「これは、みんなが足止めしてくれているからだよ……」
相良さんと僕の会話に、同級生達の一部が振り返りました。
空中に浮かんだ丸く小さな闇の盾、そこに黙々とナイフを突き立てる僕の姿は相当奇異に見えたことでしょうが、やがて、僕がナイフを振るうごとにリザードマンが一頭倒れる事に気付いて、目を丸くしていました。
周囲への心配が減ったからか、それとも戦いに慣れたからなのか、ラインハルトとバステンも盛り返し、リザードマンを次々に屠っていきます。
急激に数を減らす仲間を見て、一部が退却を始め、そこからは潮が引くようにリザードマンは去っていきました。
「やったぜ、あいつら逃げて行ったぞ」
「はぁ……マジ死ぬかと思ったぜ」
リザードマンが退却していったのを見て、同級生たちは歓声を上げたり、力尽きたように座り込んだリしています。
「本宮さん、相良さん、怪我をしている人がいないか確認して」
「分かったわ、でも、たぶん大丈夫だと思うよ、奴ら、こっちまで辿り着いていないから」
相良さんの言葉通りリザードマンの接近は防げたので、怪我人を出さずに済みましたが、一つ間違えば多数の怪我人や死人が出てもおかしくない状況でした。
『ケント様、何とか守り切りましたが、もう一度来られたら、分かりませんぞ』
『うん、ラインハルト達もお疲れ様。ちょっと考えてる事があるんだけど、手を貸してくれるかな?』
『勿論ですぞ、何をなさるおつもりですかな?』
『こんな状況になるとは思っていなかったからね、少し仲間を増やそうかと思って』
ラインハルト達に手伝ってもらって、僕が心臓にナイフを突き刺して仕留めたリザードマンの中から、頑強そうな身体つきの者を5頭ほど選んでもらいました。
闇属性の魔術も、光属性の魔術も、かなり使いこんできてますが、まだ魔術をどう使うのが正しいのか良くわかりません。
それでも、ラインハルト達との間に感じる魔力的な繋がりみたいなものを、選んだ5頭のリザードマンにも繋げるようなイメージをして、呼び掛けました。
「僕の眷属として、力を貸して下さい……ぐぅぅ……」
繋がったリンクを通して、魔力をゴッソリ抜き取られたように感じ、その直後、ムクリと死んでいたリザードマンがアンデッドとして起き上がりました。
5頭のアンデッド・リザードマンは、互いに顔を見合わせた後で、僕の前に並んで膝を着きました。
「グルルゥゥゥ……」
「えっと……ちょっと言ってる事は分からないんだけど、力を貸してもらえるのかな?」
アンデッド・リザードマン達は、僕の問いに大きく頷きました。
5頭の目には知性の光が宿り、先程までのギラギラした殺意は微塵も感じられません。
「これからみんなを強化するから、1人魔石を5つ渡すよ」
フレッドに回収してもらった、他のリザードマンの魔石を5頭に5個ずつ持たせます。
「じゃあ、強化するから、魔石の取り込みを始めて」
ラインハルト達の時は、1人ずつ強化したんだけど、今回は共通のイメージで一気にやってしまおうと思い、例によってイメージと魔力を送ると、アンデッド・リザードマン達の周りに黒い靄がかかり始めました。
5頭まとめてだったからか、黒い靄は周囲のあらゆる物を飲み込むのではないかと思えるほどの漆黒の渦を巻き、盛大に紫電を走らせ、雷鳴を轟かせました。
何が始まったのかと周りで見守っていた同級生達が、一斉に逃げ出したほどの迫力です。
凝縮した闇が破裂するように靄が爆散すると、漆黒の鱗を纏った5頭のアンデッド・リザードマンが立っていました。
身体も一回り大きくなったような印象で、腰には刃渡り1メートルぐらいありそうな、漆黒のククリナイフが下げられています。
5頭は自分の身体や仲間の身体を見回し、大きな手を握ったり、開いたりしています。
一見すると、これまでのような鋭い爪は姿を消したようですが、1頭が勢い良く手を振ると、これまで以上に凶悪な爪が繰り出されました。
暫く、無言で互いを見合っていたアンデッド・リザードマンですが、唐突に殴り合いを始めました。
これまでも俊敏な動きを見せていましたが、更にパワーアップして、殴り合う音が交通事故の衝撃音のようです。
新しい身体を使った腕試しなのでしょうが……って、なんでラインハルトとバステンが加わってるのかな。
えっと……これは、いつまで続くんでしょうかね、同級生達がドン引きしちゃってるんですけど。
などと思っていると、アンデッド・リザードマン達は満足げな表情を浮かべながら戻って来ました。
ラインハルトとバステンも混じって拳をぶつけあって、笑みを交わしています。
横並びで迫ってくる迫力満点な一団……デジャブが……。
「王よ、素晴らしき身体をいただき、感謝の念に堪えません」
「ふぁ? お、王……?」
自分の顔を指差すと、臣下の礼をとり、口上を述べたアンデッド・リザードマンは当然とばかりに頷きました。
「我等は王の眷属として、与えられし身体と命の全てを忠義のために使う所存です」
「あっ、えっと……よろしくお願いします」
「つきましては、我等に新しき名をお与え下さりませぬか?」
「名前……?」
跪いた姿勢で見詰めてくる真摯な瞳に、応えなきゃいけない気がしました。
「分かった、じゃあ新しい名前をつけるよ、代表の君はザーエ、君はツーオ、君はカーメ、君はスーオ、そして君はターラ」
5人に名前を与えた瞬間、繋がっているリンクが太くなったような気がしました。
気を付けないと、恥かしい思考がダダ洩れしそうです。
と言うか、強化のイメージに会話を加えたら、アンデッド・リザードマン達が普通に喋ってるんですけど、ラインハルト達にも出来るのかな?
「みんなには、スピードとパワーを活かして、遊撃の役割を果たしてもらうけど、その他の事もお願いすると思うから、よろしくね」
「御意に……魔王様」
「ま、魔王って……」
「我等、魔物の王ですから、魔王で間違いないのではありませんか?」
ザーエがニヤリとした笑みを浮かべ、他の4人も頷いてみせます。
「いや、さすがに魔王と呼ばれるのはちょっと……」
『ぶははは、いっそケント様が世界を支配してしまえば、心配事など全て解決ですぞ』
「いやいや、世界征服とかしないからね、僕は平和に暮らしたいんだからね」
「魔王様がお望みとあらば、我等は尖兵として、この身が朽ち果てるまで戦い続けましょう」
「だから、しないからね、僕の方針は専守防衛なんだから……その魔王様も禁止!」
「ぬぅ……王の御命令とあらば致し方ありませんな」
何だか少し危なっかしい感じはしますが、強力な仲間を増やす事が出来たのですが、ひとつだけ気になっている事を確認しておきましょう。
「ザーエ、確認なんだけど、リザードマンが襲って来たら、躊躇せずに戦える?」
「無論です、この身は王から下されたもの、我等は王の眷属であり、王に敵対するものは我等の敵でしかありませぬ」
「うん、でもね、もし殺すのが嫌ならば、殺さずに追い払っても構わないからね」
「お心遣い感謝いたします。 ならば、我等に敵対する事が愚かな事だと悟るほどの強さを見せ付けて駆逐するといたしましょう」
これで撤退していったリザードマン達が、もう一度襲って来ても大丈夫でしょう。
雨は殆ど気にならないほどに弱まっています。
周囲にはリザードマンの死体が散乱している状況なので、他の魔物が集まって来る前にヴォルザードを目指して移動し、今夜の野営地を探す事にしました。
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