第8話・・・初めての調理場・・・
コンコン、部屋をノックする音が聞こえた、
海夢はノックに応えるように、返事をした、
「はーい、!」
「お母さんが、朝ごはんの準備出来たって、」
デルさんが、ララに海夢を呼ぶように頼んだのだ、!
「はいよ、! 直ぐ行く、、、」
ララは、海夢の返事を聞くと直ぐに階段を降りていった、
そして、海夢も直ぐに、立ち上がり部屋を出て、テーブルに向かった、
下に降りると、テーブルの上に沢山の料理が並んでいてデルさんと三つ子の姿があった、
海夢は、ミラの隣の空いている席に座った、
「みんな、今日はおそらく忙しくなるからしっかり食べなよ、」
デルさんがそう言うと、
みんなそれぞれ〈いただきます、〉と言って、
ご飯食べた、
〔テーブルに並んでいる料理はトマトを煮込んだような、赤いソースにパスタを混ぜた物だった、〕
海夢も〈いただきます、!〉と言い、朝食に手をつけた、
〔まるでミートソースパスタ、のような見た目だけど、どんな味がするんだろう、?〕
味が気になり、小さく一口食べて
すると、、、、、、、、
〔お、美味しい、トマトの酸味と、ピーマンの苦味がマッチしている、赤ワインか?少し大人な感じがあって、、う、うますぎる、〕
海夢は勢いよく口の中にかきこんだ、
「デルさん、美味しいです、!」
海夢は立ち上がり目を大きくして言うと、
「沢山あるからいっぱい食べて、」
デルさんは、嬉しいそうに言った、
「そんなに、急いで食べても無くならないわよ」
シャウラは笑って言った、
ミラとララも笑っていた、
そしてみんながご飯を食べ終わった、
〈ごちそうさまでした、!〉
「さて、きょうは忙しいわ、
みんな頑張るわよ」
デルさんがいつも通りみんなに指示を出す、
お店の営業時間は、
朝9時からお昼の12時まで
5時間休憩を挟んで
17時から21時まで午後の営業だ!
「午前中は、お客さんは少ないと思うから、
ミラ、ララ、シャウラ、あんた達3人でホールの方お願い!、、私と海夢は調理場!いいわね、?」
「お母さん、海夢が調理場って大丈夫なの?」
シャウラが心配そうに聞く、
「大丈夫よ、海夢はこう見えて料理出来るから、
それに、いつかは調理場の方の仕事も覚えないといけないでしよ、!」
海夢は、シャウラの方を見てドヤ顔をした、
〈エッヘン!〉
「少し、心配だけど、それもそうね、!」
シャウラは、少し心配ながらも納得した、
「何かあったら私を呼んで、じゃお願いね、!」
みんな一斉に仕事に取り掛かる、
「そう言えば、デルさん、旦那さんはまだ帰って来てないんですか?」
「まだ帰って来てないの、
あの人は、一級の料理人でね、!王都によく呼ばれるのよ、」
「そうだったんですね、」
「本当だったら私と、旦那2人で、
忙しい時は、ララとシャウラが料理できるから
調理場をお願いしたりしてるの、!」
「ミラは、調理場の方を手伝ったり、
しないんですか?」
「あの子少し不器用だからね、
でも洗い物とかは、やって貰ってるは、!
人見知りだから、ホールの方をお願いしてもよく
クレームが入ったりするんだけど、、、、」
「そ、そーなんですか、」
海夢は、色々と納得したら、
〔だから、初日ミラと一緒にホールをやったのか、それにしても旦那さん居ないと大変だよな
俺も初日以来会ってないし、〕
そして、海夢はデルさんにメニューの料理を教えてもらった、
〔鶏肉を甘辛く煮込んだものや、
パンの上に野菜とハムを乗せたもの、
他にも色々な観たことのない料理や、
何となく知っているような料理まで教えて貰った、!〕
「海夢、沸騰しないように弱火で軽く混ぜながら
煮込んでくれる、?」
「はーい、!」
海夢は、大変ながらも少し楽しそうだった、
〔まさか自分が好きで作っていた料理が仕事になるなんてな、、、〕
海夢はとてもせいがでて、やりがいのある仕事に、笑顔が出ていた、
ーーーーーーーーー12時ーーーーーーーーーーー
午前の営業が終わり、お客さんが居なくなった、
「そろそろ休憩よ、!」
すると三つ子の3人は、エプロンを脱いで二階に上がって行った、
「海夢も、上がっていいわよ、
私もこれだけ洗っちゃたら休憩にはいるから、」
「わかりました、!」
そう言うと海夢もエプロンを脱ぎ、
手を洗い部屋に戻った!
すると部屋にシャウラがいたのだ、
「ねぇねぇ、何で〈またお前か〉みたいな顔するのよ〜、」
海夢は表情からダルそうな感じが漏れていた、
「別にそんなことはないけど
で、何かようか?、シャウラ!」
「いゃ〜まさか本当に調理場を、
お母さんと2人でやるなんて信じられないよ、、」
「まぁ〜、、何とかギリギリだったけどな、!」
「いや〜それでもすごいよ、」
シャウラは調理場を始めてやった人が
2人体制でやり切った事に凄い驚きを抱いていたい、」
「そう言えば、料理得意なんだっけ?」
シャウラは、目をキラキラさせて聞いた、
「別に得意って程じゃないけど、、、
少し作ってたくらいだよ!」
海夢は謙遜しながら答えた、
「私、海夢の料理食べてみたいな、」
シャウラは、冗談半分でニコニコしながら言うと
「別にいいよ、!」
意外とあっさ承諾してくれた、
「本当、、?」
シャウラは大きく目を開いた、
「あぉ、、! そんな大した物は作れないけど、
そうだ、
今日の晩飯、、晩飯を俺が作ってやらろ、」
「やったー、! 約束だからね、、
きっと、ミラもララも喜ぶは!」
シャウラは飛び跳ねて喜ぶと、
嬉しそうに海夢の部屋を出ていった、
〔はぁー、変な約束しちゃったかなぁ、、
でも少しくらいはデルさんに楽させてあげられるかなぁ、!〕
海夢は優しくニコッと笑った、
そして、今夜ついに、
海夢の料理技術が発揮されるのであった、!
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