その男、不感症にて

こた神さま

第1話 恋愛について


 俺の名前は、松島 優。


ごく普通の家庭に生まれ、ごく普通の生活を送り、ごく普通に生きてる俺だが、こんな俺にも深刻な悩みがある。


それは、不感症である。


その前に、恋愛について語りたい。

語りたいと言っても、さほど恋愛はしていないのだが。


皆さんは、恋愛とは、なんだと思いますか?


人それぞれ、恋愛は違うと思う。


そんな恋愛、いや、俺的の恋愛の話をまぁ、聞いてくれないだろうか。


今では、恋愛などに疲れはてて、もう枯れ果ててる俺だけど、こんな俺でも、幾つかの恋愛経験はある。


その恋愛、全てが何だったの?みたいな感じだった。


俺が出会った数々の人達は

みんな恋愛=エ○チだったわけ。


付き合うんだったら、当然、エ○チありでしょ?

うん、それは分かる。

いや、分かりたくない。


何故ならば、俺は今までに、エ○チで感じたことはない。一度も気持ちいい💖などと思ったことはない。


俺にとって、エ○チとは、苦痛なのだ。


相手が下手だったんだろ?って?


いやいや、多分、違うと思う。


問題は俺にあるのだ。


何人もの人とエ○チをしてきた。だが、感じないのだ。全く、気持ちよくない。


しかも、イケない。


抱き合うのは、嫌いじゃない。むしろ、好きだ。

肌と肌のふれあいは、心が落ち着く。


だが、それ以上進むと、不快でしかない。


いつも、早く終わってくれと願う。しかし、そんな時ほど、なかなか終わらない。


感じなかったら、相手に失礼かと感じてるふりをする。すると、「そんなに気持ち良かったの?じゃあ、もう一回しよう🎵」となる。


はーあ?!何が、もう一回だよ。何が🎵だよ。


やめてくれー。


ねぇ、エ○チのない恋愛ってないんですか?

俺は、エ○チありの恋愛しか知らない。


誰か、教えて下さい。


てか、こんな俺でも、恋愛してもいいですか?


世界の中心で、俺は叫びたい!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る