ジャンキー

人の心は　いつか変わりゆくもので

あんなに愛してたのに

針の穴ほどの傷ヒトツ

それごときが　亀裂を入れる理由になる


私はそれを知っている

何度も愛されて　満たされて

あんなに幸せだったのに

最後は平気で捨てられる


昇りつめては　突き落とされて

落差があるほど　失い　壊され　奪われる


だから怖い

だけど愛しい　この刹那


まるで中毒のように

蝕まれ　堕ちたいと願う　この矛盾

隠して　飲み込んで　踏みつけて

それでも　傍に居たいと願う　この欲望


混沌を愛でながら

私は　その腕の中で朽ち果てたい



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る