ゲッベルスの呟き

大衆は最も慣れ親しんでいる情報を『真実』と呼ぶのです


親しい間柄で広まれば、なお効果的です


時には誰かにのもいいでしょう


そして繰り返し繰り返し、少数派のかの者が『悪』だと吹き込むのです


感情に訴えかけて、不安を煽りたてて何千回何万回と囁きましょう


すると頭の中に幻想の絵が描かれ、噂は真実になるのです


かくして、標的は本当の『悪』になるのです


ガス室に横たわるユダヤ人のように…


文化大革命時の知識階級が撲殺されたように…


ポル・ポトが眼鏡をかけている者を皆殺しにしたように…


いつの時代もやり方は同じです


人間である我々は間違いやすいのですから


だから人々を鎖につなぐほど簡単なことはありません


私が魅力的な宣伝ポスターを掲げれば、彼らは大挙して飛び付くでしょう


そして我らの上に立つのは、総統、または大統領、もしくは国家主席…


あなたなのです!


いつの日か“我々”の意思として必ず復活することでしょう


そう、“我々の意志”として…




             宣伝大臣 パウル・ヨーゼフ・ゲッベルス










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