46. ただの音楽好きが選ぶ、かっこいいボカコレ2022秋ルーキー参加曲

 ボカコレ2022秋という、ネット最大のボカロイベントが2022/10/8〜10にあったようです(気付くのが遅かった)。


 ちょうど新しいボカロ曲がたくさん公開されたタイミングなので、ニコニコ動画内で「ボカコレ2022秋ルーキー参加作品」タグのついた曲の中から、(全部聴けたわけではないけど)かっこいいなと思ったものをあげていきたいと思います。


 なお、私は音楽好きですが専門家でもないし有識者でもなく、ボカロについても詳しくはありません。

※その辺りについてはこちらにて👇

「8.ただの音楽好きが選ぶ、かっこいい2010年代のボカロ6曲」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/16816452219222826899

 相変わらずこのジャンルについては素人なので、的外れなことを言っていても「なんか言ってるな……」と暖かく見守って頂けると嬉しいです。


 それでは早速、曲を聴いていきましょう。曲名の後ろの()内がボカロP名です。(曲名表記はオリジナル準拠のため、曲名内にボカロ名やP名を含んでいます。以下、順不同です)



● スタンドアローン・ミュージック / 可不

 (イナツ)

 めっっっっちゃめちゃ好きですね。

 サビの高音から始まってイントロに繋ぐ導入、ギターのカッティングが効いてるメロディ、ライブで盛り上がること間違いなしの構成が超かっこいいロック。サビのベースもうねうねしてて、どこに全力で音をぶつけてるのかわかるのがもう……いいですね。サビが耳に残って、一度聴いただけで口ずさみたくなるのも◎!

 さらに、ボーカルはあくまでボカロなのに、人間臭い必死な感情を歌い上げているのがツボです。人が歌うのも絶対いいけど、ボカロで是非味わいたい一曲。

 なんとなく、MMDを踊らせたら映えそうな曲だな〜なんて思いました。もしくはアニメの爽快なエンディング。



● GEDO / 鏡音レン

 (daraku)

 今時なダウナーポップス(伝われ……!)で、聴いてると米津玄師好きにおすすめしたくなる曲調(彼もボカロ出身ですしね)。鏡音レンくんにがなり声を上げさせたり、そもそもダーク目な曲を歌わせるというそのセンスが最高に良いです。

 ボカロで聴くのはもちろん、人による「歌ってみた」でも聴いてみたいなぁと思いました。



● スコーピオンガールの貴重な捕食シーン / miku

 (STEAKA)

 中毒性が高いテクノ、極めてボカロ曲っぽいかっこよさ。人間とは違うボカロの質感を活かしていて、「ああ〜!ボカロ聴いてるな〜!」と満足出来ます。脳に直接Bluetoothを繋げてガンガン鳴らし続けたい……。

 今もこういう曲調が健在なんですね、嬉しい。



● プリズマ - Tatsugoo feat.flower

 (Tatsugoo)

 聴きやすい歌謡曲×ディスコサウンドですが、なにせMVの個性がすごい。曲調こそ違えど、Daft Punkがかつて松本零士とコラボした時の様な質感のアニメーションでグッときます。

※かの有名な"One more time"のMVも、松本零士とのコラボ作品の一つです。曲自体は2000年のものですが、その当時に80年代風のアニメーションを使っていました。



● サイコ / GUMI

 (子羊)

 英語が達者な方のGUMIボイスなので、日本語の発音がカタコトなのが癖になる曲。

 サビ前のテンションの上がり具合を受けて、その後ノリが落ち着くの好きです。全体的に怪しくて、ハロウィンっぽさがあるのも今聴くのに良い感じ。

 あと、これは私の好みですが、異形頭のMVが大変良いです……。



● 天使の翼。feat.可不&ゲキヤク【A4。】

 (A4。)

 ディスコミュージックかな?→ファンクポップかな?→おかえり!→あ……。と、曲調が変わって行くのにちゃんとまとまっている一曲。ボカロだからこそ成り立つ歌い方がありつつも、人の声でも聴いてみたくなりますね。

 ランキング最高一位とのこと、風格あるなぁと思います。



● 創造 / 知声

 (RED)

 知声さんの歌唱を初めて聴いたのですが、しばらく「これ人間? ボカロ?」と戸惑いました。それくらい人間に近いボカロ。真っ直ぐ声を出して歌う、少年と少女の間を行き来するリアルな人間のボーカルそのもの。ボカロ……なんですよね?

 サビに向かって増えていくリズム帯、サビになった途端盛り上がるベース……と、音の構造で遊んでる感じが好きです。



● 超でかい竜が君を狙っている / 知声

 (二錠)

 こちらも知声さんの歌唱曲。ボカロ……? ほんとに……? まだちょっと信じられませんね。

 イントロのガレージロックみも一転、全体的にジャズテイストな優しいポップスで微笑ましい曲調。MVの絵柄も相まって、心が温まる雰囲気です……と思っていましたよ、私は。

 こういう爽やかな曲に、「人の不穏さ」を入れてくるのが大好きなんですよねえ。洋楽で言うと、個人的にはColdplayの"Viva la Vida"とか、Of Monsters and Menの“Little Talks”なんかがパッと浮かぶ、明るい曲調とシリアスな歌詞の雰囲気の不一致。ボカロファンの中にも、そういう方が多いのかな。



● エスケープ / 可不

 (あすく(*-Teris.))

 中田ヤスタカ育ちのあなたにおすすめしたいエレクトロニカ。間奏でPerfumeが踊ってるのが目に浮かぶ……。誰か「躍ってみた」出してほしいなぁ。

 高音が躍って低音が打つ、というのがとにかく鮮明で心地よいです。曲終わりに向けての音と言葉の洪水に圧倒されます。



 最新のボカロをたくさん聴けて眼福ならぬ耳福でした。良い企画をありがとうございます。また思い立った折には、色々聴きに回りたい次第です。

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