第6話 最初は思ってもなかった事。

とりあえず、猫の話をいいものにしたい。

大事に書きたいって思いました。

私、昔猫飼ってたんですが衝撃的な死に方したんです。

ぼくが殺したようなもんなんですよ。

はぁ、思い出しただけで鬱になる。


おやじが近所のおっさんちで飲んだ時に、

その家で生まれた子猫を貰ってきたんですよ。

朝起きたら物置に使ってるテーブルの下でブルブル震えてるんす。

そりゃそうだ。生まれて数日の子猫が親から引き離さらて酒くせぇおっさんに無理やり連れてこられたんですから。


おいでなんて言うても来るわけないので、引っ張り出しましたよ。

メチャ爪立てて、メチャ噛まれましたよ。

でも、ひっかきたいだけ引っ掻かせて、噛みたいだけ噛ませたんです。怖くない。怖くないって言って。

だって、前日ナウシカやってたんだもん。

思い出したら泣けてきた。


数日でなれてくれました。

そこからはメチャ仲良し。

だっていつも僕にべったり。

座椅子に座ってると勝手に太ももにのってくる。

ふとももポンポンって叩くとのってくるんだお。

かわゆ過ぎ。

色々やんちゃもしたな。

おやじが呑んでる日本酒飲ませてふらふらになってるの笑って見てたり。マジかわいそうな事した。


運動会で使った訳わからん棒が好きで戯れてきて、

急に目の前から尻尾の方に向けてひゅってすると、

ちゃんと目でおっててバク転できるようになったのは凄かった。

大きくなると近所のノラネコと友達になった。

僕がいない時はノラと遊んでた。

ある日、学校から家に帰って玄関開けるとヒュッと外に出てノラと合流してどっか行っちゃって、

夕飯時には帰ってくるだろう思ってたら来なくて、名前呼んだらどこから鳴いて返事するの。あぁ、泣きそう。

何度も何度も呼んで、そしたら裏山から声が聞こえて。

おにーちゃん2人が探しに行ってくれて、

その間僕は呼び続けて、ずっと鳴いて返事するの。


暫くするとおにーちゃんたち帰ってくるけどなんとも言えない顔してて抱いたネコ見たら腰から下ねじれてて。


どうやって挟まったのか竹と竹の間に挟まってて2人必死で竹に隙間作るのにめいいっばい竹ひっぱったって。

やっと引きずり出してきたって。


病院連れてったけどコレは無理だって。やれる事はやるけどって。


翌日、死んでしまったのよ。

泣いたよね。マジで1日中ないた。

僕のせいだって。


優しい話書きたいなって思った時猫の話にしようとなんて思ってなかったんだけど、書いてるうちに思い出したんですよ。

そしたら、ちょっとやる気でてきたんだよなぁ。


話の中だけでも幸せに包まれて生をまっとうしてほしいなって。

まぁ、自己満だし中にはリアルじゃない部分も出てくるかもだけど幸せな形で終わらせたいと思ってます。


と言う事で今日はこれでおしまい。今日は思い出して泣く日にする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る