第7話:YouTubeでSEがヤバいという理由を垣間見た
皆さんホームページって作ったことありますか?
古参ネットユーザーなら一度は手を出したことがあるんじゃないでしょうか?
さてホームページはHTMLやPHPと言った言語で書かれています。
<html>
</html>
のような開始タグと終了タグを合わせてパズルのように作っていきます。
誤解されることも多いですがHTMLはプログラミング言語ではありません。
さて私は自宅サーバやVPS等の運用をしていたことがあります、趣味だったので金銭の動きはなかったんですが……もうね、めっちゃ気を遣うの!
HTMLを書いていた頃はサーバ上でちゃんと読み込まれてるかとか、表示が崩れてないかとかサーバプログラムの更新とか……やることマジで多いんです。
個人の趣味でやってたので別にいいんですがこれを仕事にしたとします。
今日動画サイトを眺めているとWEB小説制作は何故高いのか? と言う趣旨の動画がありました。
そこで驚きのワードを聞き、正気を疑いました!
「ホームページ制作は月一万円程度の高額な業者もいますが……」
え!? 嘘でしょ!? 月額!? 月額って事は保守コミだよね? 高い?
クライアント様は神様か何かでしょうか? サーバ代だけでも借りるにしても思い切りケチって月千円くらいはかかります、ドメインというWEB上のアドレスを管理する必要もあります.co.jpはクッソ高いので.com等比較的安価なドメインを使用したとします。
そしてWEBサイトのアドレスがhttpsという「s」付のアドレスの場合SSL証明書というものが必要になります、無料のサービスもありますが更新期間が短かったり信用が微妙だったりでそちらにもお金がかかります。
しかも恐ろしいことに通販サイトと言っていました。
もちろん通販サイトは信用商売、SSL証明書もDV、OV、EVの順で信用がついていきますが通販するならEVSSL一択です。
まずこのEVSSL高いです、月一万では原価ゼロで計算しても無理でしょう。
さらにサーバは平たく言えば超凄いPCと考えてください。
PCのようなものなのでOS代がかかります、無料のがあるって? ありますよ確かに、そう言ったところはサポート料で商売をしているところが多いですからやっぱりお金がかかります。
RHELという企業向けLinux最大手で年十万以上します、一応合法コピー品のCentOSというものもありますがそっちはサポートがないので誰かに保守してもらいます。
「これだけの」事をする必要があってさらにデザインまでさせて十万を高いと言う、お客様って神様なんですね! 凄いなあ本当に!
いっぺん作れば固定のHTMLで納品するなら安くできるのでは? ええ確かに安くはできるでしょう、で? そのコードが何年も使えると思いますか?
WEB全盛期に使われていたHTMLの大半は現在では非標準非推奨のものがほとんどです。
つまりこの方は十万でずっと使えるコードを納品しろと言っているわけです……いやあ怖いなあ。
この辺ケチれば良いのか? と思われる方もいるでしょうが特にPHPというWEB上で広く使われているプログラミング言語がありますがこの言語、やたら脆弱性があることでも有名です。
ちゃんと組めばセキュリティ上の問題は無いっちゃ無いんですがこの言語、下手な書き方でも一見動いちゃいます。
一見なので本当にまともかどうかは分かりません。
しかもPHPにもバージョンがあり時々アップデートで非推奨化されたり機能が無くなるようなことがあります。
よくある……とまでは言いませんが私はPHPの5から7へのアップデートでトラブった経験があります、落ちても問題の無いサーバだったので良いですがこれが企業サイトだったらと思うと背筋が冷えますね。
WEBサイトというのはそれなりにお金がかかるものです、ケチるなら責めて責任は負いましょう、くれぐれも一回切りの納品で延々とサポートを求めるのはやめましょう。
クラウドで安くできないのかって? あれは状況に合わせてスペックを上下させるものであって想定外のアクセス増で落ちたり、使えば使うほど料金がかかるのでガンガン使うとお金もたくさん必要です。
いやあ、おっそろしいですね、なにがってそれでも受ける業者がいることが、ダンピングって知ってるんでしょうか?
以上、皆さんは安価にWEB制作をしてくれる方は大事にしましょう! 軽んじていざというときに本人がおらず外部に投げたらとんでもない額が出るかもしれませんよ!
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