鬱病患者の憂鬱


ゴーゴーゴーと音を響かせ


自尊心は吹き飛ばされる



バリバリバリと力いっぱい


肯定感は引き裂かれる



グルグルグルと回想される


鬼と悪魔の集団リンチ



ガンガンガンと叩きのめされ


存在価値は打ち砕かれる






出口の見えない洞窟さまよう


不安と恐怖を心に抱いて



ああ、闇の静寂しじまを裂く


私の泣き声聞こえるかい



届かないのは分かっているのさ


誰にも何も出来やしない



苦しんでいる人がそこにいても


私はそれを眺めているだけ






結局私は何も出来ずに


ただその場にうずくまるだけ



凍える手足を引き寄せながら


無力な自分を感じているだけ



自分で自分を抱きしめて


心は夜の霧の中へと



今は一人で膝を抱えて


じっとしているしかないのだろう






  私には私の過去があり


  それは現在未来というものの


  レールを敷いているのだろう






だけどそれにしたって


一体それを誰が決めたのか



そうですそれは紛れもなく


哀れで惨めな私です













  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る