異世界フレンズ生活に生きる者たちの日常

プリン制作人

民族衣装

「僕…色々な服を着てみたいんだー…」


それは集まった時のオレンジの何気ない言葉から始まった…



数分前…


今ね、みんなでお茶してるんだー!


「そういえばオレンジっていつもオオカミの服だよな?」


「まあこれが1番着慣れてるからねぇ…」


「…着慣れてる、か…まあ俺もあの服が1番着慣れてるがな?」


「フレンズの服はみんな着やすいようにできてるんだよ。だからだと思うよ?」


「そういうオオカミとかカエデくんはどうなんだ?昔に具現化したような服を着ているが…カエデは見たこともない和服を着ている

が…」


「まあ…私は気に入ったからね…?」


「僕も気に入ったからって言う理由で着てますけど?」


「そうか…」


「思うんだよね…僕…色々な服を着てみたいだ…」


…たまには他の服に触れてみたいってやつ?


「その話!聞かせてもらったのです!」


「うわっ!?」


「服の本を見つけたのです!これを機に色々やってみるといいのです!」


ていうかあるんだ…その疑問の方が大きいけど。


「どれどれ…ってこれ、民族衣装じゃん」


「「「「「民族衣装?」」」」」


メスたちは疑問を持っている。まあそうでしょうね。


「えっとね?民族衣装ってのは…パークでいうと…ちほーごとに衣装が全く変わってくるって考えるといいよ?」


「なるほど…」


「そうだ!せっかくだし子供たちもいることだからみんなで民族衣装を着てみようぜ!?服は俺たちが具現化する!」


「…そうだね!そうしてみようか!」


なんか楽しそう!これ気に入ったやつを生活服にしようかな…?



「さて、どれにするんだ?」


「はいはーい!提案があるよー!」


「イナ、何を選ぶのです?」


「カエデの和服ってやつを着てみたい!」


「…そうだな!1番明確だしな!じゃあ待ってろ?…シキ、シン、手伝ってくれないか?」


「うん…任せて?」

「わかった!俺に任せろ!」


和服…僕は着たことないから楽しみだね!



「ほら完成!みんな気に入った色の和服をとって着替えてくれ!」


「着替えはあそこでするといいのです。メスはあっち、オスはそっちなのです」


小屋なんかあるんだ…


「おっけー!じゃあ…黒!」

「私は紺かな?」


その他大勢もちゃんと決まって…


「では、着替えが終わり次第外に出るのです」



オス部屋…


「オレンジは…結構筋肉あるね…」


「みんなを守るためには力が必要!…まあその力も今はいらないものになってるけどさ?そういうカカオこそ結構筋肉あるじゃん!…まあこの中で1番やばいのはアップルだけどね?」


「ミミちゃんに合わせてるんだ。ミミちゃんは結構脱ぐとすごいからな」


「へぇ!前にも言ってたね!」


「あれ?そうか?」


「まあ…これだけは言えるね!みんな筋肉がある!」


筋肉…そこまで必要か?


「父さん!僕も鍛えたんだよ?」


「お、レオも結構あるね?」


「意外…」


「意外ってなんですか!?」


「ふふっ!さ、そんなことより!着替えるよ!」



メス部屋…


「なんでオオカミは紺色を選んだのー?」


「決まってるじゃないか?私の好きな色でもあるしオレンジの好きな色でもあるからね!」


「オレンジは紺色が好きかぁ…」


「あれ?お父さんは前オレンジ色が好きだって言わなかったっけ?」


「ふふ…それは一部に過ぎないんだよ?」


「なるほどー!」


「…でもさー!みんな胸大きくなったよねー!特に博士と助手とフェネック!」


「…確かに大きくなってるねー…」


「その時その時に胸をずっと揉まれたらそりゃ大きくなるのです」


「みんなさ、より魅力的になったね?博士はカカオ教授にどれだけ揉まれてるのかな?ふふふ…」


「う、うるさいのです…胸が好きだと言ってずっと揉んできた日もあったのです…そんなことよりさっさと着替えてオスたちにあっと言わせるのですよ…///」



「おっ!来た!」


「お前たち、目を閉じるのです!」


「え?」


「早く目を閉じてー!」


「あっ!うん!」


え?なんで目を閉じなきゃ?


「…いいですか…?いいって言うまで目を開けないでほしいのです…」


「うん…わかった…」


足音が近づいてくる…。恥ずかしいのかな…?


「…いいですか?」


「目を開けていいよ!」


「「「「「「「「「…!」」」」」」」」バッ


目を開けるじゃないですか。すると目の前に和服を着て顔を赤らめながら恥ずかしがっているオオカミさんが正面にいるわけなんですよ。まあ可愛い!可愛すぎる!


「オレンジ…どう…かな…///」


「可愛い!大好き!…僕もどうかな?」


「かっこいいよ…///」


「やった!」



「…プラム…どうかなー…?///」


「可愛い」


「えー…?なんて…?///」


「可愛いっっっ!愛してる!俺はどうだ?」


「いつもより…カッコいいよー!」


「よっしゃ!」



「次はどれにするの?」

悩むねぇ…


「なんなら描いてあるやつ全部着てみるか?」


えぇ!?まあ…それはそれで楽しいのかも…?


「じゃあ…そうする?」


「よしわかった!」



中国の民族衣装


「ど、どうかな…?恥ずかしいんだけど…///」


「…確かに…肌の露出度が…」


そりゃあね。チャイナドレスだもね。


「でもね、すごく可愛い!」


「ありがとう…オレンジもカッコいいよ…///」


「ありがと!」



「カカオ…どうです…か…?///」


「うっ…胸が大きいから…エッチい…///」


「い、言わないでほしいのですー!それに大きくさせたのはカカオなのですー!」



モンゴルの民族衣装…


「どうだい?」


「うん!さっきとは違って露出してないからまた違った感じだね!もちろん可愛いよ!」


「ありがとね?」


「でもねぇ…帽子のせいで耳が見えてないのがね…」


「そういうオレンジこそ耳が出てないよ?」


「確かに!ははっ!」



「プラムー、どうかなー?」


「なんか…!?違う!?」


「えー!?」



メキシコの民族衣装…


「どう?」


「なんだろう…今までとは違って…またカッコいい…」


「あ、やっぱかっこいいのね?でもオオカミこそ綺麗だよ?」


「ふふ…ありがとね?」



「ミミちゃん…なんか…違う。そうじゃない感が…すごい」


「アップルはいつもの服に慣れすぎなのです…」



ポーランドの民族衣装…


「どうかな?」


「…これがあの時聞いた紳士ってやつかい?それほどかっこいいよ?」


「ありがとー?オオカミは…そんなに派手な服は…ね?」


「ひどくないかな!?」



「…どうかなー…?私はシンプルが1番いいと思うんだけどなー…」


「そうだな…なんか違う」



その他の民族衣装も試してみたんだけど…うん、何かが違う!


「どうだ?何か気に入ったものはあったか?」


「「「「「「「「和服!」」」」」」」」」


「そりゃそうか…欲しいならやるが?」


「「「「「「「「欲しい!」」」」」」」」


僕なんか大太刀使ってたから似合うでしょ!


「そうか!じゃああげるわ!たまにでも着てやれよ?」


「もちろんありがと!」


こんなふうに今日も楽しく過ごすオレンジたちである…。

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